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たっつんさんの日記

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2011年
05月04日
00:29 たっつんさん

間違い問題集5

というわけで、間違い問題集5です。時間空きましたが!

続けますよ!
今回は前置きなしに、とりあえず問題に取り組まれたし!

****************************************

問.

He would still be alive _______ he refused to go to the battle field then.

1. if 2. had 3. provided 4. unless

(きょうとがいごだいがく)
****************************************




どうでしょうか?



わかりましたか?



これは、サッと答えたいところですね。僕は、サッと間違えました!



答えは、






の、had です。


〜〜[間違っときながら上から目線で解説しちゃう欄]〜〜
これは、ちょっとひねってますね。通常、had he refused... は文頭で扱われているのが文法テキストです。この問題は、その関係が逆転していて、しかもカンマがありません
 そういう文法の柔軟性や、主節と従属節の逆転を理解していないと、少し時間を取られると思います。

 もとい、この文が仮定法過去と仮定法過去完了の文だという事に気づけないと、正解にたどり着くのは難しいかなと思います。if がない、倒置型の仮定法です。

 注目は、He would still alive というところ。

 「もし、あのとき徴兵招集を断っていたら、彼はまだ生きていただろう。
 というあり得ない現在を仮定する仮定法過去の文

 対して、Had 以下は、if he had refused to go to the battle field then. の倒置文。
 倒置が起きると、If が消えるんだなぁ〜ってのは定番ですが、一応確認。
 ここは、あり得ない過去を仮定する仮定法過去完了の文


  still と then の時間詞が制限する、この状況にふさわしいだろう述部時制と、そのタイムラグ、さらにwould が「仮定」という推量を示していることに気づければこの問題は正解できるでしょう。



[間違い検証]-----------------------------
 さすが外語大だけあって?この選択肢、いずれもその単語の意味だけを理解しているようでは解けない。
 問題はその単語の意味ではなく、使い方が問題にされているからだ。

 意味的に4は消えるにしても、1も日本語にすると意味が通ってしまう気がしてくる。
 なぜ、1、3、4が間違っているのかを理解しているかどうか、を京都外大は聞いている。

 1は、仮定法過去となって、現在の仮定になってしまうからダメ。
「彼がもし今、徴兵を断れば、今生きているだろう」という文になるwwww。仮定法過去と仮定法現在の違いがわからないと、混乱してしまう。

 問題は3。「あれ?! 意味的にもおかしくないし、文法も問題なさそう! 選択肢が2つ!! …orz」ってなる。正直、受験生で provide that S V を知っている時点で○にしてあげたいくらい。

 でも、provided that S V は、仮定法現在で、想定内の出来事を条件的に示すときに使われ、他の仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法未来とかには使えない、となる。

 そうだったのね…。ちなみに、口語ではほとんど使われない、とのこと。契約とかのそういう形式の文章によくあるらしい。
 「〜等の不測の事態においては、弊社はいかなる責任も…」っていう感じの。
---------------------------[間違い検証]



余談∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
 ところでみなさんは、「仮定法」の別名を知ってますか?
 仮定法、またの名を「叙想法」っていいます。
 自分の想いを、あれこれ叙述しているからでしょうね。なるほどって感じです。

 でも、ぼくなりには「たられば法」て感じです。「たられば法過去」と「たられば法過去完了」です。

 あのときもしも、こうだったら…、あぁだったら、と過去に対する後悔、あるいは未来への妄想を表現するという、この非現実感を的確に表しているのは「たられば」という言葉が一番かな、と思います。どうでしょう?

 この例文も、大事な友人、恋人、家族を亡くして、政府を恨み、とても後悔していますよね。でも、彼はもうこの世には存在していないんです。そういうたらればです。
 

 なぜ仮定法過去が現在の「たられば」で、仮定法過去完了が過去の「たられば」なのかは、大西泰斗先生の『ハートで感じる英文法』を読んでください。
 過去形の持つ、もう一つの役割「時空間における距離感」の説明が記されています。

 仮定法過去完了、仮定法過去によって表現されるのは、今の現実とは異なる、過去のある時点で、違った選択肢を辿った場合の過去、あるいは現在であって、実現性のある現在ではないのです。
 その感覚を表すのに一番適しているのが、(仮定法の)過去形と過去完了だということです。
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コメント

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2011年
05月04日
05:03
さん

1:

He would...
仮定法で書かれているかどうかは、would で判定する方がいいのではないでしょうか。 still では、判定するのは難しい。「彼はまだ生きている」という文も、still を使って、書くことができます。
仮定法であれば、通常の時制と違うので、そこに目をつけるほうがいいと思います。

_______ he refused to go
ここは、本来なら、if he had refused to go.... と書くところを、「倒置構文」(受験生をごまかすため?)にしたもので、if を省略して、had he refused....

この問題で、悩ましいのは、provided ですね。

2011年
05月04日
08:15
たっつんさん

 すいません。still と then の対比をはじめに強調してしましましたが、その後にチョロっと、そのタイムラグと、wouldの「仮定」や「推量」から、仮定法過去と仮定法過去完了と判断するのがいいですね、と記しました。見やすいように編集しておきます。m(_ _)m


 テキストには、『この still と then の時制の組み合わせを限定する言葉と、そのタイムラグに気づけ! そしてwould で確信しろ!』とあったのでその通りに編集しました。
 までも、wouldで仮定法過去や仮定法過去完了を疑うのが、常套手段ですね。


 僕は、provided でチェックしました。
 なぜ、provided (that) SV が いけないのか?

 それは provided (that) SV が 仮定法現在=つまり単純仮定、ありえそうな事態=についての条件を提示する言葉で、こういう仮定法過去や仮定法過去完了、それから仮定法未来完了には、使用できないから、だとわかりました。

 推敲を重ね、編集しました。長くなりましたが、おかげで、かなり濃い情報になったかと。またどっかで、編集するかもしれません。今度は短くする方向で。

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