ここのサイトで、英語学習をいろいろ皆さんやられていますね。良くも悪くも参考にしています。
いい場合は、そのまま取り込みます。
悪い場合は、何が問題なのか、自分の中で煮詰めます。
例えば単語学習。
皆さん、必死に覚えては忘れているそうです。
ここで、考えてみたいです。
覚える、というプロセスのあり方について。
極端な話。僕は極力単語は覚えようとはしません。
「理解」を心がけます。
覚えようとすると、どうしても字面を追ってしまいます。それでは時間が経つにつれ、消えてしまいます。
理解、とは何でしょうか?
僕は、英語学習においては「イメージ化」だと思います。イメージ化、あるいはVISUALIZEで単語を吸収するのです。「刷り込み」もここに含みます。
もうひとつ、警鐘をならしたい事があります。
最近、ネットの英語学習サイトが充実してきているのは周知だと思いますが、ネットの使い方をハッキリさせないまま、機械的にWEB学習=優れたもの、という図式にしてしまうのは危険だという事です。
漢字学習に例えるのが、一番わかりやすいと思います。
想像してみてください。日本語学習者や小学生が、漢字をモノにしようとして、ネットでタイピングを繰り返し行っています。
彼らは漢字をモノにできるでしょうか?
できませんね。漢字は、手で「描く」ことにより、つまり「手の運動」として、脳が直接、その感覚を刻み込みます。このプロセスは漢字を習得する過程でとても大事だと思うのです。
英単語の場合、たしかにタイピングの位置で、単語の綴りを思い起こす事がありますが、やはり「生」の感覚のほうが、その印象が強いと思うのです。
ゆえに、うやむやにネットで学習するのは、実は優れた方法ではない、ということを危惧しておきたいです。
タイピングは、手先と紙面が途切れた状態です。手書は、途切れる事なく脳と紙面が繋がっています。非常に有機的な繋がりです。
デジタル化が進むとアナログの価値が薄れるのではありません。逆です。デジタル化が進めば進む程、その対照として、アナログの存在価値、意味、identityはハッキリしてきます。対照となる存在が現れたとき、そのidentityは初めてハッキリします。
ところで、単語学習で一番効率が良かった方法、苦もなく理解できた時期がありませんでしたか?
中学や高校の教科書を、毎日同じ場所を繰り返しやっているうちに、単語がすんなり入ってきた経験ありませんか?
長文を繰り返し読むと、さすがに覚えてしまいます。ストーリーも覚えてしまいます。
結局なんだかんだ、この長文を、しかもマーキングしたものを繰り返し読む、眺めるのがBETTERな方法だと思うのです。いわゆる「刷り込み」というヤツです。DRIPPYもこの手法です。
あと、付け加えておきたいのは、ここに紹介するようなカキコミです。
このカキコミの効果がけっこうある、というのが僕の学習経験からの仮説です。
暗記シートで文字が消えるようにしている人もいますが、僕はアレはあんまりしません。アレもアレで、アレの方が効果があるとは思いますが。
僕はとにかく、こうやってアンダーラインを引いて、蛍光ペンでマーキングして、ペンでカキコミをしていきます。汚くてもいいんです。情報を一カ所に集める、というのが大事なんです。理解のために書き込むという動作が、理解を強くします。
これを電車の中や、寝る前に眺めます。こうする事で、自分の思考の軌跡をもう一度、繰り返します。
あと、最近思うのですが、よく「興味のある記事を読もう」っていうことを言うサイトや人がいますが、それは僕は薦めません。
興味がある内容を読むと、興味のある内容にしか強くならないからです。単語もそういう方向性の単語は増えますが、そのうち偏るのではないでしょうか?
興味のある内容の記事を読む=興味のない内容は読まない、という事になってしまいます。
英語学習なのですから、興味のある内容なんて読まなくていいんです。興味がないものを理解できるようにする、という考え方です。
案外、読み終わった頃には、「へぇ〜」って言ってたりします。単語もそういう直に触れた内容から得るのが、一番力になってくれると思います。
これは僕にとっては「覚える」というより、「理解」というほうが感覚的には近いのです。
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