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たっつんさんの日記

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2013年
01月02日
01:01 たっつんさん

a quote, wise saying from a monthly textbook

 改めまして、明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い申し上げます。今年も無力で無学な自分に憤りながらでも、イライラしながらでも、頑張りたいです。

 これはNHKの実践ビジネス英語の2013年1月号テキストから。activism, あるいは pragmatism [実践主義]的な名言。いくつか重要な文法も入っているから、いいフレーズだと思う。丸ごと覚えてしまいたい。もちろん理解した上で。

"It's not because things are difficult that we dare not venture. It's because we dare not venture that they are difficult." 
    ーLucius Annaeus Seneca


訳:「難しいからできないのではない。やらないから難しいんだ!」
  ールキウス・アンナエウス・セネカ[ローマ帝国時代の政治家、哲学者]

 これは胸に刺さりますね〜。できない理由を挙げて仕事をしない官僚。それを打破するための民主党だったはずが…。
 しかしながら我が身を振り返ると、自分の中にも「官僚」がいることを自覚する時があります。それにムチを打つ一言です。

 「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!」に似てますね。


 で、これ、いくつか注目したい文法があります。
 まず、It ... that ... 構文。

 that we dare not venture. というのを It で置き換えています。that we dare not venture(=私たちが物事に取り組まなかった)のは、It is because things are difficult(=事が難しいから)、を not で否定しています。つまり、「事が難しいからできなかったんじゃない」となります。

 ふたつめに dare という単語の用法。
 dare というのは助動詞にもなる動詞で、扱いの難しい言葉。いろいろありますが、この例文のパターンに近いのはこれだと思います。

 「dare = 思い切って〜する。勇気を出して〜する。」を頭に入れて…
●She daren't disobey her superior.
彼女は上司が怖くて逆らえない。

obey=従う、だから disobey で「従わない」=逆らう。それが daren't だから「怖くて逆らえない」。daren't は、can't 的な意味合いで使われていますね。

わかるなぁ〜、わかるなぁ〜。この辞書面白いなぁー。上司の発言が明らかに間違っている、記憶違いなんだけど、いろんな空気読むと忠告できないっていうねwww 結果「そうですねぇ〜」で済ませるっていう日本的仕事術。あぁ、こんなシーンが日本全国のいたるところで繰り広げられているんだろうなぁーーー、日本終わってるーーーーっwww こうして日本の生産性と経済力は落ちて行くんだぜ!

 daren't do の dare は助動詞として認識されているようです。
 で、dare not venture だから、「挑戦しない」「リスクを取らない」と言ったところでしょうか。venture も動詞 dare と似たような意味で、「思い切って〜する」という意味に近いので、相性もいいと思います。

 三つ目に、地味なところで venture っていう単語が自動詞なところ。自動詞は後ろに目的語がない。こういう動詞の振る舞いをいちいち気にして行けるかどうか、ってのが実は英語力を伸ばすポイント。
 自動詞ってことは、後ろにどんな前置詞や副詞がくるのかなとか、他動詞のケースはないのかな、とかそういうところも最近ならクリック2つ、3つで全部表示してくれるのだからためらわず調べてみる。こういうところが大事です。

 最後に It's because ... で始まる理由のフレーズ。It's[/That's] because ... で始まる節は、That's why ... 等で始まる節が示す「結果」ではなく「原因」だと、welciayorkmart さんの記事にありました。

 It's not because things are difficult.
 それは事が難しいからではない。(こっちが原因

 that we dare not venture
 私たちができないのは。(こっちが結果

 It's because we dare not venture
 それは私たちが取り組まないからだ。(こっちが原因
 that they are difficult.
 それらが難しいのは。(こっちが結果

 ただ、これ。It ... so 形容詞 that 節(結果)っていう構文に見えなくもないです。
 It ... so 形容詞 の部分が原因部分で、that 節結果っていう構文と見比べると同じ文脈です。どうでしょうか。

 前文の not を除いた部分の「難しいからできない」という論理構成から考えると、「難しい」のは原因であり、「できない」あるいは「できなかった」のは結果です(後文ではこの原因と結果が逆転するのですが)。
 それを考えると、捉え方によっては It ... so (形容詞/副詞) that ... という構文の仲間、と捉えても良さそうです。It ... that 構文という捉え方でも間違いはないと思うのですが。
 ま、最終的には文の意図が汲み取れていれば、プロセスはどうでもいいんですけど…今はプロセスの話をしている訳でして。。


p.s. 今回の例文は非常にトリッキーな言い方で、シェイクスピア的ですね。かのシェイクスピアも彼ら哲学者たちから多くの影響を受けたのでしょうか? シェイクスピアは彼、セネカの著作を舞台で行っていたそうです。
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コメント

1番~4番を表示

2013年
01月04日
18:57
hasyさん

丸ごと覚えたつもりで書き出してみたら、あら
全然ちがうし、、、(//∇//)

しかも大分違う。。。
戒めにするはずが、おいおいって感じです。
覚え直し!

2013年
01月05日
20:32
たっつんさん

発音してみると感じるかもしれませんが、日本人の感覚としては、
「難しいからではない。トライしないのは。」
「トライしないからだ。難しいのは。」

というくらいの、倒置法のような感覚ではないかと思うのです。(往々にして英語というのはそんな感じですが。)
これを意訳すると、

「難しいからできないのではない。やらないから難しいんだ!」

となるわけです。

 英語のこの it ... that ... 構文は、It is ◯◯ の ◯◯ に強調があるという話です。とりあえず、「▲▲は(= It is ) ◯◯である/ではない。」と一番伝えたいことや概要を先の方に持ってきてしまって、詳細(▲▲)を後で述べるようにするのは、英語のパターンであり、日本語と決定的に違うところですよね。


この引用文は、

"It's not because things are difficult that we dare not venture. It's because we dare not venture that they are difficult." 

ですが、

That we dare not venture is not because things are difficult. That they are difficult is because we dare not venture.

と同じです。この方が、日本語の語順にも近く理解しやすいかとは思います。

 ただ英語の「文末重点」という法則に従い、it を仮主語として that節以下を代理しています。文体だと That 節が初めにくる事も多いかと思いますが、口頭では引用文のように、It で 長くなった that 節以下を代理させることが通例です(今回は長短の違いがあまり見受けられませんが)。

2013年
01月07日
23:02
hasyさん

完全の暗唱できました~♪
うっし!

2013年
02月15日
18:45
hasyさん

monthly?

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