The Fairy-Tale Detectives (Sisters Grimm #1): The Fairy Tale Detectives (The Sisters Grimm)
その①はこちら↓
http://q-eng.com/diary/22346
その②はこちら↓
http://q-eng.com/diary/22349
その③はこちら↓
http://q-eng.com/diary/22351
Chapter7~8です。
巨人にさらわれた祖母Relda GrimmとMr. Canisを救うため、Sabrina、Daphne姉妹と妖精のPuckは、祖母の開かずの間に入ります。
そこには大きな鏡があって、鏡の中の男は彼女らを侵入者だと思い、脅しますが、Reldaの孫だとわかると落ち着きます。
この鏡とのやり取りがおもしろいです。
Puckが
「
We could have guessed you were a magic mirror」と言うと、鏡はムッとして
「
Not a magic mirror! The magic mirror!
'Mirror, mirror, on the wall?'」
と言います。
普通の鏡(a mirror)ではなく、例のあの白雪姫の継母が持っていた鏡(the mirror)だというのですね。これ、日本語ではどう訳すんでしょう?
'
Mirror, mirror, on the wall?'
は、「鏡よ、鏡・・・」みたいな決まり文句です。(ディズニー映画を英語で見ていてよかった)
で、この鏡に尋ねれば何でも答えてくれるというので、Daphneは普通に
「
Are Granny Relda and Mr. Canis still alive?」
と尋ねますが、鏡は、ちゃんとした言い方じゃないとダメだといいます。
韻を踏まなきゃダメだそうです。私は知らなかったのですが、
Mirror, mirror, on the wall,
who's the fairest of them all?
という、継母の決まり文句は、ちゃんとwall と all で韻を踏んでいたんです。
そこで、Sabrinaは
「
Mirror, mirror in the beehive,
is Granny Relda still alive?」
ときき直します。
鏡は「beehive(蜂の巣)ってなんだよ(怒)」といいますが、Sabrinaは「韻を踏めば意味はどうでもいいんでしょ?」と開き直ります。
鏡は渋々「今のところは無事だ」と答えます。
次にPuckが
「
Mirror, mirror we're just kids,
can you show us where our grandma is?」
この韻は不完全だと鏡は不満そうですが、Puckは「
It's close enough!」と主張して押し通します。
(kids の ids と be動詞の is は、
cards のds と cars の s
と同様に、ちょっと違うんですよね)
鏡は祖母とMr. Canisが巨人のポケットの中でまだ無事だという映像を見せます。
Sabrina
「
Mirror, mirror, what can we do,
to rescue Granny from you know who?」
「you know who」(例のあの人) って、ハリー・ポッターを思い出しますね。
鏡は、牢屋に入れられているJack を映し出します。ジャックと豆の木のジャックで、巨人を倒せるのは彼しかいないというのです。
そのとき、階下の犬Elvisが激しく吠え、また玄関の戸を叩く音がします。
Daphne
「
Mirror, mirror, one question more,
who's that knocking on our door?」,
これは「うまくなってきたな」と鏡に褒められます。
外にいるのは、あの保安官Sheriff HamsteadSheriff Hamsteadと仲間のSwineheart と Boarman でした。彼らの本性は豚だということは、バラ線のところで争ったときにわかっていましたが、あの「3びきのこぶた」の豚たちだそうです。
彼らに取り囲まれていては、Jackを迎えに行けません。鏡は祖母の鍵束を預かっていき、鏡の中から(アラジンの)flying carpet を貸してくれます。
それを使って姉妹と犬のElvisは牢屋のJackを迎えに行くのです。
「3匹のこぶた」保安官を食べ物に引き寄せている間にcarpetで脱出。SabrinaはPuckに、彼ら引き止めておくように言いますが、そのとき命令口調になったのを、妹のDaphneがたしなめます。
「
You have to talk to him like he's the leader. He needs to feel that he's important」
Sabrinaは妹のperceptiveness (洞察力)に驚きます。
後で、
「
How did you know that we could get him to do whatever we want if we pretended he's in charge?」と聞いたところ、
「
It's what I do with you」
という妹の答えに、Sabrinaは絶句ですね。
PuckもSabrinaも、仕切り屋なので、その自尊心を利用しないと思ったように動かせないわけです。7歳の妹、世渡りがうまい!!
そんなわけで、魔法のじゅうたんで姉妹とElvisはJackをなんとか(途中で巨人に追いかけられたりしてかなり危なかったが)牢屋から連れ出して家につれて来ることに成功します。
Jackの計画では、まず今夜のBall(市長主催のパーティー)のとき、市長のCharmingの屋敷に忍び込み、巨人が現れる場所を示す地図を盗み出すということです。
そのために鏡に、オズの魔法使いに出てきた魔女の(どこでも一瞬で移動できる)靴を貸してくれるよう頼みます。
鏡は渋るのですが、Jackは強引に鏡の中に入っていきます。Sabrinaたちも。
鏡の中は、長い廊下のようになっていて、両側にたくさんの扉があり、それぞれに魔法の道具が収納されているようです。「It's an arcane-powered, multi-phasic, trans-dimensional pocket universe」だそうです。ドラえもんのポケットみたいですね。
魔女の靴をSabrinaが借り、シンデレラを変身させたビビデバビデブーの魔法の杖で姉妹を変身させます。
Daphneは希望により(オズの魔法使いに出てきた)ブリキの木こりに、SabrinaはDaphneに勝手に「Momma Bear」(母グマ)に。なんでだよ?
シンデレラは夜中の12時までだったのに、Sabrinaたちはまだ子どもだから夜9時までしか魔法が持たないと言われます。あと2時間しかない。大丈夫か?
quaint:attractive because of being unusual and especially old-fashioned
*For the first time, Sabrina could see Ferryport Landing for what it really was --quaint.
【Sabrinaは空飛ぶじゅうたんに乗って、初めて上空から町を見ます】
cluster:to form or gather together
*More lights twinkled in the center of the town, where dozens of brownstone buildings clustered around Main Street.
【空飛ぶじゅうたんから見下ろした町の様子です。今ニュースでよく聞くclusterですが、ここでは動詞の過去分詞形でしょう】
indisposed:not willing
*But as you can see, I'm a little indisposed to be signing autographs.
【Daphneに、「ジャックと豆の木の、ジャック?」と確認されて、Jackは笑って「いかにも。でも、サインは勘弁してくれ」みたいに言います。なんだか、Everaftersって、みんな自己顕示欲が強いみたい】
wringer:something that causes pain, hardship, or exertion
*We've been through the wringer and have been bounced around for far too long.
【Jackと張り合おうとするPuckに、Sabrinaはしみじみと話します。2年近く前に両親が蒸発して以来、姉妹はつらい体験をしてきた。今また肉親である祖母を失いたくはないと。】
つづき
http://q-eng.com/diary/22355