次の2つの文は一見よく似ていますが意味はかなり違います。
a) He is no fool.
b) He is not a fool.
a) 彼はばかどころではない。(「なかなか賢いんだ」の含みが有る)
b) 彼はばかではない。
a)のnoは形容詞で「決して[少しも]~ない」で話者の判断や感情が伴う《強い打ち消し》が働いています。
この感情を伴うnoはbe動詞の補語に付けて使います。
b)のnotは副詞で「~でない」となり《単なる打ち消し》です。
He isn't a friend of mine.
彼は友達じゃないよ。
He is no friend of mine.
(あんな態度をとるなんて)彼は友達なんかじゃない。
このnoの使い方は感情が伴うので客観的な内容では使わない。
○ A whale is not a fish. クジラは魚ではない。
× A whale is no fish.
haveやThere isに続くnoは「(単に)~ない」 notは「(ただ)1つも~ない」という意味になります。
There was no man in the park.
その公園にはだれもいなかった。
There was not a man in the park.
その公園には人っ子一人もいなかった。
- 総アクセス数(6,390)
- (3)
- (0)
コメント