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mouthbirdさんの日記

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2012年
03月07日
23:59 mouthbirdさん

仮定法の基本問題の続き(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は問題編です。

アプリの進展は少し進みました、
ただまだ正式発表できる段階ではないです。ごめんなさい。><
●アプリ情報:テストバージョン 2.11と2.12 です。
コメント部分の記録と消去が個別にできるようになりました。
http://q-eng.com/app_sample/q_tan_sample05.html
ぜひ1回試してみて下さい


今回の問題にチャレンジしてくださった皆様、ありがとうございました。
4問とも全部基本問題のつもりでしたが、「1問のみ発展問題」が入っていました。
>< 申し訳ないです。


今回は「教えたかった基本事項」をまずまとめます。

それ以前に、仮定法の基本の基本(仮定法過去と仮定法過去完了)が分からない人は、
↓これらで、確認してください
(仮定法過去)
http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2008/05/post_47...

(仮定法過去完了)
http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2008/06/post_47...

●↑これらが何といっても核となる「超基本事項」です。しっかり覚えてください。

簡単にまとめますと

------
<公式>
「仮定法過去」
If A [過去形V]~, B would [原形V] ….
             could
             might
             should

もしAが~ならば、Bは…だろう。

<形は過去でも意味は現在>
※ [過去形V]のところが[be動詞]の場合、仮に主語が I や she, he などでも、原則「were」になる。

------
<公式>
「仮定法過去完了」
If A [had +過去分詞]~, B [would have 過去分詞] ….
                   could
                   might
                   should

もしAが~だったならば、Bは…だっただろう。

-------

となります。


では今日の学習内容を書きます。

----------------------

(1)仮定法過去完了と仮定法過去の合体形(基本事項の1つ)

この「合体形」は、『もしあの時~だったら、今頃は…だ』という表現です。

・あの時~だったら
 ↑これは「過去の事実ではない仮定」なので
  ⇒『仮定法過去完了』で表現します。

・今頃は…だ
 ↑これは「現在の話」なので
  ⇒『仮定法過去』で表現します。

公式化しましょう。

------
<公式>
「仮定法過去完了と仮定法過去の合体形」
If A [had +過去分詞]~, B would [原形V] ….
                  could
                  might
                  should

もし(あの時)Aが~だったならば、(今)Bは…だろう。
-------

例えば「もしあの時あの薬を飲んでいたら、私は今頃元気になっているかもしれないのに」という意味の英語を作りましょう。

・もしあの時あの薬を飲んでいたら
 ↑これは「過去の事実ではない仮定」なので
  ⇒『仮定法過去完了』で表現します。

 すなわち↓これを使います。
  If A [had +過去分詞]~
 したがって
  ⇒If I had taken the medicine then,(…これが前半)


・私は今頃元気になっているかもしれないのに
 ↑これは「現在の話」なので
  ⇒『仮定法過去』で表現します。

 すなわち↓これを使います。
 , B would [原形V] ….
    could
    might
    should
 したがって
  ⇒ I might be fine now.(…これが後半)

(前半+後半)で
 ⇒⇒If I had taken the medicine then,I might be fine now.
   (仮定法過去完了の前半)+(仮定法過去の後半)
 となります。[例文出典:総合英語 Forest]


========================

(2)should を使った仮定法(基本事項)
これは以前はよく「仮定法未来(の1つ)」という言い方をされました。今でも言わないことはないんでしょうが、最近はあまり言われなくなりました。

「should を使った仮定法」は『万一~だったら、…だろう』という表現です。(まだ多少はありえそうなニュアンスがあります)
この公式は、「仮定法過去」に似ていますが、大きく違うところがあります。

------
<公式>
「should を使った仮定法」
If A should+[原形V] ~, B would [原形V] ….
                 could
                 might
                 should
                 will
                 can
                 may
                 shall

もし万一Aが~ならば、Bは…だろう。
------
となります。

・仮定法過去で「過去形」だった部分が、⇒「should+[原形V]」となります。

・仮定法過去で
   would [原形V] ….
   could
   might
   should
 …だった部分(助動詞のところ)に、使えるものが増えて、

   would [原形V] ….
   could
   might
   should
   will
   can
   may
   shall
 …となっています。
★「should を使った仮定法」の場合、後半パートは「助動詞の現在形」が使えます。

例文
 If he should change his mind, he would call me.
≒If he should change his mind, he will call me.
(もし万が一彼が考えを変えるようなことがあれば、彼は私に電話してくるだろう)
[例文出典:総合英語 Forest]
--

