★本試験について所感ーーーーー
今日はそういう日でした。TOEIC同様、とくにこれといった準備はさほどしていない。やったことと言えば、準1級のreadingの量を増やした事くらい。でも、その甲斐あってか、ボキャブラリー問題は20/25くらい取ってる。
reading も精度とスピードが上がっているのが実感できた。精度に関しては、答え合わせをしてみないとわからないが…。気持ち、そんな感じ。
解いた順番は、大問1→大問4の記述問題→配点が2点×10問と大きい大問3→大問2のうち、3/6問。
残り3問、時間がなかった。ここを解く5分と、見直し3〜5分が作れるようにしたいってのは、以前からの課題。
★英検についての考察ーーーーー
英検はTOEICと違って、レベルをクラス分けしているから、試験のquality, contents が充実している。どのレベルにも相応の感触がある。(ただし、勉強してきた人に限る。)
○語彙力ありきの英検
短文空欄補充問題はTOEICにおけるvocabulary問題だけが問われている感じ。TOEICを受けた事のある人は、あのvocabulary問題が25問続くと考えてもらっていいと思う。TOEICの語彙問題は、レベル的にも英検2〜1級程度だと思う。 とにかく、英検についてはよく言われることだが、準1級以降は単語力をベースとした試験である、ということが言える。
英検の特徴として、実は長文では、抽象的で聞き慣れない単語はそれほど出てこない。これ、1級も同じらしい(基、それぞれの級において、受験者が標準的なレベルであることが大前提だが。。。)。だから、基本的に care しておく部分は短文空所補充問題だけ。
英検の合格のキーポイントとしてあげられるのが、単語力であることは間違いない。準1級ともなると、聞き慣れない単語も少なからず出てくる。
答え合わせをしていて、「あぁ、そういえばあのテキストのどっかにそんなこと書いてあったかも…」と思い出す単語も多い。言い換えれば、writing あるいは speaking として、自分の口から出てきにくい単語ではある。こういうレベルにあるってことは、要するに準1級受験者として「甘い」っていう事なんだと思う。
似ている単語も出てきて記憶違いを起こしやすい。例えば、今回の単語で言うと advocate と vocation、intelligence と intelligible の記憶違いがあって失点した。
○長文で計れる英語力とは?
次に長文。今回は長文に時間を割いてきた(と言っても、知れた量なのだが…)。思うに、やはり長文は巷で言われているように、文法力と語彙力、そしてそれらを総合的な文章っていう構成の中で書き手のストーリーや意図を理解するという「総合読解力」が試される問題となる。
○高校、大学入試における英語長文問題の意義
長文に向き合うと、大学入試でも長文に重点が置かれている理由がわかる。
長文は時間をかけてskillを磨いていかないと身に付かない所で、学生がどれだけ机に向かってきたかがわかる。
逆に言うと、長文に取り組んだ時間と量、質は嘘をつかない、ということだ。やった分だけ反映される。それが長文。
○リスニングという高い壁
さらに奥深い背景を深読みすると「入試で高度なリスニングを試すのは、現状としては酷だ」という発想なんだと思う。
個人的に、リスニングで結果を出すのは長文以上にきついと思う。長文が各々の努力に対して1:1の比率で成果が出るとしたら、リスニングは努力1に対して 0.4 くらいの成果しか出ない。さらに英語を苦手とする人は、もっと低い成果になる。できない人ほど成果が出ない、できる人にはこんなにおいしい問題はない、それがリスニング。
英検準1級のリスニングは、聞き取れるだけではダメで、メモを効率的に取るスキルも要求される。ここはTOEICとは大きく違う点だ。かなり能動的なリスニングだと思う。情報を頭の中でコンパクトに再構築する必要がある。
★で、こういったレベルの単語に、私たち日本人が対応していく方法とは、どういったものか?ーーーーー
こういった単語を、英語で日々を過ごす環境のない私たち日本人がどうやって獲得すればいいのかを考えた。
そもそも、英語で日々を過ごす環境があるということの利点はなんだろうか? それは、単語が実体験っていう生の経験と結びついている、というインパクトが大きい環境があるところだ。これは私たちが日本語を獲得した原理と同じだ。結局なんだかんだ言っても、この点は大きい要素だ。
で、そういう環境のない私たちはどうすればいいかと言えば、そういった環境で得られる単語のインパクト、印象に近いこと、あるいはそれに見合うインパクトを与える必要がある、ということだ。
逆に言えば、インパクトさえ大きければ、本質的には言語の獲得ができる事になる。つまり、どうやったら単語の印象を深められるのか、について forcus すればいい話だ。
今日もコーヒーショップでキクタンあたりの単語集を眺めていた人がいたが、あのやり方は消える。短文形式の例文があるのはいいけど、そういう形式なら問題を解きたい。
で、間違えた問題をピックアップして、文法やその単語の他の例文をメモる。そしてそれを読み返す。この間違えた問題の復習、刷り込みのプロセスで単語は案外楽に入ってくると思う。
単語学習の次のステップは、やはり長文の中でそういった単語に出会うこと。これでかなり脳内での、その単語の印象は強くなっていると思う。
準1級では、warrant(保証)として一般的に理解されているだろう単語も「令状」という意味で出題されていたりする。こういう単語の持っている幅広いニュアンスは、長文というストーリーによって、その単語の意味するところのニュアンスとその広さ、コアイメージを掴む事ができるようになったりすると思う(もちろん短文でもいいのだが)。
そういう意味でも、長文を読む事は大切。できれば3回、5回、10回読みたい。その上で、リスニングも併行していく。最終的には、自らがその言葉を自分の気持ちを伝える道具として使えることが完成形。つまりwriting & speaking。
どうやらこうする事でしか、文法力や語彙力を強化すること、つまり英文理解力のスピードと質を向上させる事はできないらしい。
native講師が、よく 'Just read books! Read it! Read it! Read it!' と、短絡的すぎないかと思うくらい言うが、彼らが言いたいのは、こういうところなのだと思う。
★「英ナビ」、ご存知ですか?ーーーーー
最後に、英検と旺文社が立ち上げたサイト「英ナビ」では、旺文社が編纂した問題集があるから、やってみたい人はやってみてほしい。1〜5級の全てのレベルに対応しているので。ただし、(無料)会員になる必要があるが。ここで出た数字がそのまま試験で出る。
http://www.ei-navi.jp
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