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たっつんさんの日記

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2012年
11月04日
12:12 たっつんさん

論理的におかしい文

 ロジカル・ライティングということをしばしば聞きますね。日本人の間でも言われるようになりました。読んでいても、何が言いたいのかわからない、という文があります。

 こういうのは、英語は特にうるさいですよね。副詞などは文の中でも置く場所が違うと意図が変わってしまったりしますね。文章の構成しかり、一文の中でも時に、そういった秩序が求められたりします。

 ところが日本語は曖昧なところがあるから、あいまいでも伝わってしまう。僕もあります。即興で書いてしまって、推敲しないjournal は特にそうです。
 例えば、前回のjournal では、以下のような文章がありました。


 ーーー''歴史学というのは、日本人に取っては暗記科目で、つまり知識量を求められる科目のように思われるかもしれませんが、世の経営コンサルと言われる職業の方々は、間違いなくこの歴史学に精通しているはずです。歴史学は、思想史から哲学、言語学、社会学、文学、考古学へとあらゆる方向へ繋がる根幹的な学問です。間違いなく考える学問です。''

 『歴史学というのは、日本人に取っては暗記科目で、つまり知識量を求められる科目のように思われるかもしれませんが、』という内容と、『世の経営コンサルと言われる職業の方々は、間違いなくこの歴史学に精通しているはずです。』という文は、論理的に繋がっていません。

 これを正しく論理的に秩序を与えるなら、

 『歴史学というのは、日本人に取っては、暗記科目で、つまり知識量を求められる科目のように思われるかもしれませんが、歴史学は思想史から哲学、言語学、社会学、文学、考古学へとあらゆる方向へ繋がる根幹的な学問です。間違いなく考える学問です。そして、世の経営コンサルと言われる職業の方々は、間違いなくこの歴史学に精通しているはずです。

 という順番になるはずです。加えるなら、経営コンサルが歴史学に詳しい理由も欲しいです。『なぜならば、彼らは抱えている問題に対してケーススタディを行い、深い歴史学への洞察から本質的な理解と現在へのフィードバックにより解決策を見いだすからです。』という具合に。

 論理的に書く、伝えるという習慣は英語を使う上では、日本人が思っている以上にうるさいですね。でもそれは翻って、あいまいになりがちな日本語だからこそ求められる事ではないでしょうか? そういった明瞭な論理展開は日本語にも輸入、つまり導入できると思いませんか?

 今、お世話になっている英検準1級2次試験の対策でも、先生が繰り返し言うのは、質問された事に対する回答として、まず始めにYes/No、ないし結論を述べ、Because I think ... . For example, ... . So I think ... . というように、結論→結論をサポートする理由→具体的事例→結論の繰り返し、というような「結→承→結」の論理展開をしなさい、と言われます。

 これはいわゆるヨーロッパ流の論理展開で、哲学者・アリストテレスが生きた時代の、太古から脈々と受け継がれる「三段論法」と言われる数学的な手法に、モデルというか format が大まかに似ていると思います。
 ヨーロッパの人たちが何か論理的な話をする時は、「ロジックの組み立て」というのをしっかり意識していると思います。周知の方もいるかと思いますが。
 ロジックと言うのは、誰もが認識している揺るがない真実、認識だと思います。こういった認識を重ねて自分の意見の確からしさを伝えていく。それが論理的展開ではないかと思うのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/三段論法)


 こういうことこそ、英語を学ぶ意義だと思うのです。なんなら英語ができなくても、最終的にこの思考方法が身に付くのであれば、結果として英語ができなくてもいい、とすら思います。
 英語を学んでいると、文章だけでなく一文を通してみても、こういった論理展開を感じる事が出来ます。
 例えば、 It ... that ... の強調構文もいい事例だと思います。ちゃんとこの論理展開に沿ってますよね。はじめに結論、主張、main point が来ていますね。はじめに結論、主観を伝えて、細かい話、理由などを後で加えていく。英文の典型です。

 なかなか一朝一夕には身に付かない事ですが、日頃のビジネス、学業にも通用する大事な事だと思います。意識し続ける事でカイゼンしていけると思います。

 小学校の時に授業で教わった、「意味段落」「形式段落」などの概念は、正直言って小学生の時に理解できる内容だとは思いません。小学生の時に、そういう文章の構成の仕方があるんだ、と気づくだけでその論理的思考方法については、大学生になって、卒業しても延々とテーマにし続ける内容だと思います。
 さらに言えば、それだけ人にモノを伝えるということは難しい、ということでもあると思います。
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コメント

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2012年
11月06日
00:15
さん

1:

揚げ足を取るとしたら、

 『歴史学というのは、日本人に取っては、暗記科目で、つまり知識量を求められる科目のように思われるかもしれませんが、歴史学は思想史から哲学、言語学、社会学、文学、考古学へとあらゆる方向へ繋がる根幹的な学問です。間違いなく考える学問です。そして、世の経営コンサルと言われる職業の方々は、間違いなくこの歴史学に精通しているはずです。』

文章のつながりを、論理的にしたいということでしょうから、私のこのコメントは、筋違いかもしれませんが。

最初の下線部分は、「全日本人」のような意味なのに、コンサルは ということになって、コンサルは日本人ではないみたいです。

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