第7回から
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耳タイプ
・
意味タイプ
の説明をしています。
前回のラストで
私は
・
英語学習者の中には「英語の音だけ聞き取って、意味を最初から気にしていない人」がいるのでは!?
という仮説を思いついた
・この仮説がもし正しいならば、「私を長年苦しめてきた謎」が全て解明できる!
と書きました。今回はこの「
謎の解明」です。
前提ですが、これは「私個人にとっての謎」です。もしかしたら私と同じ苦しみを味わってきた人がここをご覧になっているかもしれません。
私にには以下のような謎が中学1年生の時からずーーーっとありました。(とりあえず6つ)
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【
謎・その1】
なぜ英語の先生は最初の授業でいきなり英語だけ喋り始めたのか?
中1の最初の英語の授業で、当時の担任の英語教師Aは、授業の開始と同時にいきなり「英語でスピーチ」を始めました。
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私は「この人は何と言ってるんだろう?」とスピーチの内容が気になって仕方がなかった。けれども、英語教師Aからはどんなことを喋ったのか、日本語による解説は一切ありませんでした。
なぜ英語でスピーチを始めて、日本語で意味を言わなかったのだろう?…謎でした。
理由はおそらく→【英語の発音を聞かせるのが目的で、意味などどうでもいい(相手に自分の意思を伝える気がない)からだ!】 だって、中1の最初ですよ。そんなにペラペラ喋られたって何言ってるか分かるはずがないではないですか。
英語教師Aはなんでこんなことをしたのか、、、、本当に謎でした。。。。
【
謎・その2】
なぜ彼らは「英語の歌の意味を自分で調べろ!」と言ったのか?
私が何度も引き合いに出している話ですが、学校行事で「英語の歌を歌わされた話」です。
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私は、この歌を歌う際に「歌の意味が気になって、気になって仕方がなかった」
しかし、英語の得意な友達たちは、『発音は教えてくれても、意味は「自分で調べろ!」と言って教えてくれなかった』
理由はおそらく→【彼らは最初から英文の意味など知らなかったんだ!】
【
謎・その3】
英語教師Kは、アメリカ人の坊やの英語の発音を褒め称えたのか?
この話も私は何度も書きました。
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・10歳のアメリカ人の坊やの英語の発音を褒め称えるのはなぜだ?
・アメリカ人なら英語の発音が良いのは当たり前じゃないか!
理由はおそらく→【英語教師Kは英語の良い発音をものすごく重要視しているからだ!(意味よりも)】
【
謎・その4】
英語教師Kは happily を「ハッピリティ」と発音した私をなぜ【7度も】教室中の笑いものにし晒し者にしたのか?
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私の出向先の生徒さん(英語がものすごく出来る「耳タイプの中学生」)にこの話したら、彼女はこの話を全く不思議に思わなかったという。「そんな変な発音をしたら、晒し者にされて当然だわ」という返事をもらった。
理由はおそらく→【彼らは常日頃から発音をものすごく気をつけているので、happily を「ハッピリティ」と発音する人間なんて考えられないからだ。彼らにとって私は、よほど英語を勉強していない【アホ】 にしか見えなかったに違いない!】
【
謎・その5】
なぜ 英語教師K はI go to school. に to がいるのかが説明できなかったのか?
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英語教師Kからは「英語が好きになればできる」という説明を受け取った。
違うな! 本当の理由はそこではないだろう。
本当の理由はおそらく→【聞き覚えで判断しているからだ!】
【
謎・その6】
なぜ英会話の授業ではわけも分からず突き進むのか?
・これは先頃、私の新しい生徒さんになった人から聞いた話。
この人は英語が全くできない社会人さんで、こんな話をして下さった。
◯ある英会話スクールの体験コースを受講した。
◯英語がどんどん流れる(日本語などない)。
◯何を言ってるかの意味が分からないまま、授業はどんどん進む。
◯長時間「とてもつまらない」と感じて、その英会話スクールに行くことは2度となかった。
なぜ、生徒が英語の意味を把握してないまま、授業が進むのか?
理由はおそらく→【英語を聞かせるのが目的で、それで「楽しい」と感じる生徒がいるからだ】
(しかしこの生徒さんはそれでは全く楽しくなく、むしろ苦しかった。意味タイプだったからだ!)
この手の謎は他にも上げようと思えばいくらでも挙げられます。でもこのくらいにします。
●極論を言えば
・英語の音声をまるで音楽でも聞いているかのように感じている人がいる。
歌や曲を"音程とリズムの狂いなく歌う・奏でる"かのように、英語を"発音できる"こと…これを「英語ができた」と考える人たちがいる。
こういう人たちは「英語の発音をできるだけ狂いなく再生できればいい」ので、
英文の意味など全く考えていない!
<
少なくとも音の方を重要視している>
こうではないかと考えると、上で挙げたような謎は、このように全てが解明出来たのです。
一方、
私は音を全く重要視していない。それどころか「
英語の音声を聞くと不快で不快でしょうがない!」
ネイティブの音声が一番英語らしくて【
1番不快で不快でしょうがない!!】
私がネイティブの英語音声が一番嫌いになった原因は→英語教師Kたちが、10歳のアメリカ人の坊やの音声を褒め称え、私の音声を馬鹿にして下さったことと無関係ではないと思います。
彼らと
私は、
【英語の音声と意味に関する価値観が『まるで逆』】である!
と私は思ったのです。このせいで私は苦しみ、いつまでたっても苦しく、英語が嫌になる一方だったのだと思うのです。
あ、そういや強烈な話が1つありました。
アルクでこれに準ずる話を以前書いた時、某所(2ch)で、ある投稿者の意見が目に止まりました。この投稿者は、私が書いた文章を引用したあとで→「日本人の多くが英会話が苦手なのは【
ネイティブの英語の音声にあまり触れていないせいだ】」と書かれていました。
冗談じゃない! 真逆だ!と私は怒り狂いました。
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おわかりですね。おそらくは…
・この意見を2chで投稿された人は→「
耳タイプ」。音声を重要視する。ネイティブの音声が最高。意味を重要視していないタイプ
・一方私は→「
意味タイプ」。音声を重要視しない。ネイティブの音声が何を言っているか一番わからないので最悪。意味を重視するタイプ
こうだったのです。
私は中学高校で
耳タイプの先生に教わり続けました。ネイティブの音声も山ほど聞かされました。その結果、
意味タイプの私は英語が【意味がわからなくて】どんどん不快になりました。特に
【どうしても音を考えなければならない「英会話」】は絶望的に嫌いになりました。
このように「耳タイプ・意味タイプ」で考えると、私を苦しめてきた謎はきれいに解明できる…と少なくとも私には思えるのです。
いかがでしょうか?
予告:次回は耳タイプのTさんの「音声と意味に関する考え方」の紹介です。
金曜日は【ニコニコ生放送】による文法講義放送です。この続きは来週の
月曜日です。
(↓目次はこちら)