単刀直入に、意外に思ったのでnoteしとこうと思って。
今好きなアメリカのドラマ、The CityがGyao!で無料公開されていて(モデルさん達が役を演じてるから、みんなチョーーーーカワイイイ!! super cool beauties!)、その中のタイトルでこんなのがあった。
''The truth hurts''
これだけで、
「真実は(時に人を)傷つけやすいものだ。」「真実は人を傷つける」となる。
タイトル等に見られる省略した言い方なのかな、とも思ったけど、辞書調べてみたら、これだけで日本語に示したような内容を示すことができるみたい。
ポイントは動詞のhurt。他動詞、自動詞ともにあるけど、この使い方はもちろん自動詞。
習ってきた英文法の感覚で考えると目的語が必要な感じがするけど、これはどういうことなのかイメージしてみる。
辞書の上では「(モノや人などを)傷つける」とある。英語の感覚だと自動詞になっているわけだから、真実そのものがある人にとって、あるいは、ある人の立場から考えると「傷ついた状態である」、preferable=好ましい状態ではないということなのかと思う。
「(あなたにとっての、or あなたから観た)その真実は傷ついている。」
という感じだろうか?
ちなみに、''The truth''だから、みんなが共有する認識のtruth。真実はいつもひとつだからか。ここらへんは彼らの宗教観、キリスト教的概念も混じりそう。
あるいはこのドラマの中の人間関係が共通して認識する the truth のいずれかだと思う。
希なSVの第1文型。しかも副詞句がないから、なかなか見ないパターンだと思う。このパターンの例文だと辞書には、
His betrayal hurt.
「彼の裏切りには傷ついた、傷つけられた。」「彼に裏切られて困った。」ってのがあった。能動態だけど日本語だと受動態のような訳になる。この前、このサイトの問題で解いた、動詞 cut の使い方と似た感じ。
過去形だから、これでOK。hurt-hurt-hurt。
この betrayal そのものは彼のものだけど、もしかしたら his betrayal は、裏切られた誰かにとっての his betrayalかもしれない。考えすぎかな。。
自動詞の感覚っていうのは、その自己完結してる独立意志のような主体性にあって、誰かにあるいは何かに直接影響を与えるものではない、という点が特徴的な点。そういう観点で考えれば、「彼に裏切られて」という辞書にある自動詞の解釈は少し強引=意訳だと思う。
そうではなく、あくまで自動詞の原則的な感覚や規則に従うなら、やはり his betrayal が、すでに裏切られた誰かの「意識下」である可能性が出てくる。
hurtの自動詞としての意味には、
○My back hurts. 「背中が痛む」
というのがある。この感覚からすると、His betrayal hurt. も The truth hurts. もまた一段とクリアになるのではないだろうか。
辞書を読む時には、ひとつひとつの意味を独立して捉えるのではなく、一つ一つを連想ゲームのようにして、有機的にリンクさせて捉えて全体の語感を捉えることも重要なことの一つ。
だから私の意識の中にある、his betrayal や the truth が hurt する、つまり痛むっていう発想。
翻って My back hurts. も同様のことが言えると思う。痛みを与える背中は確かに私のものだけど、英語の意識の上では客体化されているのではないかと思う。
背中は私のものだけど、意識下という範囲内で客体化されている。そんな感じだと思う。だから、his betrayalも上記のように、私の意識下にある彼の裏切り、his betrayalがhurt、痛むのである。
ここらへんは、日本語と英語の訳に出てこないモノの捉え方の違いが出ている部分だと思う。つまり、どこまでが客観的で、どこからが主観的なのかっていう線引きの仕方が、日本語と英語で違うってこと。
誰か意見ください。
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