• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2016年
02月17日
10:29 mouthbirdさん

単純なあの問題(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です

======================================
●アプリ情報:テストバージョン 3.01と3.02

今後の予定(作成順)
単語の充実
======================================

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

それでは解答と解説に参ります。

問題:次の英文が「文法的に」正しいかどうかを判定し、正しい場合は「○」、間違っている場合は「☓」と記しなさい。
(実は、文脈上正しくなってしまう場合の英文もある。意味上は変になる英文もある。しかしここでは文法を教えるのが目的なので、あくまで基本的に、文法的に間違っているものは「☓」と判定して下さい)

1:I stayed.
2:I visited.
3:I talked.
4:I discussed.

5:I stayed at the house.
6:I visited at the house.
7:I talked about the problem.
8:I discussed about the problem.


解答
1:I stayed.○
2:I visited.☓
3:We talked.○
4:We discussed.☓

5:I stayed at the house.○
6:I visited at the house.☓
7:We talked about the problem.○
8:We discussed about the problem.☓



解説
この問題は「自動詞」と「他動詞」について理解と認識を持ってもらいたいために作った問題でした。

・自動詞とは…直後に目的語を取れない動詞
・他動詞とは…直後に目的語を取らなくてはいけない動詞
です。
 目的語とは…(これが定義が難しいのですが)意味を作る場合「を、に、と」などになる部分の「」に当たる名詞…というのが通常私が使う定義です。


例えば
 I have a book. ならば、have は他動詞。意味は「~を持っている」です(注意!「持っている」ではありません。「~を持っている」です。)
 a book が「(1冊の)本」でこれが have の目的語になります。意味を作ると「私は1冊の本を持っている」になるからです。


●自動詞と他動詞をどう区別するのか?
 迷ったら辞書を引きます。そうすれば「自」なり「他」なり書いてあります。多くは「自」か「他」かどちらかに偏ります。辞書を引いて「自」のほうが説明が多ければ、それは「自動詞」と通常は判定されます。たまに偏らず、両方よく使う動詞もあります(stopなど)

では個別に問題を見てみましょう


===============

1:I stayed. ○
 stay は通常「自動詞」です。意味は(滞在する・留まる)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。したがって直後がピリオドで文法上は全く問題がありません。
だから「○」です。意味は(私は滞在した)

2:I visited.☓
 visit は通常「他動詞」です。意味は(~を訪れる)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。したがって直後がピリオドでは文法上は大いに問題があります。例えば
 I visited the house.(私はその家を訪問した)
 のように the house のような目的語が直後に必要になります。

3:We talked.○
 talk は通常「自動詞」です。意味は(話す)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。したがって直後がピリオドで文法上は全く問題がありません。
だから「○」です。意味は(私たちは話した)

4:We discussed.☓
 discuss は通常「他動詞」です。意味は(~と議論する)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。したがって直後がピリオドでは文法上は大いに問題があります。例えば
 I discussed the problem.(私たちはその問題を議論した)
 のように the problem のような目的語が直後に必要になります。


5:I stayed at the house.○
 stay は通常「自動詞」です。意味は(滞在する・留まる)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。
 自動詞は直後には目的語を取れませんが、間に適切な前置詞を挟めば目的語を取れます。何が適切な前置詞かは辞書を引けば書いてあります。もしくは用例などで使われているものを見比べて判断します。
 「家に滞在する」ならば at は適切です。したがって
 I stayed at the house.は適切で、意味は「私はその家に滞在した」になります。

6:I visited at the house.☓
 visit は通常「他動詞」です。意味は(~を訪れる)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。
 他動詞は直後には目的語を取らなければならないんだから、間に前置詞(この場合は at )を挟むことができません。
 「家を訪問する」ならば at は邪魔です。したがって
 I visited at the house.は不適切です。意味は「私はその家に滞在した」になります。
 I visited the house. は適切で、意味は「私はその家を訪問した」になります。

7:We talked about the problem.○
 talk は通常「自動詞」です。意味は(話す)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。
 自動詞は直後には目的語を取れませんが、間に適切な前置詞を挟めば目的語を取れます。何が適切な前置詞かは辞書を引けば書いてあります。もしくは用例などで使われているものを見比べて判断します。
 「その問題について話す」ならば about は適切です。したがって
 We talked about the problem.は適切で、意味は「私たちはその問題について話した」になります。

8:We discussed about the problem.☓
 discuss は通常「他動詞」です。意味は(~と議論する)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。
 他動詞は直後には目的語を取らなければならないんだから、間に前置詞(この場合は about )を挟むことができません。
 「その問題を議論する」ならば about は邪魔です。したがって
 We discussed about the problem.は不適切です。意味は「私はその家に滞在した」になります。
 We discussed the problem. は適切で、意味は「私たちはその問題を議論した」になります。

============

私はけっこうあちこちで「自動詞と他動詞の違いの重要性」を述べています。ですがどうも世の中的には重要視されていません。「そんなに重要か?」と鼻で笑われることが多いです。
 少なくとも私には重要でした。とんでもなく英語ができなかった私はまさに「自動詞と他動詞の違いの認識」から英語ができるようになったのです。

 間違っても、英語の歌やら、単語記憶をたくさんやったことやら、音読から英語ができるようになったのではありません。(私は英語の歌なんて1曲も覚えていません)

ではまた来週。

問題編
http://q-eng.com/diary/18654
  • 総アクセス数(2,923)
  • 拍手拍手(0)
  • お気に入りお気に入り(1)

コメント

1番~2番を表示

2016年
02月17日
19:34
ken14さん

今週もありがとうございました。

 visit について質問があります。

 weblio には 最初は他動詞が表示されていて、次に【自動詞】があり、

1a  訪問する.
 b 〔+副詞(句)〕《主に米国で用いられる》 (…に)滞在する.
   用例 visit at one's friend's 友人の所に泊まる

 とかいてあります。これは誤りなのでしょうか?.

2016年
02月18日
11:00
mouthbirdさん

>>1 ken14さん
ご質問にお応えします。間違いとは言い難い根拠になりますねー。
ただ、例えばジーニアスを見ると自動詞の visit に

[家などを/人を]訪問する、尋ねる、[at / on ,(米)with] <この意味では他動詞用法がふつう
とあります。使われ方としてはありとは思います。この問題はあくまで文法を学ぶためという視点での出題としているので、「ふつう」として使われるものを採用させていただければと思います。m(_ _)m

1番~2番を表示