してきましたよ。とりあえず、片方だけ。抜いた歯は、血の赤と虫歯の黒で、なんともいえないアーチスティックなグロテスク具合で…。
いや、両方してもらうつもりだったんですけど、歯医者が「じゃあ、今日は
右奥の親知らずを抜いていきますね。」という言葉に、両方抜くものだと思い込んでビビってたのか、甘くなった条件につい「ハイ。」と答えてしまった。どうせなら、いっぺんにとは思っていたのですが。
でも、やっぱり技術ってのは日々進歩しているんですねー。以前の麻酔治療の注射は、「どこまで差し込むんだ!」っていうイメージだったのですが、今のはほとんど痛くない。
調べてみたら、注射の針が以前よりも細くなっているそうです。
これ、すごくないですか。歯茎に注射するわけですから、細すぎると折れやすくなるわけです。だから、細くする一方で折れない強さも必要になり、矛盾した要素を克服する必要があるんですよね。工学的観点からして、すごい高度な技術的解決法が求められるはずなんです。
また細い針は、同時に管でもあるわけです、その中を麻酔の液体がスムーズに流れなくてはいけません。針であるだけでなく、その針の中は中空の構造をしてなくてはいけないのです。
って、ここでこんなことを書いても仕方ないのですが…。
ここで英語の親知らず、抜歯、等の表現をまとめてみます。
●「
親知らず」は英語で
wisdom tooth と言うそうです。大人になってから生えてくる=親知らず=知性を伴った大人の時に生えてくる=wisdom tooth
和英とも面白い表現ですね。
ただ、もっと不思議なのは、親知らず等の歯が生える事は、なんと cut という動詞を使うそうです。
cut に[
歯が生える]という意味がありました! すごい不思議です。なんで cut なの、という感じです。言葉の根本的意味を探る必要がありそうです。
親知らずが生える:成熟する
cut one's wisdom teeth
●「
歯医者さんに親知らずの歯を抜いてもらった。」はどう言うのでしょうか?
I had a wisdom tooth pulled by a dentist.
使役動詞を使うんですね。
●
麻酔
麻酔は医療用語だけに、聞いたことのない感じです。enthusiastic [熱狂的な]という単語に似ています。
anesthesia:
麻酔
esthesia[esθíːʒə] が「
感覚、知覚」という意味なので、そこから「離れる、離れて」という語源のa-, an- の接頭辞を置くと、感覚がなくなって=麻酔、という事でしょう。
以上です。今、口の中が血の味しかしません
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。来週は反対側です…orz
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