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The Blind Side (幸せの隠れ場所) 2009 映画の英語
主演のサンドラ・ブロックが、第82回アカデミー賞で主演女優賞を受賞したこの作品、期待以上だった。サンドラ・ブロックは、変な映画に出るのをやめて、こういう素晴らしい作品だけを選べばいいのに。
昨年のアメフト新人選手をモデルにした実話だというからびっくり。
原題の「ブラインドサイド」とは何かわからなかったので調べてみると、
~右利きのクォーターバックにとってパスを投げる際に死角となる左側のサイドのこと。レフトタックルの選手は相手ディフェンスの優れたパスラッシャーからクォーターバックを守るため重要視されている。~
とあった。
寒い夜に半袖シャツを着てトボトボ歩くMichael に、Leigh Anne が声をかける。
帰る家がないという彼を家に連れて帰る。Leigh Anne は言い出したらきかない性格らしい。
やがて、彼に部屋を与えてそのまま一緒に住まわせることに。
Michael: Never had one before.
Leigh Anne: What, a room for yourself?
Michael: A bed.
Michael は自分のベッドを持つのが初めてだと言うのだ。。。涙。
家族で本屋に行って、昔よく一緒に読んだ絵本を懐かしがるLeigh Anne とその子どもたちS.J.とCollins。でも、Michael は絵本を読んでもらった経験などない。
その晩、一緒に「はなのすきなうし」を読む3人。
Michael とLeigh Anne の子どもたちの通う学校は白人の裕福な子どもたちがほとんど。
Leigh Anne は夫Sean とも、とても仲が良い。
Leigh Anne: Poor Michael’s like a fly in the milk in that place.
リー・アン: マイケルが目立ってるもの。
「ミルクの中の蝿」ねぇ。
白の中に黒、目立つでしょう。決まり文句というわけではないようだが。
やがて、勉強はできないが運動神経は抜群のMichael は高校のアメフトチームに入る。
おませなS.J.がトレーナー役。
やがて、Leigh Anne は正式に Michael の後見人になろうと考え、夫に相談する。
ただ、Michael はまだ自分の過去を語ろうとしない。
Sean: I mean Michael’s gift is his ability to forget. He’s mad at no one and he really doesn’t care what happened in the past.
ショーン: 過去を気にせず、忘れることで自分を守ってきたんだ。
Leigh Anne: You’re right.
リー・アン: そうね。
Sean: Excuse me? “You’re right”? How’d those words taste coming out of your mouth?
ショーン: 珍しい。俺の言うことを認めるなんて。
Leigh Anne: Like vinegar.
リー・アン: 渋々よ。
「その言葉、君の口から出てどんな味がした?」
なんて、しゃれた言い方!
ググってみると、この映画からの引用ばかりだった。
きっと「しゃれて言い方」と思ったのは私だけじゃないのだ。
この映画で感動したところは、この家族全員の温かさと強さ。
周りからの偏見や誤解をものともせず、結束も固く、マイケルを支える。
それも、「助けてやる」というおごった態度ではなく、必ず彼の意思を確かめてから話を進める。
「ずっとうちにいたい?」「正式に後見人になろうと思うんだけど、あなたはどう思う?」
そしてもちろん、過酷な境遇に育ったマイケルの心の美しさにも心を打たれる。
何度も涙が流れた。
観る人を幸せにしてくれる映画だと思う。
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