●「should を使った仮定法」の場合、「後半が命令形」で使えます。

例文
 If you should see John, ask him to call me.
 (もし万一ジョンを見かけたら、私に電話するように言ってくれ)
 [例文出典:総合英語 Forest]


========================

(3)were to を使った仮定法(基本事項)
これも以前はよく「仮定法未来(の1つ)」という言い方をされました。今でも言わないことはないんでしょうが、最近はあまり言われなくなりました。

「were to を使った仮定法」は『万一~だったら、…だろう』という表現です。(should の場合と違い、絶対にありえないニュアンスがあります)
この公式はこそ、「仮定法過去」に似ています。

------
<公式>
「were to を使った仮定法」
If A were to+[原形V] ~, B would [原形V] ….
                  could
                  might
                  should

もしAが~ならば、Bは…だろう。
------
となります。

・仮定法過去で「過去形」だった部分が、⇒「were to+[原形V]」となります。

・後半は仮定法過去と同じです。

例文
 If the sun were to go out, all living things would die.
(もし太陽が消滅したら、生物は皆死ぬだろう)
[例文参考出典:ロイヤル英文法]


========================

(4)仮定法の if 省略(発展知識)

これは発展知識です。基本知識ではありません。特に文語体で出現する形です。知らないと大きく誤訳することがありますので、できればしっかり覚えましょう。

-------------
<公式>
●仮定法は if が省略できるケースがある。
(仮定法過去の場合は基本的にできない。しかし動詞が were の場合は可能。)
 ★その場合、「主語」と「その次の単語」の位置を交換する。

-------------

[例文]

(仮定法過去でも were のケース)
 If I were you, I would ask her for a date.
Were I you, I would ask her for a date.
(もし私があなたなら、彼女にデートを頼むだろう)

(仮定法過去完了)
 If we had known you were in the hospital, we would have visited you.
Had we known you were in the hospital, we would have visited you.
(もし君が入院していると知っていたら、私たちはお見舞いに行ったのに)

(Should を使った仮定法)
 If he should change his mind, he would call me.
Should he change his mind, he would call me.
(もし万が一彼が考えを変えるようなことがあれば、彼は私に電話してくるだろう)

(were to を使った仮定法)
 If the sun were to go out, all living things would die.
Were the sun to go out, all living things would die.
(もし太陽が消滅したら、生物は皆死ぬだろう)

[例文出典:were to を使った仮定法 のみ「ロイヤル英文法」。他は「総合英語 Forest」]


=====================================


以上を使った知識が今回の問題でした。長くてすみません。

それでは解答と解説に行きます。


-----
【問題】
空所に入れるのに最も適切なものを1~4のうちから1つ選びなさい。

A I'm sorry to hear about your problem. But if you had taken my advice, you(  )in such trouble now.
 1haven't been 2would be 3would have been 4wouldn't be

正解:4wouldn't be
解説:「あなたの問題について聞いて残念に思う。しかしもしあなたが私の助言を聞いていたら、あなたは今そのような困難にはあっていないだろう」という意味を作り出すはずである。
これは『もしあの時~だったら、今頃は…だ』という表現であろう。
ならば↓
(1)仮定法過去完了と仮定法過去の合体形
If A [had +過去分詞]~, B would [原形V] ….
                  could
                  might
                  should
これを使う。
であるならば後半は、
 , B would [原形V] ….
    could
    might
    should
でなければならない。
意味上、『困難にあって「いない」』とするべきだろうから、正解は4wouldn't be。

------------

B (  )you change your mind, you will be able to cancel this order.
 1Were 2Did 3Should 4If only

正解:3Should
解説:「もしあなたの気が変わったら、この注文は取り消すことができるだろう」という意味を作りたい。
ポイントは2つ。
(その1)後ろの助動詞が「will」である。
  will が使える仮定法が1つだけあったはずである。
 ⇒「should を使った仮定法」
If A should+[原形V] ~, B would [原形V] ….
                 could
                 might
                 should
                 will
                 can
                 may
                 shall

もし万一Aが~ならば、Bは…だろう。

 これを使うべきだ。

-----
(その2)とはいえ、if が文頭にない。
 しかし
「ifを省略する文法」がある。
 ⇒★その場合、「主語」と「その次の単語」の位置を交換する

 If you should change ~
⇒Should you change ~
 となる。これを使う。正解は3Should。


=========================

C If you(  )any money in the cave, don't mention it to anyone.
 1found 2would found 3should find 4should have found

正解:3should find
解説:「もしその洞穴で金を見つけたら、誰にも言うなよ」という意味を作るはずである。後半が
「誰にも言うなよ」
 という命令形である。「後半で命令形が使える仮定法」は「should を使った仮定法」である。

