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たっつんさんの日記

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2014年
04月06日
21:51 たっつんさん

オリンピックによる国際化よりもTPPによる国際化が焦点

 先日、新宿で野暮用で警察に問い合わせをしていたところ、香港から来たと思われるAsia系のEnglish Speakerがホテルの場所を尋ねていた。
 手には、英語の地図。

 ダンジョン、の称号に相応しい新宿駅。海外の人に分かる訳ありませーん! 警察も英語で書かれた地図で対応しますが、やはり人間までは英語にcatch upできないのです。

 明治の世が明けてかれこれ、150年とかっていう月日が流れ、その頃から福沢諭吉先生、新島襄先生を初めとした方々が英語導入を主張してきましたが、それが今日、この状況です。それをあと7年足らずで対応するってのは、無理でしょう…。いや、警察官が悪いのではなく、日本語ユーザーなら仕方ないことだと、最近は思います。

 なんと言うか、日本国内の英語力が上がっていかないのは、それに抗う力が存在していることが原因しているようにも思うのです。例えばナショナリズムとか。
 例えば、国内が国際化してしまうと、まず自分の仕事がなくなるんじゃないか、という不安を抱える人が多くなります。そういう経済的不安が作り出す排斥力は大きいと思います。
 あとは、各業界に存在しているそれぞれの仕事のやり方とか、規制とか法規、標準とか用語っていう日本語による「プロトコル」が消えていく、英語化、横文字が多くなっていく、変えられるっていう可能性が大きいです。

 建設、建築業界ではにわかにTPPによる影響を考察している人も多く、日本の地震が多い、地理的環境を踏まえた建築基準法が改悪するんじゃないか、という可能性を示唆している人もいます。

 外資の参入に対しては医療もそうですが、規制を設けています。
 なので法的手続きや実務は日本人が行っており、必然的に諸手続きは日本人が日本語で行います。それを例えば、中国出身の人でも日本の医師免許があれば、あるいは一級建築士の免許があれば、国から「実務をあなたの責任で行っていい」という許可がもらえることになります。
 またはAPECのような国際免許を降ろすところがあって、そこの免許があって、日本が批准をしていれば日本で仕事に就いていい、という事になります。
 もちろん優秀な人が日本に来る事はいいことだと思います。ですが、お客さんやクライアントはおそらくしばらくの間はその過半数が日本人でしょう。
 ということは、日本語の介入が不可欠です。


 このインパクトは小さくないと思うのです。こういうことがきっとあらゆる業界で起きるのです。あらゆる日本のプロトコル≒約束事に変更が迫られるのです。
 そこでは英語ができる人へのニーズは確かに暴騰すると思います。社内での地位は激変すると思います。ただ、いろんな諸問題や混乱も出てくるだろうな、ということも十分予想できます。ある種それは、僕が以前から述べていた「開国2.0」と呼べそうです。

 TPPにより何が起きるのかは、オリンピックよりもはるかに大きく、経済的、社会的、広範囲に渡って、善し悪しの景況が出ると考えます。
 なのでTPP関連のニュースは実は見過ごせないニュースだと思います。


 ーこの前、TPPの議論の中身について報道している日経新聞を読んでいてびっくりしたのですが、アメリカは日本の商品に対しては、〜10%くらいの関税しかかけていないのに、日本はアメリカからの輸入品に、500〜700%っていう関税をかけていた事です。
 あまりにも unfair じゃないですか? 日本ってけっこう、がめつい要求を海外にしてきている側面も持っているんですね。。。
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