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mouthbirdさんの日記

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2011年
03月02日
23:04 mouthbirdさん

分詞構文・ド ストレート!(解答編)

分詞構文・ド ストレート!(解答編)

毎週水曜日は smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題を引き続きお届けします。
今週は解答編です。

今週は「分詞構文」の問題でした。
分詞構文は、ネットで詳しい解説が載ってますね。手前味噌ですが、私のサイトで説明しているのが1番分かりやすいと思います

もし分詞構文がなんだか分からなかったら、基本編だけでいいのでしっかり先に読んで置いてください。
分詞構文の説明ページ
http://www.ye-study.com/page-bunkou.htm

それでは先週の問題の解答解説に参りましょう。

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次の英文の和訳例を書きなさい。

(1)Reading a book quietly at night, I feel very happy.

正解例「夜静かに本を読んでいる、わたしはしみじみと幸福を感じる」
解説:分詞(この場合 reading)には、必ず「意味」があります。この場合は「(~するとき)」の意味です。
 だから、「夜静かに本を読んでいるとき~」でもOKです。
 こういう分詞構文は<接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「時」)に合わせた接続詞を使います。時は when が最も普通です。
 今回の Reading は =When I read ですね。
When I read a book quietly at night, I feel very happy.

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(2)Being sick, I stayed at home.

正解例「具合が悪かったので、家にいた」
解説:分詞(この場合 being)には、必ず「意味」があります。この場合は「理由(~なので)」の意味です。
 だから、「具合が悪かったので」となります。
 こういう分詞構文は<接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「理由」)に合わせた接続詞を使います。理由の場合「高校生で習う英文法では」普通 as を使います。
 したがって今回の Being は =As I was ですね。
As I was sick, I stayed at home.

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(3)(being) Left alone, he will not be able to take care of himself.

正解例「ひとりぼっちで放っておかれる、彼は自分のことができない」
解説:まず、これは「受動態の分詞構文」。受動態は 「be+過去分詞」。この be が~ing になった分詞構文である。ただ、being は通常省略されるので、過去分詞の Left から始まるのが普通。

分詞(この場合 being left)には、必ず「意味」があります。この場合は「条件もし~ならば)」の意味です。
 だから、「ひとりぼっちで放っておかれる」となります。「もしひとりぼっちにされるならば」などでも可です。
 こういう分詞構文は<接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「条件」)に合わせた接続詞を使います。条件は if ですね。
 したがって今回の (being) Left は =If he is left です。
If he is left alone, he will not be able to take care of himself.

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(4)Admitting what you say, I can't consent.

正解例「君の言うことは認める、同意はできない」
解説:分詞(この場合 Admitting)には、必ず「意味」があります。この場合は「譲歩(~だけれども)」の意味です。
 だから、「君の言うことは認める」となります。「君の言うことは認めるけれども」などでも可です。
 こういう分詞構文は<接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「譲歩」)に合わせた接続詞を使います。譲歩though (か although )ですね。
 したがって今回の Admitting は =Though I admit です。
Though I admit what you say, I can't consent.

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(5)They sat there in silence, waiting for the other to speak first.

正解例「相手が話し出すのを待ちながら、彼らはそこに黙って座っていた」
 別解「彼らはそこに黙って座って、相手が話し出すのを待っていた」

解説:分詞(この場合 waiting)には、必ず「意味」があります。この場合は、こちらの意図は「付帯状況(~しながら)」です。

 だから、「相手が話し出すのを待ちながら」となります。
 こういう分詞構文は<接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「付帯状況」)に合わせた接続詞を使います。付帯状況は 私のサイトでは while を薦めています。while を使うと、本当は進行形のほうがいいですね(サイトでは進行形になっていませんが)。
 したがって今回の waiting は =while they were waiting です。
=They sat there in silence, while they were waiting for the other to speak first.

ただ、(ガチガチの高校学校英語では認められにくいのですが)実際は as を使ったほうがいいです。as には「ので」のほかに「ながら」という意味があるからです。つまり waiting は =as they waited です。
=They sat there in silence, as they waited for the other to speak first.

・別解の解説
 別解の訳例は「彼らはそこに黙って座っ、相手が話し出すのを待っていた」ですが、これも付帯状況の訳の1つとして正しいです。
★「付帯状況」の意味で大事なのは「2つの出来事が同時である」ということです。
 別解の訳例→「彼らはそこに黙って座って、相手が話し出すのを待っていた」…これも「座っていた」と「待っていた」が『同時である』という意味を表すではないですか。したがってこれも付帯状況の訳例として正しいと思います。

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(6)Taking off her glasses, she smiled on me.
正解例「眼鏡をはずし、彼女は私に微笑みかけた」
 別解「眼鏡をはずしながら、彼女は私に微笑みかけた」
解説:分詞(この場合 Taking)には、必ず「意味」があります。この場合、こちらの意図は「単純接続[結果](~そして…)」の意味です。
 だから、「眼鏡をはずし」となります。

 こういう分詞構文は<接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「単純接続[結果]」)に合わせた接続詞を使います。単純接続[結果]は andですね。
ただし単純接続[結果]だけ、特殊なケースがあります。
 「~ingになっているほうに接続詞(and)がつかず、~ing になっていないほうに接続詞(and)が付く」のです。ここの補足4をご覧ください
 したがって今回は
=She took off her glasses, and she smiled on me.

・別解の解説
 別解の訳例は「眼鏡をはずしながら、彼女は私に微笑みかけた」ですが、これは(5)の付帯状況の訳例です。
 もしかしたら、同時かもしれない ではないですか! だから、別にこれ(付帯状況)でもOKです。

ちなみに、「ロイヤル英文法」では、単純接続[結果] を「付帯状況の別タイプ」として扱っています。

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分詞構文は、このように「意味を自分で作り出さなければならない」という特徴があります。
皆さん上手く意味を作り出せたでしょうか?

