smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は問題編です。
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●アプリ情報:
テストバージョン 2.18と2.19 。
今週の進捗
なしです。すみません。
今後の予定
・日記のランキング
・チャットルーム作成
・アプリにコースが作れるように大幅改良(7月以降)
遅れに遅れて大変申し訳ありません。
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先週の問題にチャレンジしてくださった皆さま、ありがとうございました。
使役動詞は苦手意識がある人が多いのでしょうか?
難しく感じられた方が多かったようです。
使役動詞と言えば、通常は
have make let (
get)の4つ
を指します。(getのみ()でくくられますが)
これらの「
使役」としての使い方を学びましょう。
それでは解答と解説に参ります。とはいえ今回はちょっと「特殊」な解説をしてみます。
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【問題】
次の英文の( )に入れて問題にならないものをa~dの中から1つ選びなさい。なければ d.該当なし を選びなさい。
(1)I had him( )there yesterday.
a. go b.to go c.gone d.該当なし
(2)I made him ( )there yesterday.
a. go b.to go c.gone d.該当なし
(3)I let him ( )there yesterday.
a. go b.to go c.gone d.該当なし
(4)I got him ( )there yesterday.
a. go b.to go c.gone d.該当なし
(5)I had the machine( ) yesterday.
a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
(6)I made the machine( ) yesterday.
(注・a~cのどれもが不自然ならば、d.該当なし を選べ)
a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
(7)I let the machine( ) yesterday.
a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
(8)I got the machine( ) yesterday.
a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
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この8つは、傾向が大きく2つに分れます。
選択肢でわかるように
【前半】
(1)I had him( )there yesterday.
(2)I made him ( )there yesterday.
(3)I let him ( )there yesterday.
(4)I got him ( )there yesterday.
a. go b.to go c.gone d.該当なし
【後半】
(5)I had the machine( ) yesterday.
(6)I made the machine( ) yesterday.
(7)I let the machine( ) yesterday.
(8)I got the machine( ) yesterday.
a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
の2つです。
問題を見ると、述語動詞が【前半】も【後半】も
had made let got の違いしかありません。全てが使役動詞ですから、全て似たような使い方にはなります。
------
前半と後半にはそれぞれ特徴があります。
【前半】の特徴
全て
I [
使役動詞] him( )there yesterday.
選択肢⇒a. go b.to go c.gone d.該当なし
【後半】
全て
I [
使役動詞] the machine( ) yesterday.
選択肢⇒a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
となっています。
ここまでよろしいですか?
------
ここで重要なことがあります。
使役動詞を理解するときは、
【重要】
使役動詞の【
後ろ】を「
文(SV)」として考えたらどうなるか…を考える。
ということです。
前半・I [使役動詞] him( )there yesterday.
選択肢⇒a. go b.to go c.gone d.該当なし
使役動詞の後ろは⇒ him( )there yesterday.
ここの部分を「文(SV)」として考えます。
主語+動詞~にしたいのです。
つまり
him( )there yesterday.
S V ~
にしたいのです。
便宜上、yesterday を外します。(時制が異なってしまうため)
↓
him( )there
him は目的格なので、主語(He)にします↓
↓
He( )there.
↑
この( )に go 、もしくは、go の変化形を入れるとしたら(現在形なら)どうなりますか?
⇒
He (
goes) there.(彼はそこに行く)
となりますよね。
間違っても
He (
is gone) there. にはこの場合ならないですよね。
ここまでよろしいですか?
ここが大事です。
<
goes ならば、
能動態>。<
is gone ならば、
受動態>
ということを着実に認識してください。
---
続けます。
今回は
〇He (
goes) there. (
goes) という
能動態が
正しい。
×He (
is gone) there. (
is gone)という
受動態は正しくない
ということが確認できました。
実を言うと
【前半】
I [使役動詞] him( )there yesterday.
[使役動詞]以降の
him( )there yesterday.を「
文(SV~)」にした場合
⇒He (
goes) there. のように「
能動態」となるが、
能動態の場合
選択肢⇒a.
go b.
to go c.
gone ←この中から「どうしても選ぶ」場合、
a.
go b.
to go ←この2つのどちらかしかありえない。
のです。つまり、
前半(1)~(4)の答えは
a.
go b.
to go d.該当なし
のどれかになります。ここまでよろしいでしょうか?
==========
今度は【後半】の[使役動詞]以降を「文(SV)」として考えたらどうなるかを考えてみましょう。
後半・I [使役動詞] the machine( ) yesterday.
