カタカナ語にご用心【21】ゴールデンアワー(英訳編)
もう、ゴールデンウィークは終わってしまったが、テレビやラジオなどのゴールデンアワー(ゴールデンタイム)は毎日ある。このほか、ゴールデンとか黄金とかいった形容を用いた表現は数多い。英語でもgoldenを用いた表現はいろいろあるが、多くのカタカナ語の場合と同様、日本語とは使い方が違ったり、全然別の言い回しをすることが多々あるので、やはり用心が必要だ。
ゴールデンアワーのことは、英語ではprime timeというのがふつう。goldenを使うことはない。ゴールデンウィークの方は、日本と同じ制度が英米にはないので、ぴったり同じ意味の置き換えはしにくいが、週末に続けて長い休みが続く「大型連休」はある。これはlong weekendで通じる。
黄金時代とかいう言葉もよく耳にする。golden ageも間違いではないが、日本人の使う比喩的な意味合いよりも、ギリシャ神話の金の時代や、ラテン文学の黄金時代を指すことが多い。比喩的な意味の黄金時代なら、golden daysの方が自然だ。
また、ちょっと特殊な例だが、英字新聞でgolden parachuteという表現を見たことがある。これはもちろん「金色のパラシュート」ではない。企業が吸収合併されるときに、買収された側のトップに支払われる高額な退職金のことを指す。このように、goldenなら知ってる単語だ、と思い込むと、とんだミスをしかねない。
では、以上を参考に、5つの文を英訳してみよう。⑤は上記の吸収合併の際の話だと思ってほしい。
① ゴールデンタイムのテレビ番組です。
② こんどの大型連休にはどこに行きたい?
③ ラジオの黄金時代のことだ。
④ 彼の人生の黄金時代のことだ。
⑤ 彼は高額の退職金を提示された。