英文の多読、という時、だいたいの人は、たくさんの書籍を読むこと、というイメージだと思う。それは間違いだとは思わない。
でも、語彙を身につけたい、英文の構文を習得したいという目的を達成しようとするのであれば、たくさんの本を読むよりも、同じ文を数回読むほうが効果的だと思う。そのほうが密度が高い。
ただ、とてもつまらない。そこを飲み込めるか、が問題。
具体的には「1」の読み方として、A、B、C、D、E、F、G、H、I、J のそれぞれ違う内容の本を一度だけ、わからない単語も調べずに、ただ読むのか、あるいは「2」の読み方として、例えば、A✕3回、B✕3回、C✕2、D✕2回という回数で、わからない単語や構文を調べながら読むのか、という話。
いずれも10回の読書、読解を行うわけだけど、分からない単語を調べながら読む「2」の読み方は密度が濃いと思う。2の読み方は、確かに量が減るので、多様な英語表現にはすぐには対応できない。時間がかかるかもしれない。でも初歩であればあるほど、このやり方が大事だと思う。
いわゆる受験英語の長文読解並のやり方だけど、この泥臭さが英文読解力をあげる近い道だと思う。これを現地の幼児向けの絵本だろうと、小学生低学年向けの教科書だろうと行う。
「1」の読み方が悪いというわけではないが、いいとも思わない。量はあっても、質が低いからだ。
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