smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は問題編です。
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●アプリ情報:
テストバージョン 2.14と2.15 。
今週の進捗
[〇×]の学習データを(消)ボタンで消せるバージョンを暫定的に作りました。
↓こちらです。(
非公式発表バージョンです)
http://q-eng.com/app_sample/q_tan_sample07.html
↑
顔のマークの左に、小さい (消) というボタンがあるのです。これを押すと「〇×」の記録が消滅します。
ただ、1回「パツッ」と消すと「ばさっ!」と消えてしまい、2度と復活できません。
この機能を作ったのはいいのですが、なんかあまり良くない機能のような気がしています。
皆様、どうお思いになるでしょうか?
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では問題の方に移ります。
先週の問題にチャレンジしてくださった皆様、ありがとうございました。
仮定法シリーズのラストの解答と解説に参ります。
おっとその前に、先にいつもの「基本のおさらい」を書いておきます。
<公式>
「仮定法過去」
If A [過去形V]~, B would [原形V] ….
could
might
should
もしAが~ならば、Bは…だろう。
<形は過去でも意味は現在>
※ [過去形V]のところが[be動詞]の場合、仮に主語が I や she, he などでも、原則「were」になる。
〇 If I were a bird, I would fly to you.(もし私が鳥ならばあなたのところに飛んでいくのに)
× If I am a bird, I will fly to you.
------
<公式>
「仮定法過去完了」
If A [had +過去分詞]~, B [would have 過去分詞] ….
could
might
should
もしAが~だったならば、Bは…だっただろう。
〇 If I had got on the train, I would have arrived there in time.(もしその列車に乗っていたら、私はそこに時間以内に着けただろう)
× If I got on the train, I would have arrived there in time.
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↑この基本がとにかく重要です。覚えていなかったらしっかりと覚えてください。
今週の問題ですが、
(2)と(6)は、最後でまとめて解答と解説をします。
(2)と(6)以外を先にかたずけます。
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【問題】
●次の日本語の意味に合うように英文を作った場合に適切になるように( )に適語を1語ずつ入れないさい。
・「もし彼の怠惰さがなければ(もし彼が怠惰でなければ)、彼はいい奴なんだが」
(1)( )( )( )( )( )his idleness, he would be a nice fellow.
(2)( )( )( )( )his idleness, he would be a nice fellow.
(3)( )( )his idleness, he would be a nice fellow.
(4)( )his idleness, he would be a nice fellow.
解答
・「もし彼の怠惰さがなければ(もし彼が怠惰でなければ)、彼はいい奴なんだが」
(1)( If )( it )(were)( not )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(2)( )( )( )( )his idleness, he would be a nice fellow.
(3)( But )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(4)(Without)his idleness, he would be a nice fellow.
解説:お勉強としては
「(実際は(
今)あるが)もし~が(
今)なければ、…だろう」
という英文の作り方を学習します。
「(実際は(
過去において)あったが)もし~が(
過去のあの時点において)なかったならば、…だっただろう」
←これではないことにご注意下さい。
「(実際は(
今)あるが)もし~が(
今)なければ、…だろう」
↑
この言い回しでわかると思いますが、これは「
現在の事実に反する仮定」です。
であるならば、「
仮定法過去」を使います。
-----
公式は
「仮定法過去」
If A [過去形V]~, B would [原形V] ….
could
might
should
もしAが~ならば、Bは…だろう。
-----
でしたね。問題文を見ると、後半はみな
he would be a nice fellow.
となって言います。これは見事に「仮定法過去」の表現です。
とすれば、前半は「仮定法の表現」でなければなりません。
では、仮定法過去か、仮定法過去完了のどちらか?
出題文をみると
「もし彼の怠惰さがなければ(もし彼が怠惰でなければ)、彼はいい奴なんだが」
である。これは「現在の事実の反対」を仮定している。
であるならば⇒「仮定法過去」を使う。
ここまでよろしいだろうか?
