今日は、TOEIC対策問題集から。
とりあえず、一問2、30秒以内っていう緊張感の中でこれが一発で解ければ、TOEIC800〜は取れると思う。
これは僕が時間を置いてトライして、3回以上間違えた問題。
ミシュラン、あるいはマチャーキーの「チューボーですよ!」的な言い方をすれば「☆3つ!」
ま、とにかく前置きはこれくらいにして…
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
問
Thomas Filtration Corp. is experimenting with the application ______ new technologies to water purification.
A) to B)for C)in D) of
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
さぁ、どれでしょう!
これは、勘で解いている受験者と本当に英語を理解している受験者の線引きをする問題だと思う。空欄の前後にもTOEICらしい語彙が並んでいる。
experimentが動詞として使われていたり、purificationっていう中堅クラスの英語学習者にも、聞き慣れない単語があったりする。
こういう単語で、英語により慣れている受験者と慣れていない受験者をclass分けするのがTOEIC。
ただ、「Thomas 〜 with までは読まなくても、理解できなくても解ける、むしろ読むべきではない」とこの書籍の著者、小石裕子 氏は解説する。
比較的英語に慣れていない受験者は、ここでもう2、30秒は使ってると思う。さらに空欄部分を考えると、40秒は経過しているだろう。そうなると、800点以上を取るのは厳しい。
空欄部分の前後についても、applicationだの、technologyだのっていう名詞が並ぶと、理解があいまいな感じになってきて、中堅クラスの英語学習者には、文意が把握しにくくなる。
で、applicationを頼りに、applyの名詞形だから application forかapplication toのどっちかでしょ?
って、思ったそこのアナタ!
アウト〜〜〜〜!
ざんねーーーーん!
正解は D の '' of ''なんですねー。
これは、apply for ...とか apply to ... っていうなじみのある公式的な言い方ではなく、語彙や文意全体を理解して正しい前置詞を選べるか、っていうTOEIC800点以上の問題だと理解できる。それ以下のスコア取得者が間違いやすい問題。
訳は、「トーマス・フィルトレーション社は、新しい技術を水質浄化に応用する実験を行っている。」となる。
日本語的な語順で言うと、to water purification(水質浄化に対する)application of the new technologies(新技術の応用)をbe experimenting with ...(試みている)ってことだね。
water purificationは「水質浄化」だった。pureっていう単語なら日本人にもなじみがある。浄化だから purify で、それの名詞形だから purification。
application は、TOEICだと「応募」っていう意味が、比較的多く使用されるかと思うけど、ここでは「応用」という意味になっている。
*******************************************************************
で、この問題の核である application について調べてみた。apply はそんなに多様な意味合いを持ってはいないと思うけど、日本語にすると少し幅のある言葉だ。
ap- は接頭辞で、「〜へ」という方向性を表し、plyは「折る」というくらいの語義。
だからapplyで、日本語だと「折り返す」っていうイメージで、何かに「応じる」っていうくらいの原義になる。
applied mathmatics で「応用数学」という意味になる。基礎数学をより「実践的に」「使用する」っていう感覚なんだと思う。
Operation System と言われる Windows や apple の基本ソフト上で、稼働する、実際に「使用する」ソフトはapplication softだ。
apply to ... は、何か物事が「該当する」とか、「適合する」っていう意味で、apply for ... は「〜に申し込む」っていう意味だから、そもそもこの問題文の中では、文意が成立しないってことがわかる。
*******************************************************************
experiment も動詞として使われている点が、少しレアな使用感がある。「-ment だから名詞」だと思い込んでいると実は動詞だったっていうことも多く、英語学習者を戸惑わせる。
こういう理屈を説明されれば、
「簡単じゃん。」
って思うかも知れないけど、これを1問あたり〜30秒以内、できれば20秒以内に収めたいっていうプレッシャーの中で、初物としてこの問題に出会ってサラッと解くってのが、TOEIC score 860、900overの壁。
以上、間違え問題集4でした。
読んでくれてありがとうございます!
- 総アクセス数(2,764)
- (2)
- (0)
コメント