分詞構文・ド ストレート!(解答編)
毎週水曜日は smart.fm で更新してきた、
旧チャンネルブログの文法問題を引き続きお届けします。
今週は解答編です。
今週は「分詞構文」の問題でした。
分詞構文は、ネットで詳しい解説が載ってますね。手前味噌ですが、
私のサイトで説明しているのが1番分かりやすいと思います。
もし分詞構文がなんだか分からなかったら、基本編だけでいいのでしっかり先に読んで置いてください。
「
分詞構文の説明ページ」
http://www.ye-study.com/page-bunkou.htm
それでは先週の問題の解答解説に参りましょう。
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次の英文の和訳例を書きなさい。
(1)
Reading a book quietly at night, I feel very happy.
正解例「夜静かに本を読んでいる
と、わたしはしみじみと幸福を感じる」
解説:分詞(この場合 reading)には、必ず「意味」があります。この場合は「
時(~
するとき)」の意味です。
だから、「夜静かに本を読んでいる
とき~」でもOKです。
こういう分詞構文は<
接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「時」)に合わせた接続詞を使います。時は
when が最も普通です。
今回の Reading は =
When I read ですね。
=
When I read a book quietly at night, I feel very happy.
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(2)
Being sick, I stayed at home.
正解例「具合が悪かった
ので、家にいた」
解説:分詞(この場合 being)には、必ず「意味」があります。この場合は「
理由(~
なので)」の意味です。
だから、「具合が悪かった
ので」となります。
こういう分詞構文は<
接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「理由」)に合わせた接続詞を使います。理由の場合「高校生で習う英文法では」普通
as を使います。
したがって今回の Being は =
As I was ですね。
=
As I was sick, I stayed at home.
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(3)(
being)
Left alone, he will not be able to take care of himself.
正解例「ひとりぼっちで放っておかれる
と、彼は自分のことができない」
解説:まず、これは「受動態の分詞構文」。受動態は 「be+過去分詞」。この be が~ing になった分詞構文である。ただ、being は通常省略されるので、過去分詞の Left から始まるのが普通。
分詞(この場合 being left)には、必ず「意味」があります。この場合は「
条件(
もし~ならば)」の意味です。
だから、「ひとりぼっちで放っておかれる
と」となります。「
もしひとりぼっちにされる
ならば」などでも可です。
こういう分詞構文は<
接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「条件」)に合わせた接続詞を使います。条件は
if ですね。
したがって今回の (being) Left は =
If he is left です。
=
If he is left alone, he will not be able to take care of himself.
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(4)
Admitting what you say, I can't consent.
正解例「君の言うことは認める
が、同意はできない」
解説:分詞(この場合 Admitting)には、必ず「意味」があります。この場合は「
譲歩(~
だけれども)」の意味です。
だから、「君の言うことは認める
が」となります。「君の言うことは認める
けれども」などでも可です。
こういう分詞構文は<
接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「
譲歩」)に合わせた接続詞を使います。
譲歩は
though (か
although )ですね。
したがって今回の Admitting は =
Though I admit です。
=
Though I admit what you say, I can't consent.
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(5)They sat there in silence,
waiting for the other to speak first.
正解例「相手が話し出すのを待ち
ながら、彼らはそこに黙って座っていた」
別解「彼らはそこに黙って座って、相手が話し出すのを待っていた」
解説:分詞(この場合 waiting)には、必ず「意味」があります。この場合は、こちらの意図は「
付帯状況(~
しながら)」です。
だから、「相手が話し出すのを待ち
ながら」となります。
こういう分詞構文は<
接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「付帯状況」)に合わせた接続詞を使います。付帯状況は 私のサイトでは
while を薦めています。while を使うと、本当は進行形のほうがいいですね(サイトでは進行形になっていませんが)。
したがって今回の waiting は =
while they were waiting です。
=They sat there in silence,
while they were waiting for the other to speak first.
ただ、(ガチガチの高校学校英語では認められにくいのですが)
実際は as を使ったほうがいいです。
as には「ので」のほかに「
ながら」という意味があるからです。つまり waiting は =
as they waited です。
=They sat there in silence,
as they waited for the other to speak first.
・別解の解説
別解の訳例は「彼らはそこに黙って座っ
て、相手が話し出すのを待っていた」ですが、これも
付帯状況の訳の1つとして正しいです。
★「
付帯状況」の意味で大事なのは「
2つの出来事が同時である」ということです。
別解の訳例→「彼らはそこに黙って座って、相手が話し出すのを待っていた」…これも「座っていた」と「待っていた」が『
同時である』という意味を表すではないですか。したがってこれも付帯状況の訳例として正しいと思います。
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(6)
Taking off her glasses, she smiled on me.
正解例「眼鏡をはずし
て、彼女は私に微笑みかけた」
別解「眼鏡をはずし
ながら、彼女は私に微笑みかけた」
解説:分詞(この場合 Taking)には、必ず「意味」があります。この場合、こちらの意図は「
単純接続[
結果](~そして…)」の意味です。
だから、「眼鏡をはずし
て」となります。
こういう分詞構文は<
接続詞+主語+動詞>で書き換えられます。このとき意味(今回は「
単純接続[
結果]」)に合わせた接続詞を使います。単純接続[結果]は
andですね。
ただし、
単純接続[結果]だけ、特殊なケースがあります。
「~ingになっているほうに接続詞(and)がつかず、
~ing になっていないほうに接続詞(and)が付く」のです。
ここの補足4をご覧ください
したがって今回は
=She took off her glasses,
and she smiled on me.
・別解の解説
別解の訳例は「眼鏡をはずし
ながら、彼女は私に微笑みかけた」ですが、これは(5)の
付帯状況の訳例です。
もしかしたら、同時かもしれない ではないですか! だから、別にこれ(
付帯状況)でもOKです。
ちなみに、「ロイヤル英文法」では、
単純接続[
結果] を「
付帯状況の別タイプ」として扱っています。
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分詞構文は、このように「
意味を自分で作り出さなければならない」という特徴があります。
皆さん上手く意味を作り出せたでしょうか?
それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/768
出典
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