仮定法過去と分かった場合↓
「(実際は(
今)あるが)もし~が(
今)なければ」
という英語表現は
if it were not for ~
but for
without
に決まっているのです。これは『熟語』として覚えて欲しいのです。
したがって
・「もし彼の怠惰さがなければ(もし彼が怠惰でなければ)、彼はいい奴なんだが」
は
(1)( If )( it )(were)( not )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(3)( But )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(4)(Without)his idleness, he would be a nice fellow.
になります。
( but for と without についてはさらに注釈があります。それは次の問題で説明します。)
-------------
・「もし君の友情がなかったら、私は全ての希望を失っていただろう」
(5)( )( )( )( )( )( ) your friendship, I should have lost all hope.
(6)( )( )( )( )( ) your friendship, I should have lost all hope.
(7)( )( )your friendship, I should have lost all hope.
(8)( )your friendship, I should have lost all hope.
解答
・「もし君の友情がなかったら、私は全ての希望を失っていただろう」
(5)( If )( it )( had )( not )( been )( for ) your friendship, I should have lost all hope.
(6)( )( )( )( )( ) your friendship, I should have lost all hope.
(7)( But )( for )your friendship, I should have lost all hope.
(8)(Without)your friendship, I should have lost all hope.
解説:お勉強としては
「(実際は(
過去において)あったが)もし~が(
過去のあの時点において)なかったならば、…だっただろう」
という英文の作り方を学習します。
「(実際は(
今)あるが)もし~が(
今)なければ、…だろう」
←これではないことにご注意下さい。
「(実際は(
過去において)あったが)もし~が(
過去のあの時点において)なかったならば、…だっただろう」
↑
この言い回しでわかると思いますが、これは「
過去の事実に反する仮定」です。
であるならば、「
仮定法過去完了」を使います。
-----
公式は
「仮定法過去完了」
If A [had +過去分詞]~, B [would have 過去分詞] ….
could
might
should
もしAが~だったならば、Bは…だっただろう。
-----
でしたね。問題文を見ると、後半はみな
I should have lost all hope.
となって言います。これは見事に「仮定法過去完了」の表現です。
とすれば、前半は「仮定法の表現」でなければなりません。
では、仮定法過去か、仮定法過去完了のどちらか?
出題文をみると
「もし君の友情がなかったら、私は全ての希望を失っていただろう」
である。これは「過去の事実の反対」を仮定している。
であるならば⇒「仮定法過去完了」を使う。
ここまでよろしいだろうか?
仮定法過去完了と分かった場合↓
「(実際は(
過去において)あったが)もし~が(
過去のあの時点において)なかったならば」
という英語表現は
if it had not been for ~
but for
without
に決まっているのです。これも『熟語』として覚えて欲しいのです。
したがって
・「もし君の友情がなかったら、私は全ての希望を失っていただろう」
は
(5)( If )( it )( had )( not )( been )( for ) your friendship, I should have lost all hope.
(7)( But )( for )your friendship, I should have lost all hope.
(8)(Without)your friendship, I should have lost all hope.
になります。
ここで気がつくものがあるはずです。
(3)( But )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(4)(Without)his idleness, he would be a nice fellow.
(7)( But )( for )your friendship, I should have lost all hope.
(8)(Without)your friendship, I should have lost all hope.
共に but for と without ですね。
●
(3)(4)の
but for と
without は
仮定法過去で、意味は「(実際は(今)あるが)もし~が(今)なければ」
●
(7)(8)の
but for と
without は
仮定法過去完了で、意味は「(実際は(過去において)あったが)もし~が(過去のあの時点において)なかったならば」
です。
つまり、but for ~ や without ~ は、「
見かけだけ」では、
意味が↓
・「(実際は(今)あるが)もし~が(今)なければ」
なのか
・「(実際は(過去において)あったが)もし~が(過去のあの時点において)なかったならば」 …
このどちらなのかが分からないのです。
使われている but for ~ や without ~が「どちらの意味なのか」を判断するためには、「英文全体を見て」、適切な意味を見つける必要があります。よろしいでしょうか?
-------------
・「もしもう少しの努力があれば、彼は成功していただろう」
(9)( )a little more effort, he would have succeeded.
