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たっつんさんの日記

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2011年
09月24日
02:33 たっつんさん

ここで国語の質問してもいいですか?w

[ちなみに、一枚目の「狭い」は形容詞・連体形の間違い]

今、lang-8で、日本語の文法を解説してみるっていう試みをしているのですが…これが難しい!
 実際、文節と単語の定義をするはずのページで、「単語」の定義を間違えていたっていう墓穴を掘ってしまい、新たに書き直さないといけなくなっちゃった。

 だから今度はちゃんと一発で導入部分を理解できるような、お互いにとって効率的で端的な図を用いて説明する。できれば、日本人のみんなにもこういう理解を考察してもらって、説明に対するスタンスを振り返ってもらう事も狙っている。
 今回の写真はその2枚。一枚目は草稿段階。

http://lang-8.com/135031/journals/1102361/This-is-an-anno...

 で質問なんですが、画像に貼付けた一文について質問があります。「苦しそうに」の「そうに」は様態の助動詞(の連用形)といって、その様態を表す形容詞の「語幹(苦し-い、の「苦し」の部分)」に付くそうなのですが、この「苦し」は「活用されている」という定義なのでしょうか、それとも語幹のままだから、「活用されていない」という定義のなのでしょうか? それとも、「苦し-そうだ」でひとつの複合語として考え、それの活用の連用形として捉えて「苦しそうに」とするべきなのでしょうか?

 国語は得意だっていう方、教えてください。



spin off talk ... 日本語文法をおさらいして気がついた。

 やっぱ、日本語って英語より複雑だと思う…。英語って文の構成は、動詞、副詞、形容詞、名詞、前置詞でだいたい事足りちゃう。形容動詞とか連体詞とかないんですよね。「大きな木」は、A Big Treeでしょ。Big は形容詞、treeは名詞、以上。みたいな。ま、冠詞ってのもあるけど、文の構成にはそんなに重要じゃないでしょう。

 ところが、日本語訳の「大きな」って、形容詞じゃないんですよ。連体詞なんです。元々は「大きなる」っていう古文でいうところの、形容動詞の連体形だったのが、連体形以外の形が退化して連体形だけが現代日本語として生き残って、「大きな」っていう「る」が脱落した形で残っているらしいんです。
 現代日本語には、古文が影響しているんですね。関西の言葉では、今も昔の文法則を受け継いだ言い方が残っているっていうことを聞いた事がありますが、それも確認できました。福岡弁にもそれがあるとのことです。それを言ったら、英語も「ラテン語が…」ってことになりますが。

 彼ら、JAPANESE LEARNERSは助動詞や助詞、形容詞の変化等をよく間違えますが、その日本語に苦しむ気持ちが少し理解できました。改めて考えると、これを海外の人に理解しろってのは、ちょっと酷かもしれないですね…。

 日本語って日本人から観てもややこしいわけです。やりましたよね、ここらへん。「大きな」は形容詞じゃなくて、連体詞って。ちなみに、ここ中学受験で頻出らしいです。
 そして、ここらへんはよく日本語学習者が「大きいだから」という風に間違えるポイントでもあります。
 
 これは、(格)助詞の「から」という言葉を理屈で理解できていないだろうことが読み取れます。要するに彼らはみんな、「〜だから」で暗記しているのです。「大きな」という連体詞や、「〜だ」という形容動詞とも混同している可能性も考えられます。

 これはそもそも日本人が、その理屈をちゃんと教えていないってことも、その要因のひとつだと思うのです。つまり、日本人もその文法を「理解していない」可能性があるってことです。日本人はこんなことをいちいち考えてしゃべっていないですからね。第一言語の理解なんてどこの言語もそんな感じだと思います。

 日本人の添削を見ていると、ここらへんの説明を逃げている記述がよく見受けられます。僕も説明できなかった事が何回もあります。
 自分を含めてみんなだいたい、「ここはこうだから…こう覚えて。」と部分的な説明に終始してしまって、全体的な体系の中で説明できている人は少ない。

 言ってしまえば、「こう覚えて」と言うのは、英語の教師に例えれば無能な教師が言うセリフであって、教師が優秀であれば優秀である程、そんなセリフは言わなくなる。理屈で説明しきるはず。それで苦労してきたんだから、そういうことをなるべく言うべきじゃないと思った次第です。

 そんなこんなで、これは少し説明する必要があると思っていたし、ひょっとしたらレアで、将来的にもニッチな情報になるんじゃないかと、模索し始めたところでもあったりするわけです。で、実際やってみたら少しナメてたって事に気がついた。日本語文法、簡単じゃないですね。

 日本語文法はいろんな概念を理解してきた今なら、当時は浅かった理解も速く深くできますが、それでも超簡単ってことでもないです。
 概念的なことを考えると、それこそ言語学の領域になるんだと思います。チラ見程度ですけど、意見が割れている理解もあるそうで、深入りは禁止だなと思いました。

