カタカナ語にご用心【13】 オープンキャンパス(英訳編)
今朝の新聞に、某大学の「Open Campus」と大書した大きな広告が載っていた。一般市民に大学の校内を開放し、市民向けの講演会や催し物をする、という内容だ。「オープンキャンパス」は、このほか、受験シーズンに受験希望者を対象にした学校見学会などの意味にもよく用いられている。そして、open campusというのは正しい英語ではあるのだが、意味は日本語とは全く違うから厄介だ。英語の方は「通信教育課程」のことを指しているのである。
通信教育と言っても、課程そのものはopen campusだが、そうした通信教育で学ぶことはdistance learningという。さらに、受験前にあちこちの大学をあちこち見て回ることは、college tourと呼ばれる。そして、日本で言うような「オープンキャンパス」が催される日のことは英語ではcampus open dayと、日本とはあべこべに言うのである。
オープンと言えば、「オープン戦」という言葉が日本では当たり前にまかり通っているが、英語ではexhibition gameだ。オープンを用いた和製英語はまだまだたくさんあるが、前置きはこれぐらいにして、いつもどおり5つの文を英訳してみよう。
① あの大学には通信教育課程がある。
② 私は通信教育に興味がある。
③ 彼は母親に連れられて大学を見て回っている。
④ オープンキャンパスはいつですか。
⑤ 土曜日にはオープン戦がある。
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