smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
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参加してくださった皆様、ありがとうございました。
それでは解答と解説に参ります。
問題:次の英文が「文法的に」正しいかどうかを判定し、正しい場合は「○」、間違っている場合は「☓」と記しなさい。
(実は、文脈上正しくなってしまう場合の英文もある。意味上は変になる英文もある。しかしここでは文法を教えるのが目的なので、あくまで基本的に、文法的に間違っているものは「☓」と判定して下さい)
1:I stayed.
2:I visited.
3:I talked.
4:I discussed.
5:I stayed at the house.
6:I visited at the house.
7:I talked about the problem.
8:I discussed about the problem.
解答
1:I stayed.○
2:I visited.☓
3:We talked.○
4:We discussed.☓
5:I stayed at the house.○
6:I visited at the house.☓
7:We talked about the problem.○
8:We discussed about the problem.☓
解説
この問題は「自動詞」と「他動詞」について理解と認識を持ってもらいたいために作った問題でした。
・自動詞とは…直後に目的語を
取れない動詞
・他動詞とは…直後に目的語を
取らなくてはいけない動詞
です。
目的語とは…(これが定義が難しいのですが)意味を作る場合「
~を、
~に、
~と」などになる部分の「
~」に当たる
名詞…というのが通常私が使う定義です。
例えば
I have a book. ならば、have は他動詞。意味は「~を持っている」です(注意!「持っている」ではありません。「~を持っている」です。)
a book が「(1冊の)本」でこれが have の目的語になります。意味を作ると「私は1冊の本を持っている」になるからです。
●自動詞と他動詞をどう区別するのか?
迷ったら辞書を引きます。そうすれば「自」なり「他」なり書いてあります。多くは「自」か「他」かどちらかに偏ります。辞書を引いて「自」のほうが説明が多ければ、それは「自動詞」と通常は判定されます。たまに偏らず、両方よく使う動詞もあります(stopなど)
では個別に問題を見てみましょう
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1:I stayed. ○
stay は通常「自動詞」です。意味は(滞在する・留まる)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。したがって直後がピリオドで文法上は全く問題がありません。
だから「○」です。意味は(私は滞在した)
2:I visited.☓
visit は通常「他動詞」です。意味は(~を訪れる)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。したがって直後がピリオドでは文法上は大いに問題があります。例えば
I visited the house.(私はその家を訪問した)
のように the house のような目的語が直後に必要になります。
3:We talked.○
talk は通常「自動詞」です。意味は(話す)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。したがって直後がピリオドで文法上は全く問題がありません。
だから「○」です。意味は(私たちは話した)
4:We discussed.☓
discuss は通常「他動詞」です。意味は(~と議論する)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。したがって直後がピリオドでは文法上は大いに問題があります。例えば
I discussed the problem.(私たちはその問題を議論した)
のように the problem のような目的語が直後に必要になります。
5:I stayed at the house.○
stay は通常「自動詞」です。意味は(滞在する・留まる)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。
自動詞は直後には目的語を取れませんが、間に適切な前置詞を挟めば目的語を取れます。何が適切な前置詞かは辞書を引けば書いてあります。もしくは用例などで使われているものを見比べて判断します。
「家に滞在する」ならば at は適切です。したがって
I stayed at the house.は適切で、意味は「私はその家に滞在した」になります。
6:I visited at the house.☓
visit は通常「他動詞」です。意味は(~を訪れる)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。
他動詞は直後には目的語を取らなければならないんだから、間に前置詞(この場合は at )を挟むことができません。
「家を訪問する」ならば at は邪魔です。したがって
I visited at the house.は不適切です。意味は「私はその家に滞在した」になります。
I visited the house. は適切で、意味は「私はその家を訪問した」になります。
7:We talked about the problem.○
talk は通常「自動詞」です。意味は(話す)。自動詞は直後に目的語を取れない動詞です。
自動詞は直後には目的語を取れませんが、間に適切な前置詞を挟めば目的語を取れます。何が適切な前置詞かは辞書を引けば書いてあります。もしくは用例などで使われているものを見比べて判断します。
「その問題について話す」ならば about は適切です。したがって
We talked about the problem.は適切で、意味は「私たちはその問題について話した」になります。
8:We discussed about the problem.☓
discuss は通常「他動詞」です。意味は(~と議論する)。他動詞は直後に目的語を取らなくてはいけない動詞。
他動詞は直後には目的語を取らなければならないんだから、間に前置詞(この場合は about )を挟むことができません。
「その問題を議論する」ならば about は邪魔です。したがって
We discussed about the problem.は不適切です。意味は「私はその家に滞在した」になります。
We discussed the problem. は適切で、意味は「私たちはその問題を議論した」になります。
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私はけっこうあちこちで「自動詞と他動詞の違いの重要性」を述べています。ですがどうも世の中的には重要視されていません。「そんなに重要か?」と鼻で笑われることが多いです。
少なくとも私には重要でした。とんでもなく英語ができなかった私はまさに「自動詞と他動詞の違いの認識」から英語ができるようになったのです。
間違っても、英語の歌やら、単語記憶をたくさんやったことやら、音読から英語ができるようになったのではありません。(私は英語の歌なんて1曲も覚えていません)
ではまた来週。
問題編
http://q-eng.com/diary/18654
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