解答
(9)( With )a little more effort, he would have succeeded.
解説
先ほど、without は仮定法で使われたときは
・仮定法過去「(実際は(今)あるが)もし~が(今)なければ」
・仮定法過去完了「(実際は(過去において)あったが)もし~が(過去のあの時点において)なかったならば」
のどちらかである…ということを学びました。
(9)の問題は、↑これとは逆である。
「(実際は(過去において)なかったのだが)もし~が(過去のあの時点において)あったならば」
という表現を作りたい。
であるならば、「without の逆の表現」を使えば良い。つまり『 with 』になる。だから正解は with。
なおこれは、英文の後半を読んでくれればよくわかると思うが、「仮定法過去完了」の英文。
without が
・仮定法過去「(実際は(今)あるが)もし~が(今)なければ」
・仮定法過去完了「(実際は(過去において)あったが)もし~が(過去のあの時点において)なかったならば」
と、どちらの意味でも使えたように、
with もこのように仮定法で使われた場合は
・仮定法過去「(実際は(今)ないが)もし~が(今)あれば」
・仮定法過去完了「(実際は(過去において)なかったが)もし~が(過去のあの時点において)あったならば」
と、どちらの意味でも使える。
今回はたまたま
・仮定法過去完了「(実際は(過去において)あったが)もし~が(過去のあの時点において)なかったならば」
のほうであったのだ。
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では
(2)と(6)について解説する。
・「もし彼の怠惰さがなければ(もし彼が怠惰でなければ)、彼はいい奴なんだが」
(1)( If )( it )(were)( not )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(2)( )( )( )( )his idleness, he would be a nice fellow.
・「もし君の友情がなかったら、私は全ての希望を失っていただろう」
(5)( If )( it )( had )( not )( been )( for ) your friendship, I should have lost all hope.
(6)( )( )( )( )( ) your friendship, I should have lost all hope.
(2)は(1)に比べて( )1つ少ない。
(6)も(5)に比べて( )1つ少ない。
これがヒント!
実は
「(ずっと私の日記を読んで下さっている方ならば)1度は学習した文法知識」を使って解答を導き出せる。Ψ(`∀´)Ψ
それは「
if の省略」である。
↓ここの出だしの説明文の(4)でやっている。
http://q-eng.com/diary/8182
一部を再放送する。
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<公式>
●仮定法は if が省略できるケースがある。
(仮定法過去の場合は基本的にできない。しかし動詞が were の場合は可能。)
★その場合、「主語」と「その次の単語」の位置を交換する。
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[例文]
(仮定法過去でも were のケース)
If I were you, I would ask her for a date.
=
Were I you, I would ask her for a date.
(もし私があなたなら、彼女にデートを頼むだろう)
(仮定法過去完了)
If we had known you were in the hospital, we would have visited you.
=
Had we known you were in the hospital, we would have visited you.
(もし君が入院していると知っていたら、私たちはお見舞いに行ったのに)
[例文出典:「総合英語 Forest」]
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これを↑思い出していただけたであろうか?
したがってこの問題では⇒「 if をとっぱらって、主語と次の単語と入れ替えれば」OK。
すなわち
(1)(
If )(
it )(
were)( not )( for )his idleness, he would be a nice fellow.
(2)(
Were )(
it )( not )( for ) his idleness, he would be a nice fellow.
(5)(
If )(
it )(
had )( not )( been )( for ) your friendship, I should have lost all hope.
(6)(
Had )(
it )( not )( been )( for ) your friendship, I should have lost all hope.
となる。
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以上でした。いかがでしたでしょうか?
他にも探せば「微細な仮定法の知識」はあるのですが、普通はそこまで学びません。ここ6週間にわたって覚えられた知識で必要十分です。仮定法が苦手意識がある人はこの6週分だけしっかりやるだけで良いと思います。
よかったら文法動画の仮定法(188~200回)も参照してくださいね。
http://q-eng.com/diary/165
それではまた!
問題編
http://q-eng.com/diary/8374
出典参考
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