「なんか古くない?」と思われるだろうが、ほんとに古い。
実は父が昔読んだもの。
翻訳は昔読んで大好きだった。映画も見た。
最後のシーンが一番好きだったのに、映画では違っていたのでがっかりしたっけ。
先日、実家の押し入れをゴソゴソしていて、この本を見つけた。
父は1週間で読み終えたらしいが(日付が入っている)、私は12日間で。
書き込みは全部私がしたもの。父はわずかニ・三ヶ所に鉛筆で線を引いていただけだった。
難しい単語が意外と多くて、思ったほど易しくはなかった。
でも、iKnow!で習いたての単語がいっぱい出てきて嬉しかった。
内容は、すばらしい!
わずか127ページの小説なのに、こんなに内容が深いなんて! 大切な場面場面を切り取って書いていながら、その間を読者にしっかり埋めさせる。
オリバーにもジェニーにも、そしてそれぞれの父親にもすごく共感でき、涙涙。特に、オリバー父子の不仲には泣けて泣けて仕方なかった。二人とも、こんなにも愛し合ってるじゃないか。ただそれをうまく表現できなくて、ギクシャクしてしまう。
Love Storyって、男女の愛だけじゃないのだ。
この本では父と子の愛についても、むしろそっちがメインかもーと思えるほど、深く描かれている。
(オリバーの母親は完全に無視されているけど、焦点を絞るために仕方なかったのかな。)
もちろん、ジェニーの最期にも号泣だったし、映画と違う最後のシーンにも泣けた。
こんなに純粋で、こんなに共感できて、こんなに泣ける、こんな薄い本、初めて。
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