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たっつんさんの日記

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2013年
01月03日
05:05 たっつんさん

Being fluent in a language in 3 months?!


この人、どういう才能の持ち主なんでしょうか??

すごい。11カ国語だって。

才能っていう言い方は、これを読んでいる方にも「私は無理」みたいな先入観を作ってしまうから、いい言い方ではないけど、そういう言葉で片付けたくなる。

 English speaker が ヨーロッパの言語に親和性があるのはわかるが、それを差し引いても11カ国語はすごい。その中には中国語が入っているし。彼が中国語を書けるどうかは知らないが、音はできている。音ができているということはある程度読めないとできないはず。

 基本的に、母国語の言語形成ができてしまった後からの第2言語学習は文法を抜きには語れない。これは、いわゆる日本人で英語ができる人たちで、かつ英語教育を職業にしている人たちの共通した理解。

 他、第2言語獲得の方法論としては、その学習言語の生活環境に身を置いてしまうのも有力な方法だと思う。
 しかしながら、そういった環境に身を置こうとも、本人がやはり机に向かって文法学習をする、というのは依然として求められる要素だと思う。

 彼は、そんな私たちの通念的な外国語学習方法を打ち破っているように思える。いや、もちろん理解する過程で文法は勉強しているのだろうけど。それがどういう方法なのか、興味深い。
 「机に向かって文法学習をする」というのは、私たちの「確証バイアス」なのだろうか?

 この人は日常をその言語で過ごすことで、理解してきたらしい。30日間、スペイン語ならスペイン語だけで過ごすそうだ。 
 彼のように日常を学習中の言語で覆う、というのは現地の生活の擬似体験化だろう。そういう方法があるのも知ってる。机の上より、生活経験を通して学習するという活動的な学習方法。

 そういう話を英語学習でも聞くが、ホントにそれだけで力がつく物なのか。驚きである。

彼、Benny LewisのTEDでの講演
http://speakfromday1.com/tedx/
ここで、彼は自分に言語的な才能とかはない、と。


 彼は、ここではアラビア語をしゃべっている。私が個人的に注目している点は、このたとたどしさにも関わらず臆せず native としゃべり、動画として世界に配信している。
 これ、日本人が英語しゃべっている、あるいはしゃべろうとしている動画なら今頃、ぼろくそ言われていると思う。日本人のこういう視点は、やはり的外れと言うしかない。

 まず、大事なのは臆せずしゃべるっていう姿勢なのかな。相手の言語世界に飛び込んで行くと言うか…。

 最近、in-basket という思考方法を聞いた。in-basketというのは、言うなれば「火事場のクソ力」のような物らしい。つまり、追い込まれた時の力を意図的に利用する、という思考方法とのこと。

 このmulti-lingual の彼が実践しているのも、これではないだろうか。
こういうのを見て、すぐに立場を変えられるような自分ではないし、すぐに立場を変えるというのも、いかがな物かとも思うわけだが、、、今自分が思っている「正解」が「確証バイアス」だという事は十分あり得る。

 lang-8にも ''language-holic 言語中毒者''がいて、とにかく他国語が魅力的に見えるのだろう。それが自分の収入に関係があるとかないとかではなく、やはり他国語が魅力的なんだろう。他国語を習得する事を趣味とし、遊びとしている。このビデオの彼、Benny Lewisもそうだ。

 例えば、私は中国語あるいは韓国語が自分の収入の機会を増やすかも知れないことが可能性として高いことが考えられても、今からそこに時間と金銭を投資する気にはなれない。それよりも、自分の畑の建築の世界で理解と技術を発展させて行く事、ITと金融を理解することが優先されるからだ。

 おそらく僕らの世代が将来、下の世代に追い出される時の理由として、「今時、中国語(韓国語)もできない年寄りは老害でしかない」とか言われるんだと思う事が分かっていても、中国語を今からやる気にはなれない。フランス語、スペイン語はなおさらだ。

 フランス語なんて英語ができるようになれば、相当距離的には近づいているはずなのに。言語習得のポイントも理解しているし。
 この前、国際交流のpartyで会った、native English speakerだと思った人は、実はnative French speakerだった。英語は半年くらい勉強したとの事………。

 それでも学習する気にはなれない。優先順位、それからフランス語をやる理由が自分の中で見つけられない。費用対効果という概念を持ち出してしまう。韓国語なんかは文法体系も日本語と似ているし、日本のかつての失政である言語統制もあってか、音が似ている単語はけっこうある。 それでも私はやらない、と思う。

 ここらへんが、language-holic の人たちとは決定的に感覚が違う。やはり言語を習得するには、こういう self-start な motivation が一番理想的だと思う。経済的理由とかの動機から始まる意欲というのは所詮偽物なのかと思う。
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