smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です
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●アプリ情報:
テストバージョン 2.18と2.19 。
今週の進捗
なしです。すみません。(気管支炎はほとんど問題ない状態まで来ました。多分もう少し…朝と夜だけ咳き込む)
今後の予定(作成順)
・チャットルーム作成
・アプリにコースが作れるように大幅改良(7月以降)
遅れに遅れて大変申し訳ありません。
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チャレンジしてくださった皆様ありがとうございました。
では解説に参りましょう。
問題:次の英文それぞれについて、文法的に正しい場合は〇そうでなければ×を書きなさい。
1・I wanted to paint the wall.
2・I wanted paint the wall.
3・I wanted him to paint the wall.
4・I wanted him paint the wall.
解答
1・I wanted to paint the wall. 〇
2・I wanted paint the wall. ×
3・I wanted him to paint the wall. 〇
4・I wanted him paint the wall. ×
解説
これは、[割とありふれたタイプの動詞]の例として取り上げたものです。[割とありふれたタイプの動詞]とはこの場合 want です。
[割とありふれたタイプの動詞]の場合(例えばwantの場合)
〇 want+to do ~ 「to do~することを欲する」「to do ~したい」
× want+do ~
〇 want+O+to do ~ 「Oがto do~することを欲する」「Oに to do してもらいたい」
× want+O+do ~
となります。したがって
〇1・I wanted to paint the wall. 「私は壁にペンキを塗りたかった」
×2・I wanted paint the wall.
〇3・I wanted him to paint the wall.「私は彼に壁にペンキを塗ってもらいたかった」
×4・I wanted him paint the wall.
となります。
これ↑ですが、上2つと下2つで大きく差があるのがわかりますか?
(2は間違っていますが)
〇1・I wanted to paint the wall.
×2・I wanted paint the wall.
この2つは、「【私が】壁にペンキを塗る」話
(4は間違っていますが)
〇3・I wanted him to paint the wall.
×4・I wanted him paint the wall.
この2つは、「【彼が】壁にペンキを塗る」話
です。
1のタイプはいくらでも見ますね。
例 I like to play the piano.(私はピアノをひくことが好きだ)
1(、2)では「私が」壁にペンキを塗るのです。
3、4はそうではありません。
3や4のタイプに特別な名前が付いていることにお気づきでしょうか?
前回で名前をお知らせしました。「
ネクサス」です。
私ではなく、「彼が」壁にペンキを塗るのです
〇3・I wanted
him to paint the wall.
S V
O ~
「
Oが
~する」 ⇒「
彼が
ペンキを塗る」という「
主語+
述部」の構造になっています。
このように「
ネクサス構文」が取れる動詞、というのは使い方が複雑でして、それを学ぶのが
ここ数回のテーマでした。
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5・I let to paint the wall.
6・I let paint the wall.
7・I let him to paint the wall.
8・I let him paint the wall.
解答
5・I let to paint the wall. ×
6・I let paint the wall. ×
7・I let him to paint the wall.×
8・I let him paint the wall. 〇
解説
これは、[
使役動詞]の例として取り上げたものです。今回は let です。
letの場合
× let+to do ~
× let+do ~
× let+O+to do ~
〇 let+O+do ~ 「Oが do~することを許可する」「Oに(自由に) ~させる」
となります。したがって
5・I let to paint the wall. ×
6・I let paint the wall. ×
7・I let him to paint the wall.×
8・I let him paint the wall. 〇 「私は彼に(自由に)壁にペンキを塗らせた」
となります。(現在形の訳例でも間違いではないでしょうが、一応過去形の訳例にしました)
今回大事なのは
×7・I let him to paint the wall.
〇8・I let him paint the wall. 「私は彼に(自由に)壁にペンキを塗らせた」
という使い方です。
want の場合は
〇3・I wanted him to paint the wall.「私は彼に壁にペンキを塗ってもらいたかった」
×4・I wanted him paint the wall.
7、8も、3、4も「
ネクサス関係」であることを確認してください。大丈夫ですか?
私ではなく、「彼が」壁にペンキを塗るのです。
しかし、
wantのケースだと「toが
あるほうが正解」
let のケースだと「toが
ないほうが正解」
なのです。
「to がつかない方」が珍しいのです。(to がつかない"原形"を、【原形不定詞】と呼びます)
だからこのへんは、「使役動詞」という名前でくくられて、皆さんは特別に勉強させられるわけです。
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9・I saw to paint the wall.
