最近の韓国の音楽市場の戦略には舌を巻くものばかりです。日本やアメリカの音楽市場を意識して作品を作っているとのことです。
KARAなどの企画、音楽制作を担う韓国の音楽プロデューサー達は言います。
「韓国は5000万人の市場でとても小さい。だから日本やアメリカの市場に売り込んで行かないといけない。」
と。とても必死ですよね。彼らの覚悟というのは、シンガポールのそれに似ていると思うのです。
最近、目覚しいのがPSYさんです。PSYさんの「江南スタイル」はアメリカのポップ・ミュージックシーンにありそうな音楽です。
内容も一部の富裕層、特権階級を遠巻きに揶揄したもので、これもまたアメリカ好みの作風です。
これに乗っからずにはいられないアメリカ人の血が騒ぐのでしょう…。
大統領候補だった、Mitt Romneyをここぞとばかりに批判しています。アメリカ人の批判に中途半端はありませんね。
Mitt Romney
http://www.worldtimes.co.jp/today/kokunai/120412-5.html
PSYさんの音楽がアメリカで受けているのは、リズムや音楽的なものだけでなく、社会文化学的な批判精神がそこにあるからだと思います。これがアメリカ人の批判文化に火をつけているわけです。そういう意味で質が高いわけです。Justin Bieberとは違うわけです。
韓国の音楽市場戦略はとても戦略的で創造的です。日本にも秋元康という戦略家がいますが、アメリカを丸呑みした韓国の戦略は、上を行っているのではないでしょうか?