したがって、正解は3should find


=========================

D If you were to fall from that bridge, it(  )almost impossible to rescue you.
 1is 2was 3would be 4would have been

正解:3would be
解説:were to があるので「were to を使った仮定法」に決定する。
であるならば後半は、
 , B would [原形V] ….
    could
    might
    should
でなければならない。
したがって正解は3would be。
(もしあなたがあの橋からおっこったら、あなたを助けることはほとんど不可能だろう)

=========================

以上でした。

自分としては、仮定法の基礎ばかりを並べたつもりだったのに、1問失敗してしまいまして、非常に申し訳なかったです。

いかがでしたでしょうか? それではまた来週~~~。

問題編
http://q-eng.com/diary/8156

出典


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コメント

1番~6番を表示

2012年
03月08日
09:32
ken14さん

今週もありがとうございました。
 
仮定法の「超基本事項」、ファイリングさせていただきました。
この際、しっかりと復習しておきます。

★「should を使った仮定法」の場合、後半パートは「助動詞の現在形」が使えます。
●「should を使った仮定法」の場合、「後半が命令形」で使えます。
は知らなかった事項でした。
 
 では、来週は「応用編」でしょうか?お待ちしております。

2012年
03月08日
09:46
hadaさん

解説ありがとうございます。 should を使った仮定法は記憶の片隅にあったのですが were to は綺麗さっぱり抜け落ちているようでした。「should を使った仮定法」の場合、後半パートは「助動詞の現在形」が使えるというのはおもしろいですね。きっと何か気持ちの違いがあるんだろうなあ。should を使った仮定法のみ、後半パートで命令形が使えるのも助動詞の現在形が使えるのと同じ根っこの予感。

ところで Aの問題の訳ですが「あなたの問題について聞いていなくて残念に思う。」とありますが「聞いてない」で正しいのでしょうか?

次週の出題も楽しみにしています!

2012年
03月08日
12:06
mouthbirdさん

>>1 ken14さん
shouldを使った仮定法をご存じなかったようですね。しっかり覚えられてはと思います。
仮定法の続きはもっとずっと後でやろうと思っているのですが、変更しようかなあ…

>>2 hadaさん
hadaさんもshouldを使った仮定法は不確かだったようですね。were to はそもそもご存じなかったとは…。
アチャー、Aの訳例は変だったですね。直しました。ご指摘ありがとうございました。
m(_ _)m

2012年
03月09日
09:32
hadaさん

訳の修正ありがとうございます。

あとアプリをやってみたのですが http://q-eng.com/app_sample/q_tan_sample05.html やフラッシュアプリの表示がかなり重い感じがしました。また、フラッシュアプリでは何度かデータが表示されずに絶対に回答できないこともありました。でも初期化ボタンや更新ボタンを押したり何度かやっているうちに正しく表示されるようになりました。選択しなければいけないものが沢山あると結構時間が厳しいですね。

2012年
03月12日
23:28
たっつんさん

 部分的にきわどい問題、出してくれても構わないですよ。ここは入試対策の教室じゃないんで。そういう学生も多くいるかとは思いますが…。

 賛否別れるような「問題のある問題」のほうが、議論性があって最終的にはインパクトが強く、頭に残るかと思います。
 どこかにも書きましたが、上智の過去問を教授に見せたところ「この問題、そもそもおかしい。おそらくnative speakerの誰か、たとえば言語学教授の誰かがチェックしてるのだろうけど…but it's still wrong.」ということもありました。彼は理屈屋だったので、重箱の隅を突いていただけかもしれませんが。

 そういう奇問も、ここではありかと思います。○か×かが問題ではないので。

2012年
03月14日
22:25
mouthbirdさん

>>4 hadaさん
アプリの確認ありがとうございます。
まずどうしても重いようですね。現在7.4メガですからね…
けっこう回線が早い方で10秒ぐらいのようです。
問題の方は初期化しないとダメでしたか…
ちょっと前のバージョンでバグがあってその所為かと思います。が違うかもしれません。初期化すれば直るはずですが…
今回も開発は進めていますが、まだ発表できる段階ではないです。
来週は発表します。m(_ _)m

>>5 たっつんさん
ネイティブの間でも答えが分かれる問題がたまには入試であるようです。上智の場合は基本的にイギリス英語で、それにそう解答でないと間違いの場合が過去にはあったようです。
なるべくなら議論にならない問題を出したいとは思っています。
なってしまった場合、好意的に解釈していただいておりますが、、、どうもすみません(^^;

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