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たっつんさんの日記

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2013年
01月12日
00:32 たっつんさん

日本の英語教育がダメな原因

立ち寄ったいつものコーヒーショップ。
 勉強している人が多いです。

 高校生も混じってます。
 生意気にも tall size を頼んでます。{てめぇ…。。。高校生はショートサイズって決まってんだよ^( ̄□ ̄#)! ま、お店からしたら、優良顧客だがな。いや、総合的に考えたら、(100ml当たりの価格/100ml)×1/時間 で、俺のほうが客単価は高いぜ! とかなんとか…}

 何やら英語を勉強しているそうですが…
 チラ見してショック…。

 単語テキストだかなんだかの例文をA4の紙にひたすら写し書き。

 まさか、それで単語覚えようとか思ってるのか…orz。
 違うよな? 違うって言ってくれ。

 しかも汚い。とても復習用に読み返せる内容ではない。

 そもそも「写し書きの目的」は何かを考えると、それは「暗記」が目的だと思う。書いて覚えるっていう「作業」。
 でも残念ながら、そうやって暗記したつもりの内容は大体残っていない。しかもそんな汚いノートでは。

 先日の日記(http://q-eng.com/diary/11411)で司法書士に5ヶ月で合格した先生を紹介した時にも書いたように、ノート作って満足するってのは一番ダメな勉強法。 英語を覚えてできるようになろうってのは、法律を覚えて司法試験に合格しようってのと同じ。

 日本のテストって、知識偏重試験だから暗記できる人が勝つ、みたいなところがあります。だけど、英語に関してはそうじゃない。そしておそらく司法書士等の国家試験の本質も実は記憶よりも本質的には考える力を問うていると思う。

 で、先の高校生、もうひとつ隣の高校生と話してた。どうやら、その写し書きは「宿題」らしい…。
 推測すると、「テキスト何ページまでの単語の例文を、全部写してこい。」という内容らしい。。。


「・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・orz」



 英語ができるようになる学習方法 >>>越えられない壁 >>>テキスト写し書き .... orz


 ショックすぎて言葉が出ない…。
 彼は話の内容だとそこそこの進学校に通っているらしい。こういうことやってるから、日本人は英語ができないんだよなぁ。。

 わかりますか? 彼の教師の仕事のずさんさが。工夫された形跡の見えない、どこまでも中身の無い宿題。quality が一切考えられていない、中身ゼロの量的課題。
 「ゼロに何かけてもゼロですよ、先生?」

 そもそも、そんな書き写しただけの宿題をチェックするのかっていう話。「記述漏れ」「誤植」を「校正」するんですか?

 進学校でこれですよ?
 正直、「終わってる。」としか言いようがないですね。
 やらされている上に、機械的に手を動かすだけの作業。こういうのは勉強とは言いません。そんなんで、英単語や英語が頭に入っているわけないじゃないですか。教師が工夫しないから、生徒、学生も工夫しない。
(ここでダメ教師のダメっぷりに気づいて、自分で工夫をして学習できる達観していて、かつ成熟した学生はおそらく難関校に行ける。塾の先生のお陰で。)

 その高校生はおそらくきっとその「作業」中に、文型が何でどんな構文か、その動詞は自動詞なのか他動詞なのか、どこまでが主部なのか、文中に that が省略されいるとかいないとか、おそらくそんなこと一切考えてないですね。

 ため息つきながら、「あとまだ、こんなにあるんだけど……orz、ぜってー終わんねーし!」ってぼやいてましたし。

 この宿題がひどい理由は4点あります。
それは、

1.質が考えられていない。スカスカ。
2.生徒の学習時間を奪っている。
3.そこに使う集中力を奪っている。
4.生徒らが英語の間違った学習法を身につけてしまう。卒業後、また大学進学後も英語力が伸びる自習方法を知らないままでいる。あるいはその時になって、高校生の時の学習方法の無駄に気づく。


 という4重の非効率性を抱えながら彼は、いや彼と彼のクラスメート全員が宿題をしているんです。この宿題によって彼が「英語の学習方法とはこういうものだ。」と思い込んでしまいます。将来的にも英語学習のポイントがわからず、さまよい続けます。
 「英語が出来る人は、こういう作業をやって全部覚えられた人なんだ」っていう間違った思い込みをします。

 間違った努力は間違った結果しか生みません。
 当然ですよね。
 
 これで彼らが英語ができなくなったら、その責任は学生ではなく、英語教師の責任です。仕事がずさんすぎる。これで英語教師は「おれ/私は一生懸命教えた。」なんて言うつもりなんでしょうか。
 もっとも、そういった宿題に、学生が自主的に工夫を始めるような、そんな深遠な意図があれば話は別ですけど。あれば、ね…。


 日本人が英語ができない理由はいくつかあると思いますが…

 「そもそも教師からして失敗している」

のも大きな原因の一つだと思います。

 これが日本の進学校の英語教育。これじゃできるようにならない。

 日本人ってなんでこんなに、「やり方」とか「取り組み方」とか考えない、あるいは考えられないんでしょうね。qualityを考えるのがホントに苦手ですよね。第2次大戦に負けた理由のひとつが理解できていない(これはこれで負けてよかったのだが)。何も変わっていない。何も学んでいない。
 どう考えても高校3年間のうちで、部活やりながら、友達付き合いしながら、他9科目程をこなしながら、英語を勉強するには、効率を考える必要があります。そういう取り組み方、ポイント、コツを知ってるのが、「英語ができる人=先生」じゃないんですか?

 どうりで塾がもてはやされるわけです。本来であれば、高校でしっかりした英語教育ができていれば、塾なんていらないはずなんです。なのに、それどころかお金をもらいながら学生の負担になり、親御さんの経済的負担を増やし、足を引っ張るっていう状態。何をサービスしているんですかね?


 なぜ、日本の親は「教育費」という名目の中に、2種類の学校に投資するのでしょうか? 「高等」学校の社会的機能ってなんですかね? 社会通念教育ですか? 体罰とかで?

 ホント日本って終わってる。
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