アンバランス(不均衡)というカタカナ語の元の英語は? と聞くと、そりゃあunbalanceだ、と答える人が多い。しかし、これは間違い。正解はimbalanceである。unbalanceという英語はあるのだが、これは動詞でしか使わない。名詞としてはun-とbalanceは相性が悪く、決して結びつかないのだ。
似たようなことは日本語にもある。「不均衡」を「非均衡」とは言えないし、また、「非常識」を「不常識」などと言ったら、それこそ常識を疑われる。
un-はもっぱら動詞と結びついて逆の動きを示す。たとえばundo(un+do)は「元の状態に戻す」「取り消す」などの意味だし、untie(un+tie)は「ほどく」の意味になる、と言った具合だ。
一方、im-という接頭辞もクセモノだ。balanceとかpossibleと結びつく時にはim-なのに
regularと結びつく時にはir-となってirregularという単語になるし、legalと結びつくとillegalとなる。まるでカメレオンのごとしだ。
さあ、それでは、今回は、こうした否定の意味合いの接頭辞を用いた単語を必ず用いて、次の5つの文を英訳してみよう。
① その国は深刻な輸出入不均衡の問題を抱えている。
② メキシコからの不法入国者が問題になっている。
③ それは見果てぬ夢だ。
④ わけあり品がアウトレットで売られている。
⑤ やり直しボタンを押せばいいんだよ。
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