選択肢⇒a. fix b.to fix c.fixed d.該当なし
使役動詞の後ろは⇒ the machine( ) yesterday.
ここの部分を「
文(SV)」として考えます。
主語+動詞~にしたいのです。
つまり
the machine( ) yesterday.
S V ~
にしたいのです。
便宜上、yestarday を外します。(時制が異なってしまうため)
↓
the machine( )
the machine は目的格ですが、主格でも同じですね。せいぜい文頭を大文字しましょう。↓
↓
The machine( ).
↑
この( )に fix 、もしくは、fix の変化形を入れるとしたら(現在形なら)どうなりますか?
今回は↓
これは間違いです
The machine (
fixes) .
これだと、「その機械は~を直す」になってしまいます。、その機械に手があり、何かを直すんだったらいいんですが。
今回の場合そうではないですよね。
⇒The machine (
is fixed) .(その機械は直される)
となりますよね。「その機械は何かを直す」のではなく
「その機械は(誰かによって)直される」という意味です。
ここまでよろしいですか?
ここが大事です。
<
fixes ならば、
能動態>。<
is fixed ならば、
受動態>
ということを着実に認識してください。
----
続けます。
今回は
×The machine (
fixes). (
fixes) という
能動態は正しくない。
〇The machine (
is fixed) . (
is fixed )という
受動態が
正しい。
ということが確認できました。
実を言うと
【後半】
I [使役動詞] the machine( ) yesterday.
[使役動詞]以降の
the machine( ) yesterday..を「
文(SV~)」にした場合
⇒The machine (
is fixed) . のように「
受動態」となるが、
受動態の場合
選択肢⇒a. fix b.to fix c.fixed ←この中から「どうしても選ぶ」場合、
c.
fixed ←この1つしかありえない。
のです。つまり、
後半(5)~(8)の答えは
c.
fixed d.該当なし
のどちらかになります。ここまでよろしいでしょうか?
========================================
ここまでで、可能性がある方の選択肢だけ残してみましょう。
(1)I had him( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(2)I made him ( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(3)I let him ( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(4)I got him ( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
-----
(5)I had the machine( ) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
(6)I made the machine( ) yesterday.
(注・a~cのどれもが不自然ならば、d.該当なし を選べ)
c.
fixed d.該当なし
(7)I let the machine( ) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
(8)I got the machine( ) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
大きく2つに分けられることがわかりますでしょうか?
=======================================
それでは【前半】からいきます。
では【前半】
(1)I had him( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(2)I made him ( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(3)I let him ( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(4)I got him ( )there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
こちらは全て( )は
能動態の関係でした。
実は、原則として
●使役動詞+名詞+( )の問題で
能動関係の場合では⇒( )には
原形不定詞が入る
のです。要するに「
原形」です。
だから、それに則って
前半を全部やると
(1)I had him(a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(2)I made him (a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(3)I let him (a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
(4)I got him (a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
となります。ここまで良いですか?
-------
ここからは個別にやります。
・仮
(1)I had him(a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
解説:これは
原則通りです。a.
go で大正解です。
意味は「私は昨日彼にそこに行ってもらった」です。
使役動詞で使われる場合の have はごく【普通】に 「~に…させる、してもらう」というニュアンスになります。
正解
(1)I had him(a.
go)there yesterday.
---
・仮
(2)I made him (a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
解説:これも
原則通りです。a.
go で大正解です。
意味は「私は昨日彼にそこに(無理に)行ってもらった」です。
使役動詞で使われる場合の make は【無理やり】に 「~に…させる、してもらう」というニュアンスになります。
この英文の場合、彼はそこには行きたがっていなかった感じがします(わかりませんが)。
正解
(2)I made him (a.
go)there yesterday.
---
・仮
(3)I let him (a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
解説:これも
原則通りです。a.
go で大正解です。
意味は「私は昨日彼にそこに行くのを許可した」です。
使役動詞で使われる場合の let は 「~が…するのを許可する」というニュアンスになります。
【容認】のイメージがあります。
この英文の場合、彼はそこには行きたがっていて、私がそれを「許可」した感じがします(これは確実)。
正解
(3)I let him (a.
go)there yesterday.
---
・仮
(4)I got him (a.
go)there yesterday.
a.
go b.
to go d.該当なし
解説:これは
原則から外れます。
元々、使役動詞は have、make、let、(get)と表記されます。
get はカッコにくくられてしまうのです。どういうことかというと、
get は使役動詞のくせに、原則通りの[原形不定詞]にならず、[
to不定詞]になってしまうのです。
to不定詞なので、
正解は b.
to go になります。
だから正しくは
(4)I got him (b.
to go)there yesterday.
