落とし穴にご用心(6) 解答と解説
答え (B) highly
(問題文の訳→IT技術は急速、かつ劇的に変化するが、それでも彼は非常に適応性が高かったので、彼のIT企業は発展した)
落とし穴 第2文型の動詞のあとには形容詞が来ることが多い、とだけ覚えている人は、ついhighを選びがち。それが出題者の狙い。
考え方 空欄のあとに形容詞があるのを確かめ、これと動詞とのあいだに入るのは副詞しかないことに気づくこと。その目で選択肢を見直せば、highlyしかないことが分かる。
落とし穴にご用心(7) 解答と解説
答え (C) manufacturer
(問題文の訳→昨年第4四半期に、予想外の余剰在庫を抱えてしまったその製造メーカーは、過剰在庫のほとんどを、卸売業者や小売業者に引き渡した)
落とし穴 似通ったスペルの単語を、ひとつひとつ正確に覚えていない人が多いのを狙って、わざと紛らわしい単語を選択肢に並べたタイプの落とし穴。
考え方 まず、この文の述語動詞が、少し離れたところにあるpassedであることを見抜く。すると、空欄に入るのは主語の名詞で、possessingからsupplyはそれにかかる形容詞句であることがわかる。選択肢のうち、manufacturedとmanufacturingは形容詞なのでまず除外。残る二つのうち、manufactureは動詞でも使われるが、名詞の時は「製造、製品」の意味になる。それよりも、「製造会社、製造メーカー」の意味であるmanufacturerの方が文脈から見て妥当。したがって、manufacturerが正解。
落とし穴にご用心(8) 解答と解説
答え (C) itself
(問題文の訳→広告の中で、Green Precision Instruments社は、同社を、腕時計の構造に組み込まれる精密な部品製作に必要な器械を製造する、最も優れた会社であると述べている)
落とし穴 主語の企業名の最後に「s」がついているので、つい複数を示す代名詞に意識が行ってしまうと、ドシーン。
考え方 冒頭に「広告の中で」とあるので、ここは当然自社について宣伝する内容のはず。したがって再帰代名詞を選ぶのが順当(他者のことをほめることがあるとしても、その場合は当然その具体的な名前がかいてあるはずで、いきなり代名詞を出すことはない。したがって、itやthatはありえない)。では、itselfとthemselvesのどちらを選ぶか。企業名は複数形になっていても単数扱いするのが普通、ということもあるが、ここは主語の直後の動詞を見れば一目瞭然、has calledとなっている。もし複数扱いならhave calledのはず、と気づくことが肝心。
落とし穴にご用心(9) 解答と解説
答え (D) received
(問題文の訳→その研究者は、科学実験の手順を開発するので有名で、多くの賞を受けた)
落とし穴 直前の複数名詞に惑わされたり、主語が三人称単数だとすぐ現在形の動詞を思い浮かべてしまう類の人が狙い目。
考え方 空欄には述語動詞が入ることをまず見極める。そして、receivingとto receiveはこれだけでは述語動詞になれないことにまず気づくこと。そして、receiveは原形なので、これもダメ。結局過去形のrecceivedが正解。
落とし穴にご用心(10)解答と解説
答え (B) his
(問題文の訳→自分の意見を重役陣に説明する必要に迫られているのは、全従業員のうちただひとり、エドワードだけだ)
落とし穴 関係代名詞の直前の複数名詞に惑わされたり、問題文に書かれていないことに勝手な想像をかきたてた人は、ドスーン。
考え方 関係代名詞の直後の動詞がhas to...となっているので、先行詞は三人称単数であり、all employeesではなく、Edwardのほう。そして説明の対象opinionは単数なので、その前には単数代名詞のhisが入ると見るのが妥当。
空欄にtheirが入るのなら、opinionsでなくてはならない。全員の統一意見だというなら、前に「全員一致の」といった形容詞が入るか、別の単語が必要。opinionは、個々の意見は違っていることを前提とした意味合いの単語だからだ。
また、状況として、エドワードが全員の意見を集約して重役陣に具申すると見るのは、has toという表現が用いられていることから見て不自然。そんな義務のある立場にあるという表現はどこにもない。話はあべこべで、エドワードだけが他の誰とも違う意見の持ち主で、それをぜひ重役陣に説明したいか、あるいは説明を求められている状況、と見るのが自然。
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