 もしかしたら、英語学習に繋がるアプローチも見えるんじゃないかと、淡い期待をしてみたりしています。
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コメント

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2011年
09月24日
07:47
mouthbirdさん

「苦し」は「苦しい」の語幹なので、「活用されている」とは呼べないと思います。


日本語を学ぶ外国人の立場から考えると、「活用」と言ったら、次のものを指すはずです。

 未然形-苦しかろ
 連用形-苦しかっ・苦しく・苦しう
 終止形-苦しい
 連体形-苦しい
 仮定形-苦しけれ
 命令形-苦しかれ

「苦し」は↑このいずれでもありません。したがって「活用されている」とは表現できないと思います。

 「苦し([苦しい]の語幹)」+「そうに([そうだ]の連用形)」

と説明すべきだと思います。

助動詞の「そうだ」の接続は 
・動詞・助動詞の連用形、形容詞(い形容詞)・形容動詞(な形容詞)の語幹
と説明されると思います。

2011年
09月24日
14:06
たっつんさん

 さすが先生。国語「も」完璧ですね。ここらへんは高校受験でやった記憶がかすかにありますが、どうやら理屈でちゃんと整理してなかったようです。理屈で整理していないと暗記に頼るから、時間が経過すると忘れる事になるんですね。もとい、理解もちゃんとしてなかったかと思います。
 
 第2言語として英語ができる人も記憶に多くを頼っていないですね。理屈で理解した上で、繰り返して覚えている。そうだと思います。

 苦しそうに、の部分はやはり、「苦し([苦しい]の語幹)」+「そうに([そうだ]の連用形)」で解説しようと思います。

 海外では「形容動詞」という概念はあまり用いられていないようですね。「ナ(型)形容詞」なる概念で解説しているらしく、そこらへんも追々、その段階になったら考えていこうかと思います。

2011年
09月25日
04:51
hiromidukiさん

私も日本語学習者のために「日本語文法」を調べることはよくあります。サクサクと説明できることは皆無ですもの。そしてつい最近!「大きい」や「小さい」が連体詞であるということを知りました。恐らく学生時代に習っているんでしょうけど、記憶から抹消されていたようですw。

最近は、「区別さる」という表現に出会いました。私には馴染みのない表現でしたが、どうやら今でも時々使われるとか。
http://tatoeba.org/eng/sentences/show/1121231#comments

いずれにしても、私にとっては英語も日本語も、小難しい「文法用語」は苦手です・・・。「ハートで感じる」文法崇拝者なのでw

2011年
09月25日
08:33
たっつんさん

 「大きい」は形容詞の連体「形」ですよね。「大きな」「小さな」が連体「詞」ですよ。ね?(←自信ないw)
 ややこしいですね〜、日本語。こんなん絶対考えながらしゃべれないわ。(←ら抜き言葉)

 「大きな」はもともとの古文単語の形容動詞「大きなり」の連体詞が「大きなる」(「小さなる」)だったていう話を聞いて理解できました。なんでこういうの言ってくれなかったんだろうって思うんですよね。こういう理由もなしに、難しいから覚えてって言われても中間期末は対応できても、結局残らないんですよね。応用もきかないし。
 私が興味を持って授業に取り組んでいなかったのでしょうか? あるいは寝てたか!

 「区別さる」って今は聞かないですね…。今まで日常で聞いたことないですよ。
 ちなみに、関西の「毎度! おおきに!」の「おおきに」は、この「大きなり」のふたつある連用形のうちのひとつ、「大きに」から来てるそうです。WEB上のどこかに、そういう記事がありました。でも連用形ってことは、この後に用言があって、それが省略されているはずなんですけど、何が省略されているのか見当が尽きませんね。

 「ハートで感じる」路線で行くなら、「未然形」も「とにかく『〜ない』が付くって覚えて」って言われてましたけど、ようは「未だ然かず」、そういう状態じゃない=まだ発生していない状況やこれからの事、っていうコンセプトを説明してくれればわかりやすかったのに、そういうことを説明すると返って難しくしてしまうっていう余計な気遣いからか、そういう理由を聞かされていない人がほとんどだと思います。逆なんですけどね…。

2011年
09月25日
10:13
hiromidukiさん

ああ、そうでした。「大きい」と「大きな」は別物だということが言いたかったのです~。冷や汗
英語で説明される na-adjective に分類されがちだけど、いわゆる「きれい」に代表される形容動詞とは別物なんですよね。

昔の言葉は、方言で残ってることも多いようですね。自分が標準語だと思ってた言い方が実は方言だったりして・・・。英語の辞書を引くのと同じくらい日本語の辞書もよく引いてます。

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