10・I saw paint the wall.
11・I saw him to paint the wall.
12・I saw him paint the wall.
解答
9・I saw to paint the wall. ×
10・I saw paint the wall. ×
11・I saw him to paint the wall.×
12・I saw him paint the wall. 〇
解説
これは、[
知覚動詞]の例として取り上げたものです。今回は see です。
seeの場合
× see+to do ~
× see+do ~
× see+O+to do ~
〇 see+O+do ~ 「Oが do~するのが目に入る」「Oが do~するのを見る」
となります。したがって
9・I saw to paint the wall. ×
10・I saw paint the wall. ×
11・I saw him to paint the wall.×
12・I saw him paint the wall. 〇 「私は彼が壁にペンキを塗ったのを見ていた」
となります。
今回大事なのは
×11・I saw him to paint the wall.
〇12・I saw him paint the wall. 「私は彼が壁にペンキを塗ったのを見ていた」
という使い方です。
want の場合は
〇3・I wanted him to paint the wall.「私は彼に壁にペンキを塗ってもらいたかった」
×4・I wanted him paint the wall.
11、12も、3、4も「
ネクサス関係」であることを確認してください。大丈夫ですか?
私ではなく、「彼が」壁にペンキを塗るのです
しかし、
wantのケースだと「toが
あるほうが正解」
see のケースだと「toが
ないほうが正解」
なのです。
「to がつかない方」が珍しいのです。(to がつかない"原形"を、【原形不定詞】と呼びます)
だからこのへんは、「知覚動詞」という名前でくくられて、皆さんは特別に勉強させられるわけです。
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13・I helped to paint the wall.
14・I helped paint the wall.
15・I helped him to paint the wall.
16・I helped him paint the wall.
解答
13・I helped to paint the wall. 〇
14・I helped paint the wall. 〇
15・I helped him to paint the wall.〇
16・I helped him paint the wall. 〇
解説
これは【
help】だけの特別な用法です。
want と比較したほうがいいかもしれないですね。
wantの場合
〇 want+to do ~ 「to do~することを欲する」「to do ~したい」
× want+do ~
〇 want+O+to do ~ 「Oがto do~することを欲する」「Oに to do してもらいたい」
× want+O+do ~
helpの場合はなんと
〇 help+to do ~ 「to do~することを手伝う」
〇 help+do ~ 「do~することを手伝う」
〇 help+O+to do ~ 「Oがto do~するのを手伝う」
〇 help+O+do ~ 「Oがto do~するのを手伝う」
全部OK!
厄介なのは2番目です。
wantの場合
〇1・I wanted to paint the wall.
×2・I wanted paint the wall.
helpの場合
〇13・I helped to paint the wall.「私は壁にペンキを塗るのを手伝った」
〇14・I helped paint the wall. 「私は壁にペンキを塗るのを手伝った」
13が〇なのは良いとして、
14が〇と思えますか? 実は14は「〇」なのです。この to は省略できます。これを知らない人は意外と多いのではないかと思います。
今度は
下2つ。はっきり言えば【
ネクサス関係】を作る場合の話です。
wantのケース(普通タイプ)
〇 want+O+to do ~ 「Oがto do~することを欲する」「Oに to do してもらいたい」
× want+O+do ~
letのケース(使役動詞のタイプ)
× let+O+to do ~
〇 let+O+do ~ 「Oが do~することを許可する」「Oに(自由に) ~させる」
seeのケース(知覚動詞のタイプ)
× see+O+to do ~
〇 see+O+do ~ 「Oが do~するのが目に入る」「Oが do~するのを見る」
ですが
helpのケースは
〇 help+O+to do ~ 「Oが~するのを手伝う」
〇 help+O+do ~ 「Oが~するのを手伝う」
となります。
helpだけ何でもOK~という感じです。
なお、私は基本的に大学受験英語を教えているので言いますが、この「なんでもOKのhelp」の知識を問う問題が
センター試験では超頻出です。特に「並べ替え問題」で出されると、to がないのでとても面食らう人が多いです。(例えば、この知識を知らない人は、help の直後に to ではなく "paint"を並べられないわけです)
ちなみに、helpの前回の講義は
こちらです。
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以上です。今回もありがとうございまた。
ではまた来週~(来週もネクサスの話です)
問題編
http://q-eng.com/diary/9657
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