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たっつんさんの日記

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2011年
05月22日
01:41 たっつんさん

英語学習に王道があるとしたら…。part 2

 何をどうすれば、効率のいい英語学習になるのか。それも中学、高校、大学受験だけでなく、実践まで通じる力としての英語という目標について。
 自らの間違いと、おおよそ日本人が陥っているだろう間違いをモヤモヤと考え、今までいろんな意見を聞いた結果、今はこんな結論にいる。

☆ワンセンテンスの英会話と英文法
 TOEICのpart 1,2のような簡単な一言、二言を理解するだけのlistening力と文法力、語彙力を始めに目指すべき。
 ワンセンテンスなら文法に集中できるからだ。そしてTOEICのnatural speedでも言った事が理解できるということが自信になり、次のモチベーションに繋がる。
 なにより実践的で、「わかる!」「点になる!」という事が、彼らのモチベーションだ。減点法や正解率ではなく、加点ポイント方式で、彼らのモチベーションをあげるといいと思う。

 ここすごい大事だと思う。英語長文の壁に挫折するよりも、4つのセンテンスから、文法の理解も含めて、どれが間違いで、どれが正解かわかるっていう感覚はかなり強烈。それが例え復習問題だったとしても。
 この喜びをまず何回でも味合わうと、モチベーションは全然違ってくるはず。

 TOEIC part 1のような写真整合問題は、けっこう文法の力がつく。TOEICの単語レベルを下げたければ、英語教師なら学生用に各段階、テーマに合わせたものをnative の教師と作ればいい。
 「TOEIC PART 1方式」のいいところは、その視認性だ。これは強烈に単語が覚えられる。今、巷で人気のロゼッタストーンのメソッドに近い。個人的に、こんな授業あったらよかったなって思う。
 難易度は調整するとして、オリジナル問題はこんな感じだ。



 逆に長文では、いろんな文法が出てきて、集中すべき箇所がわからない。何より英語嫌いの人(でなくても)は、あの長文の、お経のように紙面に広がる「意味不明な真っ黒な英語の壁」に挫折する
 だから、一文必殺の文法力を文法問題集等を中心にやって身につける。

 高校によくある英語授業のシーンとして、「全文訳出し、音読」というのがあるが、これはいわば「総合演習」であり、とても効率が悪い
 何がテーマになっているのかわかりにくい。自ずと、学生のモチベーションも下がる。プレゼンと一緒で、今何について学習しているのか、話しているのかっていう意識を共有し、内容を絞れる事が大事。

 古文学習がそうであるように、文法と語彙の学習は他言語学習の記憶負担量を減らし、出会った事のない文でもその理解を可能にする。
 「ひたすら読めばわかるようになる」というのは、ウソではないかもしれないが、効率が悪い。それはしかも、幼児向けの本から読書を重ねた場合だ。

 でも彼ら中・高校生が読むのは、概念的な古文書であり、英文だ。それをただ、ひたすら読んで理解できるようになるには3〜6年じゃ足りない。

 全文訳出しは、宿題か個人の学習でさせて、教える側がひとりひとりの弱点となる表現を把握するために行うのがいいと思う。学生と教師でボトムネックを共有することだ。
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