カタカナ語にご用心【47】ノンアルコールビール(英訳編)
今日は休肝日にする予定だとか、車の運転が必要、だというときでも、ビール好きとしてはちょっと飲みたい、というときがある。こんな時に重宝なのが、近頃種類も多くなったノンアルコールビールだ。味は本物のビールよりちょと落ちるけどね。
ノンアルコールビールは英語ではnon-alcoholic beerとちょっぴり日本語とは違う。このほか「ノン」のついたカタカナ語は結構たくさんあるが、たとえば「ノンキャリア」「ノンステップバス」「ノンタイトル」などはすべて和製英語だからご用心。ただし、「ノンフィクション」はnon-fictionでオーケーだ。
逆に、カタカナ語ではないが、英語でnon-を用いると簡潔に表現できて便利な言葉もいろいろある。たとえば近頃ニュースなどでよく目にするNPOはnon-profit organizationの略語で、非営利組織のことを指す。飛行機の直行便はnon-stop flightという。「返金不能」という表現も「不能」をどう訳すかなどと考えてしまうが、non-refundableでいい。
では、以上を参考にして、次の5つの文を英訳してみよう。
① 今日は休肝日だから、ノンアルコールビールにする。
② ぼくはノンフィクションが好きだ。
③ これは非営利組織です。
④ この便は成田行き直行便です。
⑤ 手付け金は返金できません。