almostとnearlyの意味はものすごく似ています。似ているだけなら類義語として覚えておくだけでいいのですがalmostにできてnearlyにはできない使い方とその逆があるのでまとめておくことにします。
almostは近いがもう少しのところである状態に達してないことnearlyは目標に近づいておりもう少しで達しそうなことを強調する。
時にalmost≒very nearlyと理解される。両者ともall, every, alwaysなど全部を表す語の前では共通して用いられる。
イギリスとアメリカでの違いもある。
almostはアメリカでnearlyはイギリスにおいてより好まれる傾向がある。
特にイギリスではnearlyは驚き、不満などの感情が含まれることが多い。
She almost [nearly] drowned.
彼女は危うく溺死するところだった。
★↑almostでは危うかったが結局溺死しなかったこと、
★ nearlyでは危うく溺死しそうになったことが強調される。
イギリスではalmost+否定語の代わりにhardly, scarcelyを用いるのが一般的。
He ate hardly anything.
≒ He ate almost nothing.
彼はほとんど何も食べなかった。
almostが使えてnearlyが使えないパタン
1 結果的にある状態に達した場合や達し得ない事柄(似ているなど)の場合。
I almost [× nearly] think you’re right. (←ある結果についておそらくそうだろうという意味で使われている)
どうやらおっしゃる通りだと思います。
The dog is almost [× nearly] human. (←いくら人間みたいな犬でも決して人間にはなれないから)
その犬はまるで人間みたいだ。
It was almost [× nearly] like a dream. (←夢のようであるだけで夢ではないから)
それはまるで夢のようだった。
★ likeのまえにnearlyは置けない。
2 anyおよびnot, no, none neverなどの否定語の前。
Almost [× Nearly] no one came to the meeting.
ほとんど誰もその集まりには来なかった。
3 -lyの副詞の修飾には通例almostを用いる。
almost [× nearly] certainly
nearlyが使えてalmostが使えないパタン。
very, so, pretty, notなどの修飾を受ける場合。
They were very nearly [× almost] naked.
彼らは裸同然だった。
She is not nearly [× almost] as tall as Jim.
彼女はジムほど背が高くない(それどころかずっと低い)。
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