カタカナ語のオフィスは実は英語のofficeとは別物。日本で使われるオフィスという言葉は、広く仕事の場を意味していることが多いが、この場合はworkplaceを使うといい。
英語のofficeは専門職、たとえば医師や弁護士が個人で営業しているというような場合に、a doctor's office、a lawyer's officeという具合に用いられることが多い。
したがって、普通の勤め人が「会社に行く」とか「会社に出る」と言いたいようなときなどに「出勤する」という意味ならば、go to the officeを用いるよりもgo to workを用いる方がわかりやすい。
また、officeという言葉は、不可算名詞として用いると、「官職」「公職」「要職」などの意味になるので、要注意。そして、take officeの形で用いると、「就任する」の意味になる。
ついでながら、普通の勤め人のことをビジネスマンと呼ぶことがある。ところが、英語のbusinessmanはそれとは違う。自分で商売をしている人、実業家のことを指しているのである。
では、以上を参考に、次の5つの文を英訳してみよう。
① この製品はご家庭でもオフィスでもお使いいただけます。
② 明日、弁護士のところに行かなければならない。
③ 明日は会社に出る。
④ 彼は5年前に就任した。
⑤ 彼はその地域で成功している実業家だ。
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