smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
======================================
●アプリ情報:
テストバージョン 3.01と3.02 。
今後の予定(作成順)
単語の充実
======================================
先週の問題にチャレンジして下さった皆様ありがとうございました。
では、解答と解説に参ります。
====
問題 次の4つの英文の和訳例を作りなさい。
1 He is not too old to work.
解答例
・彼はあまりに歳を取っていて働けないというほどではない
・(意訳例1:彼は歳を取り過ぎて働けないというわけではない)
・(意訳例2:彼は働けないほどの老人ではない)
解説。
まず、普通の「too ~ to … 構文」を知らなければならない。
・「too ~ to … 構文」 (1非常に
~なので
…できない / 2
…するには(できるほどには)
~過ぎる)<注意!
~と
…の位置に注意。
1と2では逆である)
例文
He is too old to work.
1を使うと⇒(彼は非常に歳を取っているので働けない)
2を使うと⇒(彼は働くには歳を取りすぎている)
↑これが基本形。これができないとお話にならない。
で!
今回はこれに not が入ってしまった。この場合、誤訳が生じやすい。
He is
not too old to work.
not too の場合の対処の仕方に注意がある。
「too ~ to … 構文」の訳例の1つ(1非常に~なので…できない)←これを使って訳例作りをすると間違いやすい。
⇒「彼は非常に歳を取っていないので、働けない」…にとってしまうとこれは誤訳になる。
一方「too ~ to … 構文」の訳例の1つ(2…するには(できるほどには)~過ぎる)←これを使って訳例作りをすると間違わない。
⇒「彼は働くことができるほど歳を取り過ぎてはいない(若い)」…となる。
となる。
意味を汲み取れば
⇒⇒「彼はあまりに歳を取っていて働けないというほどではない」
⇒⇒⇒「彼は歳を取り過ぎて働けないというわけではない」
⇒⇒⇒「彼は働けないほどの老人ではない」
となる。
------
2 He is too foolish not to say it.
解答例
・彼はあまりに馬鹿だからそんなことが言えるのだ。
解説
今度は to の手前に not が来てしまった。
He is too foolish
not to say it.
not to の場合の対処の仕方に注意がある。これはなんと「not too の場合の対処の仕方」の逆である。
「not to … の場合の対処」
「too ~ to … 構文」の訳例の1つ(1非常に~なので…できない)←これを使って訳例作りをすると間違いにくい。
(…できない)←これを not で否定するので⇒(…できる)になる。
したがって
⇒彼は非常に馬鹿なのでそれが言える
になる。これが正しい。
なお
「not too の場合の対処」を
「too ~ to … 構文」の訳例の1つ(2…するには(できるほどには)~過ぎる)←これを使って訳例作りをすると間違いやすい。
これで訳例を作ると、to say it を否定するので
「彼はそれを言えないほど馬鹿過ぎる」…になる。でもごめんなさい。「not too の場合の対処」ではこれで良かったのだが、「not to … の場合の対処」ではこっちはふさわしくない。
それでも無理にこっちで対処するとすれば、neginohanaさんの直訳例⇒「彼はそれを言わないでいられるには愚かすぎる。」になる。これならOK。
以上のように、問題の1と2では対処の仕方を別に考えたほうがいいと思う。not がついた場合だが…
too ~ to …構文に not がついた場合、十分な注意が必要になる。
---
3 I just don't like her.
解答例
・私は彼女のことが全く好きではない。
解説
否定語の前に just があると「全く、本当に、断然」という意味になる。(ジーニアス英和辞典(第4版)ならば、副詞の⑤に記述がある。副詞の④のa)の最後のほうの記述にも注意!)
この場合、just が don't を修飾している。したがって
・私は彼女のことが全く好きではない。
という意味になる。
---
4 I don't just like her.
解答例
・私は彼女のことをどうしようもないくらい好きだ
解説
否定語の後に just が来ると「~だけではない」という意味になる。
これに似た有名な例が↓これ。
He not only hit but kicked me.(彼は私を殴るだけでなく蹴飛ばした)
not only ~ but(also)… 「~だけでなく…もまた」という有名な構文である。
したがって(ただ殴るだけでなく、蹴っ飛ばした)になる。
↑この not only が「ただ~なだけでなく」という意味になるのと同様の感じで don't just を考える。
don't just は「ただ彼女が好きなだけではない(⇒ものすごく好きだ)」という意味になるのだ。(ジーニアス英和辞典(第4版)ならば、副詞の④のa)の最後のほうに説明の記述がある。)
この3と4の説明は 総合英語Forestに記述がある。
第5版だとp362
第6版だとp386
第7版だとp386
にあるので、持っている人は参照されたし。
------------
以上でした。難しい問題でごめんなさい。
ではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/17007
出典
コメント