だいぶ前に「ノーと言える日本」という本が話題になったことがあった。なかなかはっきりノーと言えずに曖昧にごまかして、ややもして誤解されがちな日本人のやり方に警鐘を鳴らした内容だったと思う。いやなことはキッパリ断るということは、のちのちゴタゴタを起こさぬためには必要だろう。しかし単語の世界では安易にnoをつけた言い回しは通じないことが多い。和製英語をうっかり用いて、Oh no! などと言われないようにしたい。
今回の問題も安易なnoは用いずに、次の点を考慮して考えてみたい。
① ノーカウントを動詞的に発想しよう。
② 「版」の訳語を忘れずに。
③ 2つの文に分けて説明するとわかりやすい。
④ 「ノーブラ」はいきなりlikeの目的語にしてはダメ。では?
⑤ メークをしているとかしていない、とかいうときの動詞は?
以上を土台とした標準的な答えは次の通り。
① It is not counted.
② This is the original uncut version.
③ The car doesn't have the clutch pedal. It has an automatic transmission.
④ She likes to go braless.
⑤ The girl wears no makeup.
では、今度は以上を和訳して、【45】の文と比較してみよう。
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