今回は、答えを聞けば、「あ〜なるほど。」と思えるような問題です。ただ、間違える人も多少いるんじゃないかなっていう感じです。
出典は、『めざせ!英語偏差値60+』からです。
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問.
He believes ___________ to be a spy among us.
a.)it b.)there c.)this d.)which
(あいちこうぎょうだいがく)
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どうでしょか?
「こんなのカンタ……、あれ、ちょっと待てよ…。」
なんて思いませんでしたか?
それともぶっちぎり余裕でできた、or 間違えたとか?
これは、理屈というより、細かい例外的な知識を知っていれば解ける問題です。
答えは…
[b.) there]です。
it ではないんですね。訳がおかしくなります。
訳は、
「彼は仲間の中にモグラが潜んでいる、と思っている。」
です。モノではなく、対象は人なので it ではおかしくなります。よく考えたら消去法でも答えは察しがつく!
SVOCの5文型では、O と C は主従の関係にあり、この場合、
there is a spy among us.
という言い方ができます。
ここから、空所に入るのは、[there]です。
「え、なんで?!」
て、ここで思った方は、よく勉強していますね。
there は副詞であって、主語にはなれないからですよね。この文における主語は、a spy ですから。
ところが、このthere is ... という構文は、native たちも there が文頭にあるため、主語という認識が強くなっていて、ゆえにほぼ主語扱い、ということで、この空所に there がくることが認められています。
これは簡単ですね。
仮定法や、関係代名詞のようにシステム的な理解ではありません。知ってるか知らないか、それだけです。
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後記: welsiayorkmartさんの指摘でひとつ理解をしたことがあります。
ここの記述で、there が日常性により主語扱いであると述べましたが、この言い方、つまりthere が bileve の目的語になり、to be .... 以下がその補語になるような言い方、はそもそも現代英語で使われない言い方で、古い言い方になるそうです。
初めはテキストに記された内容を元に編集したのですが、ネットで調べてみる限り今は使われない言い方であると判明しました。
指摘を頂いたwelciayorkmartさんには感謝すると同時に、読んでくれた方に誤解を与えてしまいました。ごめんなさい。
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