となります。意味は「私は昨日彼にそこに行ってもらった」です。
使役動詞で使われる場合の get はごく【普通】に 「~に…させる、してもらう」というニュアンスになります。
正解
(4)I got him (b.
to go)there yesterday.
以上が
前半でした。ここまでよろしいでしょうか?
==========
では
後半です。
(5)I had the machine( ) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
(6)I made the machine( ) yesterday.
(注・a~cのどれもが不自然ならば、d.該当なし を選べ)
c.
fixed d.該当なし
(7)I let the machine( ) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
(8)I got the machine( ) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
こちらは全て( )は
受動態の関係でした。
実は、原則として
●使役動詞+名詞+( )の問題で
受動関係の場合では⇒( )には
過去分詞が入る
だから、それに則って
後半を全部やると
(5)I had the machine(c.
fixed) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
(6)I made the machine(c.
fixed) yesterday.
(注・a~cのどれもが不自然ならば、d.該当なし を選べ)
c.
fixed d.該当なし
(7)I let the machine(c.
fixed) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
(8)I got the machine(c.
fixed) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
となります。ここまで良いですか?
-------
ここからは個別にやります。
・仮
(5)I had the machine(c.
fixed) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
解説:これは
原則通りです。c.
fixed で大正解です。
意味は「私は昨日その機械を直してもらった」です。
使役動詞で使われる場合の have はごく【普通】に 「~に…させる、してもらう」というニュアンスになります。
正解
(5)I had the machine(c.
fixed) yesterday.
---
・仮
(6)I made the machine(c.
fixed) yesterday.
(注・a~cのどれもが不自然ならば、d.該当なし を選べ)
c.
fixed d.該当なし
解説:ここは注意が必要です。
実は
make は使役動詞の
原則が通じる動詞なのです
だからそれに則ると c.
fixed で良さそうです。
しかし、今回は
残念ながら、正解は
d.該当なし なのです。
なぜか?
よく見るとこの
(6)だけ、変な注釈が付いています。
(
注・a~cのどれもが不自然ならば、d.該当なし を選べ)
とあります。
実は、文法通りならば
I made the machine(c.
fixed) yesterday. は正しいのですが、
このようには普通英語では使われないのです。
実は不自然なのです。
実は
「make+名詞+過去分詞」という形はあるが、
決まりきったパターンでしか普通使われない。
のです。通常は以下の3つぐらいです。(私が知っているパターンのみ)
(hadaさんの情報により1つ追加。計
4つ)
「make+名詞+過去分詞」で使用OKのパターン
・
make oneself understood (~自身を理解してもらう)
例文 I couldn't make myself understood in English. (私は私自身を英語で理解してもらえなかった)
・
make oneself heard(声を届かせる)
例文 He couldn't make himself heard above the cheers.(歓声にかき消されて彼の声は聞こえなかった)
・
make oneself felt (自分を印象付ける)
例文 The boys didn't have to say anything to make themselves felt.(何も言わなくても、少年たちが考えていることは分かった。)
・
make 名詞 known (名詞を知らせる)
例文 I couldn't make the truth known to them.(私は彼らにその事実を知らせることができなかった)
なので、今回の問題は「
不自然」なのです。したがって
d.該当なし を正解とさせていただきます。
正解
(6)I made the machine(d.
該当なし)yesterday.
---
・仮
(7)I let the machine(c.
fixed) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
解説:これは
原則以外の用法です。実は
d.該当なし が正解です。
実は
let の固有の文法があるのです。
let は確かに使役動詞ですが
〇 let + 名詞 +
原形不定詞
× let + 名詞 +
過去分詞
なのです。原則通りならば、過去分詞を使いたいところですが、let + 名詞 +
過去分詞 …という
使い方はしないのです。
したがって、今回は「
d.該当なし」が正解になってしまうのです。
正解
(7)I let the machine(d.
該当なし) yesterday.
---
・仮
(8)I got the machine(c.
fixed) yesterday.
c.
fixed d.該当なし
解説:これは
原則通り です。c.
fixedで大正解です。
意味は「私は昨日その機械を直してもらった」です。
使役動詞で使われる場合の get はごく【普通】に 「~に…させる、してもらう」というニュアンスになります。
正解
(8)I got the machine(c.
fixed) yesterday.
=========================
以上になります。いかがだったでしょうか?
今回全問正解できなかった方は、
原則と例外を上手くまとめられればと思います。
それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/9123
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