また、今回の問題の4番は the Chuo Line だった。
ここでもやはり「公共性」「一般性」というのが関わっているのではないだろうか? 前置詞のところで、ルートが決まっているものは on で、それ以外は in って言うのがあったけど、
もしかしたら地下鉄や航路、バスの運行路、全部 the が付くのも同じ考えか。
ルートが同じだから、一般性もあるし共通認識もある。
the を語るときの他のポイントとしては、
部分と総和っていう矛盾した概念を両方持つところ。いや、きっと矛盾していないと思う。表面的に矛盾しているだけで、他にちゃんと説明する言葉があるんだと思う。
僕がこのテキストから読み取った the に関することは、parts of something だということ。
parts of building, times of the day, historical periodsというところから、そう感じた。大西洋も地球をイメージした一つの海からしてみれば「部分」だ。
the Getty Museum に冠詞が付くのは、これは
都市建築的な考え(もちろん個人的見解だが)。
不動産業や都市計画法では、博物館や図書館、美術館、学校、劇場等を「
都市施設(公園、水道、道路等のインフラ含む。)」や「特殊建築物」という。 都市において、人々が豊かに暮らせるために必要な施設ということだ。(今書いた全部が都市施設ではなかったと思うが。美術館や劇場、ホテルは違ったか?)
そういうテイストで都市の施設だからか、parts of city facilities という観点で the が付くのかな、というのが今のところの見解。 でも、そうなると Victoria Station が説明できない。あと銀行が組織で、ホテルが組織じゃない理由もわからない。両方株式会社で、会社法人組織だと思うが?
銀行は確かに、ある種公的な機関と考えることもできる、と考えるとやはり organization なのだろうか。
ちなみに、the station に the が付くのは、場所を指している場合だと思われる。これは go to school [charch] と似た理屈。
その建物の場所を指す場合は定冠詞 the が付く。 その建物が持っている用途、目的、機能をさす場合は無冠詞。
さらに Tokyo Station が無冠詞なのは、Tokyoっていう固有名詞があって、これが station を修飾する所有格的な働きをしているからだと思われる。
Tokyo Station だとメジャーすぎてイメージがわかない場合は、自分の最寄り駅名を当てはめると 「the がいらない」というイメージがわきやすいかもw
所有格はdeterminerの一種で、a や the という冠詞と同時に並べて使えない。だから定冠詞は要らないっていう拡大解釈。かなりご都合主義w っていう「そうじゃないのかな?」っていう今の見解。でも、覚えるよりも、何でもいいから理由つけて正しく使う分には、まだそのほうがましだと思う。
「部分」という概念では説明できないのが、
organization。これは「
総和」の概念だ。
the United States of America は、the がついて初めて50州を指す。the United Kingdomもそう。
「名は体を表す」という言葉通り、アメリカの各州が独立性の強い政治を行っている。だから、中央政府の言うことよりも権限が強く、税率も違うし、同性婚の是非も違う、銃規制も違う。中央政府ありきじゃないところが、日本の都道府県と違うところ。
イギリスでは、北アイルランド王国が時々、独立するとかなんとかで揉めるけど、最近はスコットランド王国が独立するとかなんとかっていう騒ぎがあった。
だからあそこの繋がりも、紙っぺら一枚あれば縁が切れるような(いざとなれば)、ある種、夫婦みたいな関係なんだと思う。
以上、そんな感じ。
説明できないのは、固有名詞がある美術館と映画館、ホテル等に the が付いて、固有の交通拠点名に the が付かないというところか。determiner として説明した部分に矛盾が生じている。