Q-Eng

　北朝鮮の張成沢の件は残念だった。クーデターを企てていたそうで、これが成功すれば、東アジアはいったんは韓国ウォンの暴落、通貨危機に見舞われるだろうけど、それが落ち着いて韓国が北を併合、あるいは北が資本民主主義化等をすれば韓国朝鮮半島全体に開発バブルが起きる。

　韓国に関連している日本企業は、一般に考えられているよりも圧倒的に多いと思う。
　四季報を見ると、技術系企業で韓国に工場、支社を持っている企業は少なくない。政治面では対立しているが、経済面では日韓は密接な繋がりを持っている。

　株式投資を行っている人間のアジア観は世間的な憎悪とは無関係で、関係悪化を良しとしない。政治社会的イデオロギーで対立する低能バカを横目に、しれっと稼ぎを出している。世の中、表面的な情報に踊らされるほど損する事はない。
　数学が美しいのと同様、経済も余計な味が加味されていない。そこは経済の美しい点であると、最近思う。

　 Now, watch true facts. 「真実の真実を注視せよ！」


　ー北朝鮮の張成沢、中国の周永康、東京元都知事の猪瀬、CIAのアメリカ政府の盗聴事件のリークと亡命…、食品偽装、建築構造偽装…みんな何かしらグレーの部分があって、それが明るみになるかならないかだけ。あるいは対抗勢力に事前に動きを読み取られ、先手を取られたか。
　世の中は、利権と自らの存命を掛けたヤルかヤラれるかの、仁義なき世界。
　なんていうか、この御家騒動等を見ていると、非常に原始的というか動物的というか、人間がやっている事って、太古の政治力学と変わってないなって思う。


　また、権力争いの場合は排除される側が注意を怠った、あるいは組織の結束力にほころびがあった等で、排除される側が悪だとは限らない。悪の勢力が強ければ悪がひとまず勝つ。
　猪瀬さんもおそらく氷山の一角で（個人的には敏腕政治家だとは思わないから、排除されても構わないが…）、猪瀬さんを排除したい勢力が都議会にいて、そのうちの誰かに情報のしっぽを掴まれて、リークされたと思う。リークする人も含めて、みんな大なり小なりの良くない事はやっているだろうけど、彼のこの一件は処世術や手続きが悪かった、それだけだと思う。
　猪瀬という男、肝心なところで失言をしたり、注意が不足していると思う。戦国時代なら早めに消えている勢力。

　政治の世界もある種、God Father のような世界で、どれだけ部下のピンチを救って恩を売るか、だと思う。部下のハートを掴んだ上司が勝つ。部下に「この人のために、このプロジェクトを成功させたい。」と思わせたら勝ち。
　ま今のところ、日本やアジアは男社会だから、こういう政治力学で動いている部分は多いと思う。

　これがフィンランドやデンマークのように、組織経営の重役の半分が女性、となるとまた組織運営理論も変わってくると思う。女性に期待したい。そうなると自分のスペースも危機的にもなるのだろうけど。
　それでも組織に柔軟性、flexibility や創造性　creativity、生産性 productivity を与えるにはとても重要な事だと思う。男に任せておいて、物事がセンスよく運ぶ事はほとんどない、というフェミニズム寄りの持論。


　ともかく、法規や規定、規則通りにやると融通というか、物事の要領としてスムーズに事が進まないときがある。時間制限とか期限とか考えると、規則を超える要領っていうのが必要な時がある。

　今回の食品偽装がそう。いつも常に伊勢エビが伊勢近海から手に入る訳じゃない、伊勢エビの時期的な高騰などのコストの問題もある。そうなると海外の海で穫れた伊勢エビを使う事もある。
　そういう時にルールだの、規定だのを持ち出すのは、正直ナンセンス。現場には現場の動き方がある。それを組織の上に立つ、理屈理論だけでそのポジションに立つ人間は理解できていない。
　理屈は理屈のままでは現場に生きてこない。理屈や理論は、現場に adjust させる必要がある。あるいは現場から理屈に feed back させなくてはならない。そうやってはじめて、理論理屈は血の通ったものになる。


　…一般の人たちは、日本の政府や役人、政治家をいろいろ指摘したりしているけど、我が身を振り返って、自分は白だと言い切れる自分がいるかどうか？w　たまには振り返ってみるのもいいかも知れない。

　いや確かに彼ら悪党と言われる勢力は悪いし、指摘するべきだし、排除されるべき。
　だけど、冷静に考えると自分だって都合の悪い事というか、許される範囲の都合をつけるウソくらいはついてるよなぁ、っていう話。もう白には戻れないかも知れないけど、節度を守らないと、周囲から排除されてしまう。

　ここで考えるべきは周囲に対して利益を与えられているか、ってこと。これを考えながら処世を行うのが「生活」ってやつなんだろうか。