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bonsuke2010さんの日記

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2011年
04月27日
08:04 bonsuke2010さん

カタカナ語にご用心【7】 イージーオーダー(英訳編)

 私の持っている洋服はほとんどが「つるし」だが、ごくたまにはフンパツして、イージーオーダーであつらえることがある。
 さて、このイージーオーダーというカタカナ語、まったくの和製英語だ。実はEasy Orderというオンラインのショッピングモールがあるのだが、これは注文のしやすさを売り物にしたサイトであって、注文服とは何の関係もない。日本人の言うイージーオーダーは、英語ではmade-to-measureという。基本のパターンがあって、胸回りや袖丈など、基本のサイズだけを測って作る服である。
 これに対し、既製服はready-to-wearという。ただし、私が愛用する「つるし」はoff-the-rack suitという。吊してあるラックからすぐに外して着られる、というイメージだ。
 私には滅多に縁のない完全な注文服はbespoke suitという。これは日本でも最近男性ファッション誌などで「ビスポーク」という呼称で紹介されるようになった。ビスポークはイージーオーダーとは異なり、2回くらいの仮縫いが含まれる服である。なお、仮縫いのことは、英語ではfittingという。
 bespokeは本来は服飾関係の言葉なのだが、最近ではコンピュータのソフトウェアなどにも用いられるようになった。特別注文というのは一般にはcustom-madeだが、特別注文のソフトウェアの場合にはbespoke softwareなどと呼ばれる。

 今回はだいぶ前置きが長くなったが、さて、いつもどおり、5つの文を英訳してみよう。

① 既製のスーツは、普通、イージーオーダーのスーツより安い。
② 就職の面接用につるしのスーツが買いたい。
③ ピスポークスーツはイージーオーダーのスーツより高い。
④ これは特注のアンプだ。
⑤ その会社は特注ソフトウェアを開発している。
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コメント

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2011年
05月01日
06:47
ma-chan-frogさん

スーツひとつでもいろんなものがあるのが、丁寧な解説でよくわかりました。

ところで、bespoke suitは、日本でいうオーダーメイドと一緒と考えていいのでしょうか?

2011年
05月01日
07:20
bonsuke2010さん

>>1 ma-chan-frogさん
「オーダーメイド」も和製英語で、英語では a tailored suitというのがふつう。a bespoke suitもほぼ同じ意味ですが、こちらの方が「特別あつらえ」という感じです。日本語の「ビスポーク」も、「オーダーメイド」よりは一段上、というニュアンスで用いられているようです。既製服でも「プレタポルテ」というと少し高級品のイメージで用いられるのと似た感じですね。

2011年
05月02日
05:37
ma-chan-frogさん

ありがとうございます。
ほんと、いろいろあるんですね~。

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