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たっつんさんの日記

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2011年
05月11日
01:03 たっつんさん

間違い問題集 7 -文型と不定詞-

今回は、答えを聞けば、「あ〜なるほど。」と思えるような問題です。ただ、間違える人も多少いるんじゃないかなっていう感じです。
 出典は、『めざせ!英語偏差値60+』からです。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
問.

He believes ___________ to be a spy among us.

a.)it b.)there c.)this d.)which

(あいちこうぎょうだいがく)
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どうでしょか?

「こんなのカンタ……、あれ、ちょっと待てよ…。」


なんて思いませんでしたか?

それともぶっちぎり余裕でできた、or 間違えたとか?


これは、理屈というより、細かい例外的な知識を知っていれば解ける問題です。




答えは…


[b.) there]です。


it ではないんですね。訳がおかしくなります。

訳は、
「彼は仲間の中にモグラが潜んでいる、と思っている。」
です。モノではなく、対象は人なので it ではおかしくなります。よく考えたら消去法でも答えは察しがつく!

SVOCの5文型では、O と C は主従の関係にあり、この場合、

there is a spy among us.

という言い方ができます。
ここから、空所に入るのは、[there]です。



「え、なんで?!」


て、ここで思った方は、よく勉強していますね。


there は副詞であって、主語にはなれないからですよね。この文における主語は、a spy ですから。

ところが、このthere is ... という構文は、native たちも there が文頭にあるため、主語という認識が強くなっていて、ゆえにほぼ主語扱い、ということで、この空所に there がくることが認められています。

 これは簡単ですね。
 仮定法や、関係代名詞のようにシステム的な理解ではありません。知ってるか知らないか、それだけです。

**************************************************
後記: welsiayorkmartさんの指摘でひとつ理解をしたことがあります。
 ここの記述で、there が日常性により主語扱いであると述べましたが、この言い方、つまりthere が bileve の目的語になり、to be .... 以下がその補語になるような言い方、はそもそも現代英語で使われない言い方で、古い言い方になるそうです。

 初めはテキストに記された内容を元に編集したのですが、ネットで調べてみる限り今は使われない言い方であると判明しました。

 指摘を頂いたwelciayorkmartさんには感謝すると同時に、読んでくれた方に誤解を与えてしまいました。ごめんなさい。
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コメント

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2011年
05月17日
00:31
さん

1:

Originally Posted by learnanglo View Post
Hi, everyone, what do you think of the following?

Sentence 1: I believe there are grammatical errors in your writing.
Sentence 2: I believe there to be grammatical errors in your writing.

Does sentence 2 sound ok? Does it have the same meaning as sentence 1?

Thanks in advance for your comments.

この質問に対する答え

1 They both sound correct to me, but sentence no. 2 sounds outdated. I would use sentence 1 in ordinary speech.

2 Sentence #2 sounds odd to me because anyone who would say such a stuffy, formal sentence would surely know whether or not there were grammatical errors.

3 Both sentences are grammatical, and they mean the same. The grammatical relationship they exemplify has been much discussed. E.g., On Raising by Paul Postal is a whole book devoted to demonstrating that sentences like 2 are derived from those like 1.

4 Same meaning: #2 is "stuffy".

この回答では、
文法的には正しい文章だとは思うけれども、「奇妙な文章」「古臭い・堅苦しい文章」ということですね。3 の回答は若干違っていますが。

受験・受検の問題でこのようなことを答えさせるのに反対なので、私は、学校で教わる英語が変なのが多いという日記を書き続けています。

2011年
05月17日
03:27
たっつんさん

質問を頂いた内容と引用元を先に記述して頂きありがとうございます。
http://forum.wordreference.com/showthread.php?t=371418

 質問を頂いて、調べてみました。私は質問されるまで、これがoutdateな言い方だと気づきませんでした。引用元でも解説されているように、この文は現代英語の表現ではない、ということですね。

 ということは、解説もおかしい、ということになります。日常的には使われていない、のだから日常的な使用により there が主語化するという説明は成立しません。正直これは、解説を改正しなくてはいけないレベルだと認識しています。また、貴重な指摘をありがたく思います。
 
 今回の事例から気づいた事ですが、いわゆる一般的に教わる現代英文法の規則から外れるような違和感を感じる、このような文は、一度、古い言い回しである可能性を疑ったほうがいい、ということです。

 引用したサイトでの、彼らの回答で共通しているのは「古くさい」ということでしょう。日本語で言うと、戦前戦中の「〜シマセウ」とか、今はひらがなで書くような文章を漢字とカタカナで書くような感じでしょうか。例えば「... 認ムルニ依リ上申ノ通標杭ヲ建設セシメントス」というような感じで。

 私は以前、LANG-8で、'Many a pet were perished ...' という文意を質問した事があります。そしたら「そんな言い方は、中世のシェークスピアが生きた時代の英語だ」と言われました。出典は英検のテキストでした。大学受験でも問われる定番の文法だそうですが、それを古典英語だと解説をせずに、今も使われているかのように教えている方が多いようで…。

 今回の私のように、それが古典英語だという事に気づいていない、のでしょう。大学受験で出題されるにせよ、解説者はこれが古典英語である事は一言添えるべきでしょう。

 大学受験等で、こういった文が出題されるのは、確かに変ですね。
 文学部英文学科の受験であるなら、少し理解も出来ますけどね。古典英文作品を読むのに、こういう文に抵抗があると、挫折するということも考えられますから。

 でも、この出題、工業大学なので文学部はなさそうですし、少なくとも理工学系ですね。理工系にこの出題では、出題者の意図が理解できませんね。つまり、出題者もこれが古典英語だという事に気づいていない可能性があります。それかただ単に、減点を狙った、あるいは消去法で選ばせるテクニカルな問題でしょう。

 基本的に大学受験の英語は、高校英語とは別物で、入学者が将来的に、海外の大学院に行く事を想定して、アカデミックな英語を意識した内容になっているので時代錯誤な英語も出てくるのでしょう。彼らは、自分たちの理想と今の日本の現状とのギャップが埋められていないようで、少し足下が見えていない、とも言えるかもしれません。


 英語は、日本語のような謙譲語や尊敬語、丁寧語といった、いくつかの立場や状況に応じたレベル別の言い方が豊富にないので、単語等でクラスを分けていますよね。あるホテルのスタッフであるlang-8の友人が、「アナウンスで、普段使わない単語でアナウンスするのが恥ずかしい」っていう話を聞きました。彼らにとって、そういう単語は、そういうレベルのものだという事に驚きました。

 彼らが何かふざけて、こういうオーソドックスな胡散臭さを演出する時は、普段使わない単語と、こういう英語を使って言ってますしね。

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