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たっつんさんの日記

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2011年
04月04日
02:18 たっつんさん

間違え問題集3

今日の間違え問題は、前回同様、『めざせ!英語偏差値60+』から。

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問 4択穴埋め問題

She was never heard _________ ill of others.

①speak ②to speak ③of speaking ④spoken

(どうししゃだいがく)


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 わかりましたか?


 正解は、②の to speak

この問で問われている理解は、「知覚動詞の受動態」。

 hearや、notice、seeは知覚動詞であり、それが受動態となる時は、主に2パターンだということ。
 そのパターンとは、このhearを例にとれば、

1. be heard to 原形動詞

2. be heard V-ing

となり、つまり受け身の動詞の後は、不定詞か動名詞の2パターンが主であるということだ。

 訳は「彼女は他人の悪口を言っているところを聞かれた事がない。(一人でいる時は、別としてw)」という訳になる。

 受け身の英語が理解しにくい時は、通常文に戻すと理解が深まる。英語が苦手な人がつまずいている理解の一つには、第4、第5文型の受動態の文や、こういう知覚動詞の受け身パターンが理解できていない、というのが共通していると思う。今回は僕も例に漏れなかった訳だがwwww

 この例文の能動態は、

 They didn't hear her speak ill of others.

だ。知覚動詞だから、speakは原形のままだ。
 そして、hearの後は目的格であって、that節の接続詞 that と should が省略され従属節の主格名詞と原形動詞が来るという、要求・提案等を示すパターンではない、という点にも注意したい。

 これを受動態にすると、

 She was not heard to speak ill of others.

となる。今回は否定が not のかわりに never になっている。

 この speak がもし原形不定詞のままだとどうなるか? そうなってしまうと、使役動詞や知覚動詞等の原形不定詞を多用するnativeも、どれが文の核となる述部なのか、わからなくなる、ということだろう。動詞が2つもあるからだ。
 そこで、不定詞あるいは動名詞の登場となる訳だ。
 
 ちなみに、

 [知覚動詞] + A[目的格] + V-ing

 の場合は、受動態になっても動名詞のままで、

 A[主語] + be [知覚動詞の受け身] + V-ing

 だ。

 この例文だと、
能動態:They never heard her speaking ill of others.

受動態:She was never heard speaking ill of others.



となる。もちろん、訳は問題の解答と同じ。

 と、いうことで正解の解説はできた。


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 他の選択肢で注目したいのは、④のspoken。
 ④が正解となるには of 以下が不要、とのこと。つまり、

 She was never heard spoken ill.

 なら、アリだという事だ。

 受け身の動詞がふたつもあってけっこう複雑だ。。
 受け身の動詞がふたつもあるのに、OKってどういうこと? ってなりますよね。

 この訳出し、できるだろうか?

 能動態に戻してみよう。通常文は、

 They never heard her spoken ill.

だ。これならわかるだろう。
 訳は、「彼らは、彼女が悪く言われているのを聞いた事がない。」だ。こっちのほうが実際的な感じがする。
 これは文型でいうなら、spokenが分詞、つまり形容詞として機能していると考えられるので、SVOCの第5文型だ。


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 ①は、あと一歩っていう、おしい誤答。一番ありそうな間違え。でも。動詞が二つあることに気づけば間違いだとすぐにわかる。
 ③は文法的におかしい。あり得ない程、勉強不足。と言いながら、僕はこれを選んだんだがwwww

 「'hear of something' って聞いた事あるなぁ〜、ってことはこれかなぁ〜」っていう安易な受験生は同志社アウトでーす。

 hear of とは、何か事物について、話などのいきさつを聞くということで、of が aboutみたいな役割をしている。hear of A[人] なら、Aについての現状を聞いた、聞かされた、となる。

 これを受動態にすると、A was heard of (by them)となり、of の後ろの目的語が受動態となり主語になっているのだから、受動態のofの後ろには、目的語があってはならない。
 この自動詞+前置詞のセットで他動詞の働きをする動詞句が受動態になると、難易度は高くなる。おそらく中学生で、この仕組みを理解できる生徒は少ないと思う。そういうレベルだ。


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 具体的な例文にあたってみよう。こういうのは実際の例文にあたってみるのが一番いい。
 以下の記事は簡単に説明すると、社会問題となっている強姦にあった時などの緊急避妊方法についての認識調査レポートらしい。各年齢の女性にアンケートをとって、実態を調査している。
 その結果報告の一部だ。

Three hundred women were interviewed.
300名を対象としてインタビューを行った。

Forty two (14%) were < 20 years of age, 156 (52%) were between 21 to 30 years and 72(24%) > 31 years of age.
そのうちの42名(14%)は20歳未満(20歳も含まれると思われる)で、156名(52%)は21〜30歳、72名(24%)は31歳以上であった。

Among these 261(87%) had less than 10th grade education, 27(9%) had obtained such level of education and only 6(2%) had graduate qualification.
 対象としたうちの261名は、中学2年生以下であった。27名は、中学3年以上のレベルの教育を受けており、うち6名は大卒であった。

Emergency contraception was heard of by 144(48%) women. Among these respondents 123(41%) knew only about hormonal method of EC.
 緊急避妊については、対象とした女性の約半数である144名がその認識を持っていたものの、その回答者のうち123名がホルモン療法による避妊しか知らなかった。


Emergency contraception was heard of by 144(48%) women.

通常文なら、

144(48%) women heard of Emergency Contraception. [ちなみにおおまかには第3文型、SVC。厳密にはSVMの第2文型]

となる。ニュアンスとしては、「耳に挟んだ事がある」とか、「認識がある」っていう感じ。knowの状態より弱いような時に使うらしい。
 実際、後に続く文の動詞はknewだ。つまり、この話だと、緊急避妊についての話は聞いた事があるけど、具体的にどうするのかは知らない、というような感じになる。
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