不慣れな土地に車で行くと、行き止まりの道に入り込んで、やむなくバック、なんてことがある。この行き止まりのことをデッドエンドということがあり、英語でもdead endで正しい。ただ、この言葉、道路の話だけではなく、物事の行き詰まりの場合にも使えることを知っておくと便利だ。
新製品開発の時に他社の製品の問題点を探るために模造品を作ることがあり、これをデッドコピーという。しかし、こちらは和製英語。英語では単にcopyかduplicateというのが普通だ。
売れ残りの意味でよく使われる「デッドストック」はどうか。たしかにdead stockという表現は存在するが、カタカナ語とは意味が異なる。なんと「売れない株」という意味なのだそうだ。
野球でよく使われるデッドボールも和製英語。これは英語では一語では表現できず、
hit by a pitchなどと説明するしかない。
あと、ついでに、英語ではdeadを使うがカタカナ語にはない表現をいくつかあげておこう。deadbeat(借金を踏み倒す人)、dead duck(救いようのない人、もの)、deadwood(余剰人員)、dead letter(空文、形骸化した文書)など、覚えておくといつか役に立つかも知れないよ。
では、以上を参考にして、次の5つの文を英訳してみよう。
① 住宅事業は行き詰まった。
② これはデッドコピーですか、オリジナルですか。
③ 売れない株にご注意を。
④ バッターはデッドボールを受けた。
⑤ 新任の専務は余剰人員を整理した。
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