それではまた来週!

問題編
http://q-eng.com/diary/768

出典
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コメント

1番~11番を表示

2011年
03月03日
05:30
MihoGさん

マウスバード先生こんにちは!晴れ
いつもありがとうございますうれしい顔

(3)これは、まさにOMGでしたね~! 条件だったんですね!
シチュエーションによっては原因【~ので】にもなるんじゃないかなって思うんだけど、駄目なのかしら?

なるほど、5&6に関しては、2つの出来事が同時であるということを訳に反映させるとしても、6はこうやくしたほうが自然ですね。最初自分で約した時も、5はともかく、6はあれ?って思ったんですよねw

勉強になります。ありがとうございます!!チューリップ

PS:先生からのご返信を読んで「もしかしてっ」と思ったんですが、【調べ】の掲載の仕方が紛らわしかったかもしれませんね;
あれは、a,b,c,...って、分子構文の訳はこうできるってのを載せただけでして、問題文の1,2,3とは並行していないんです; 冷や汗

2011年
03月03日
09:32
ken14さん

MouthBird 先生 ありがとうございます。

 いざ、訳に分詞構文の各意味を当てはめてみると難しいものですね。
逆から推察をするわけですから、当然と言えば当然なのですが・・・・
 AS に 「ながら」 の意味は初めて知りました。
3のIF/ASは何故ASと書いたのか、いまだ不明?です。訳はIFで
書いているのに・・・
 先生の三分間の英文法講義いまだに手元に置いて見ていますよ。
常に役に立っています。私の必見の書になっています。

ありがとうございます。 来週はどんな問題が出題されるのか期待しています。

2011年
03月03日
11:46
hadaさん

マバ先生、解説ありがとうございます。
分詞構文の意味を理解するためには、英語の力というより、
二つの出来事からその関係を推理するような力が必要になりますね。

5) の the other は、They sat there in silence の they に
含まれない別の一人になるんですね。 they の中から話しはじめる人
= sat there in silence に含まれない一人だと思っていました。

次の問題も楽しみにしています。

2011年
03月03日
16:15
mouthbirdさん

>Miho.Gさん
(3)ですが、う~~~んもし「理由(ので)」だったら
彼はひとりぼっちで放っておかれるので、彼は自分のことができないだろう


う~~~ん、ありえなくもない状況かなあ、、、
ただ後ろが「he will ~」と、未来を想定しているので、「~場合」のほうが素直だと思います。
【調べ】は問題順ではなかったのですね。ゴメンナサイ。m(_ _)mお許しを~~
来週もまたお待ちしています。

>ken14さん
むしろ「~ながら」が as の基本だと思います。 as はいろんな意味がありますが、多くは「同時性」を表します。「~ながら」から「~するとき」という意味が生まれたのです。
ご参考に
来週もまたお待ちしています。

>hadaさん
the other は「それ以外の人」でないといけないので、they の中には含まれないのです。
来週はこの辺を問題にしようかな…?
来週もまたお待ちしています。

2011年
03月03日
19:53
たっつんさん

4. 分詞構文に譲歩の意味があったんですね。文法の忘れ物を発見できました。

5. The other ってありますね。2人だったんですね。読み落としました。

2011年
03月03日
20:06
mouthbirdさん

>tattsun999さん
5ですが、彼ら(they)と彼ら以外に1人いた、という状況です。
このあたりを来週問題にしてみようと思いました。お楽しみに。

2011年
03月04日
01:00
たっつんさん

ほぅ。二人でもないと。なるほど。来週も参加できたら参加します。

2011年
03月04日
10:19
さん

8:

Mr,mouthbird、
ほんとうに分かりやすい分詞構文のご説明ですね。
高校生英語の例文の参考を見ると、あーなるほどexclamationと納得いきました。
ありがとうございます。

2011年
03月04日
13:25
MihoGさん

>>4 mouthbirdさん
先生こんばんは!ビール
早速返信していただきまして、ありがとうございます!!!うれしい顔

この件について、どうしても気になって旦那に聞いたんですけど、Being left alone he will not be able to take care of himself.って、【もし~たら】っていう条件だけじゃなく、話のいかんによっては、【原因~ので】一人にされてしまったので(されたので)、何もできないだろう。っていう意味でもOKって言ってました。

私の今までの経験だと、Being left aloneって文では、ほとんどの場合が、「かわいそうに、子供独り家に残されて、何もできない」みたいな状況だった気がするので、Being left aloneっていうと、そっちの状況を思い出しちゃうんですよね。涙

だから、条件という訳しかたもあること知って、今までずーっと勘違いしてきたのかとあせってしまったんです冷や汗2

今まで条件と言う訳で分詞構文を使った事がなかったので、これを気に今後は気をつけて読み聞きしていたいと思います!!いつもありがとうございます!!!

では、おやすみなさ~い!ぴかぴか(新しい)

2011年
03月04日
19:35
popoyuriさん

>分詞には必ず意味がある
今後、気をつけて見ていきたいと思います。
いつもありがとうございます♪

2011年
03月04日
21:35
mouthbirdさん

>white-sunさん
お役に立ったようでよかったです。今後も分詞構文でもし疑問がわいたら、このページに戻ってきてくださいね。

>MihoGさん
ふむふむ。「ので」もOKだったのですね。
ネイティブに確認してもらえる環境はいいですなあ~~。
こちらも勉強になります。ではこの問題はMiho.Gさんは正解です!^^
ご確認ありがとうございました。m(_ _)m

>popoyuriさん
いえいえ。
はい、ぜひ意味を考えながら今後読んでみてください。
(~w~)ノ★

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