iKnowに備わった編集と新規作成機能の概要は、前回までに記したことに尽きるが、今回はこれまでに書き残したことを若干補足し、全体の感想や将来への個人的な希望などを記して、この報告の締めくくりとしたい。
補足は「新規作成」機能について。スマエフではたしか、5つくらいのアイテムでもゴールとして成立したように思うが、こちらでは最低10アイテムは入力しないといけない。10アイテム打ち込んだ時点で「カスタムbata」の一覧表に「学習スタート」のボタンが現れ、ほかのコースと同様に学習したり、「フォーカス」や「ライブラリー」に加えることが出来る。
逆に、アイテムの上限は100アイテムまでとなった。スマエフでは1000アイテムというゴールを見た記憶があるが、そのようなリストはこちらでは作成できない。しかし、センテンスは1アイテムにつき5つ作成できるので、最高500センテンスまで収録することが可能だ。
音声は、アイテムなりセンテンスを打ち込んで「追加する」のボタンをクリックした後に、自動的に機械音声がつく。自分独自の音声をつけたければ、あらかじめそれをハードディスクに収録しておいて呼び出せば使える。
画像は、既成のセンテンスを使えば、それについている画像も自動的に使える。自分独自の画像を入れたければ、やはりハードディスクから呼び出すなり、外部ファイルのURLを打ち込んで呼び出せる仕組みになっている。ただ使える形式はJPEG,GIF, PNGだけだし、サイズはひとつにつき2メガまで。また、スマエフでは、flickerというタブから、既成の画像を自由に選べたのだが、こちらにはないようだ。あれは便利だったのに、と残念に思っている。それと、スマエフのときはテキストボックスにビデオなどを貼り付けられたのだがこれもできなくなった。やはり、著作権の関係だろうか。
今回発表された編集機能は、総じて、スマエフのゴール作成機能よりはずっと使い勝手がよくなったように思う。
しかし、アイテムやセンテンスをひとつひとつ打ち込んでは、いちいち「追加する」のボタンを押す必要があるのは、ちょっと面倒。一括入力の機能が早く備わってほしい。またそれが備わったときには、作成の能率化というだけではなく、ちょっと試してみたい「裏技」のアイデアもあるので、なおさら待ち遠しい。
それと、編集機能のことではないが、フレンドさんたちとの交流機能も早く復活してほしいものだ。スマエフの時にはこのおかげでtypoなどもすぐ報告してもらえたし、アドバイスももらえた。iKnowでは学習同様、リストづくりもまったく孤独な作業でしかない。しかも自分専用のものしか認められていないので、このことは内容にも作り方にも影響があるように、私は思う。
ともあれ、現状はあくまでもbeta版。今後の改訂を注意深く見守り、こちらとしても試用を重ねてみて、また必要があればこうした欄を通じて報告したいと思っている。
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