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たっつんさんの日記

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2011年
02月12日
10:53 たっつんさん

英語学習、「発音できなくていい」のウソ

  • 英語の話題
 今の時代、mp3データ等の音声英語教材が充実しているが僕が学生のときは…CD、もっというとテープ! 知ってるかな? テープっていう存在を!! 多分イメージできないんだろうな、今の学生は…。

 だから、英語の音声教材がなかったわけじゃない。十分あった! でも、あんまりやらなかった。自分の集中力や根気、継続性がなかったのが一つの原因だと思うが、それだけではないことも言える。

 それは受験英語が大きい要因になっている。受験英語では、「英語の発音は気にしなくていい」と教わってきた。
 「ソコに時間をさくより文法、長文読解に時間を優先してくれ!
 ハイ、これ英語教師の常套句でーす。『未来の日本史〜間違った英語教育文化で世界に遅れをとる日本〜』で試験に出まーす!

 なぜ、こういう言葉が英語教育のプロである彼らの口から出てきてしまうのか? それは受験がそういうシステムだから。
 で、結果日本人の英語力はどうか? 言わずもがな、っていう状況だよね。
 こういう話をすると、偏屈な英語教師はこう返してくる。
 「英語ができるようになる事が目的なんじゃなくて、第一志望の大学に合格する事が目的。そもそも目的が違う。従ってその指摘は的外れ。」

 は? なになに? なんて? どういうこと? 的外してんのどっちだよ? ほんと日本ってどこからどこまで間違うつもりなんだろうか?
 彼らの言っている事が、的を得ているとするのであれば、それは間違った英語教育を前提とした時だけ。ほんのわずかな狭義の目的がある場合のみ正しい。でも、広義の目的を考えた場合の、残りの全部を前提にすると間違っている。
 英語のプロでありながら、グローバルな視野が狭い。それが日本の英語教師。

 イギリスの植民地支配の歴史がよくも悪くも影響を与えた地域に住むアフリカの人たちは、日本のように充実した、丁寧な英語テキストはない。なのに日本人より英語ができる。
 おかしいですね〜。明らかになんか間違ってますねー、僕たち。

 「英語の発音は気にしなくていい」「ソコに時間をさくより文法、長文読解に時間を優先してくれ!」
 これはウソ。ウソというより違う。間違っている。

 いくら英文法を勉強しても、単語を勉強しても、アフリカの、またはアジアの極貧国に住む人よりも、日本人が英語が出来ないのは日本人が馬鹿なんじゃなくて、やり方が間違っているから。それをバカというのかも知れないが。

 英語等の言語学習は音声を伴うと、つまり聴覚を利用すると記憶効率が高まるという生体実験データがある。ということは英文を読む時、音声があると比較的強い印象とともに単語、文法が入ってくるという事になる。

 じゃあ英語を聴き取るには、どういう力が必要なのか、といえばそれは「正しく発音するスキル」が必要だということだ。
 
 「聞き取りなのに、なんで発音が必要なの?」と思うかも知れないが、これが関係大アリなんだ。なぜなら、ちゃんと発音できない英語は聴き取る事ができないからだ。

 ということを逆から考えると、英語が出来るようになる最短ルートみたいなものが見えてくる。

 まず、発音をある程度出来るようにする。
 次に、英単語を英文とともに(=reading)聞き取りを続ける。この時、文法もわからなければ確認していく。

 これだけのプロセスの中に、reading、listening、vocablary、grammarが入っている。その前の発音を加えれば、speakingも入っている
 「英文は声に出して」というのは正しい。正しいけど一つ足りない。それは発音。このプロセスがあれば、英語学習の効率性が違ってくる。

 「ちゃんと発音する」というのは単独で英単語を発音するのではなく英文の中で、連音、弱音化、消音などをこなしながら読む事だ。

 そういうlisteningの連音聴き取りスキルがあると、こういうnatural Englishが一発で理解できるようになる。
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コメント

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2011年
02月13日
23:17
たっつんさん

whudiya gonna do dommorow?

これに面を食らった方がいらっしゃるそうで、解説したいです。
これはかなりこなれた英語で、ホントに友達のような間柄でかわされる、くだけた言い方だと思います。このビデオの彼が日本語訳しているように、「明日何すんの?」って感じ。
 TOEICでは、ここまでくだけた英語は出てきません。whadaya goin to do domorrow? くらいの程度だと思います。もう少しはっきり言ってくれます。

what are you going to do tommorow? がなぜ、
whudiya gonna do dommorow? になるのか?

まず、whatの t は、次の単語の頭の a と連音化し、whatare になります。
 ここで、単語の water を思い出してほしいです。つづり似てますよね。

waterってどんな発音をするんでしたっけ? 「『ワラァ』って発音するように」よく言いますよね。ここの、whatareも同様に考えてほしいです。

 アメリカ英語の特徴として、t, dの音が「弱音化」して[L]の音になるって聞いた事あると思うんですけど、その通りです。

 t, d, l, は舌の動きの出発点、動かし方がほぼ同じです。だから音が似てきてしまうんです。
 これは僕がnativeに直接確認したので自信があります→ 「tの音は弱音化して、まず d の音になります。それがさらに弱まると L の音になるんです。」t > d > l と覚えてください。
 little → liddle, letter → ledder, こんな感じです。

 [t は、場合によっては n にもなります。e.g. international→innernational
 個人的な感想ですが、アメリカ英語は全体的に音に丸みがあって、イギリス英語は乾いた感じの音。そんなイメージです。]

 だから、ここの例文の場合、whadiya のところに d が音として生まれているんです。

 で、じゃあ、その次の iyaってどこから来てるの? って話になると思うんですけど、これは y の音を正しく発音しようとすると生まれる音です。

yellow, yard, year, yes, yield, yet, york, yankee,

yebisu, yen

どうですか? y の発音。意外と難しいんです。

これを意識して、what are youを言うと、whudiya になるんです。

youも、発音としてはyo と発音したり、ya と発音する事も多々あります。
それで、whudiya となっています。

gonnaは省略します。

do dommorow は、さっきの応用です。t, d, の弱音化を考えれば、ここがdo lommorowに聞こえていることだと思います。動詞の do は文全体としてアクセントが置かれているので、弱音化は発生していません。単語でもそうですけど、アクセントが t と d に置かれている場合はこういった現象は起きません。

では、次の英文はどう読めばいいでしょうか?
How do I get there?
[ゥ ルゥ ァ]

これで通じます。

じゃあ、これは?
Please Go to our website.

[ォ ルゥ アウヮ ウェブサイ]
これ、ネットラジオとか聞いているとよく聞くんで、覚えておいてもいいと思います。

 厳密には R と L と[ら]の音は別物なので、できれば区別してほしいですけど、大まかには L と [ら] の音の方が近いと思うので、今回は[ラリルレロ]を使用しました。

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