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Before Sunrise (ビフォア・サンライズ 恋人までの距離) 映画
これは、かなり古い映画。
最初、いきなりドイツ語が飛び込んできたので「あれ~ドイツ語の映画だったのか!」と思ってしまった。でも、基本的には英語の物語だった。
舞台はオーストリア。列車の中で偶然出会ったアメリカ人のJesseとフランス人のCelineはそれぞれ一人旅の途中。
車内で大喧嘩するドイツ人夫婦を見て、Celineが「年をとってくると、夫婦はお互いの話が聞こえなくなるの。男は高い音が聞き取りにくくなり、女は低い音が聞き取りにくくなるから。」と言ったのに対し、
Jesse: Nature's way of allowing couples to grow old together without killing each other.
字幕: だから殺し合わずに年を重ねられるのか。
grow old together が、ちょうどやったばかりのリストに入っていたので目を引いた。get でも become でもなく、grow ね。次第に年をとっていく感じだから。
話が弾み、ついに予定を変更し、ウィーンで一緒に下車して翌日まで過ごすことにする。
でも、男女の行為が目的ではなく、この二人はよくしゃべる、しゃべる―。しかも、普通の人なら引いてしまいそうな内容だ。
そのため、私は感情移入できなかったが、二人の相性は抜群なのではないかと思った。こんな観念的な哲学的な妄想的な話を延々と続けられる人種って結構限られると思うから。
Celine: If there's any kind of magic in this world, it must be in the attempt of understanding someone, sharing something.
字幕: この世に魔法があるなら、それは人が理解し合おうとする力のこと。
この台詞はちょっと素敵だと思った。でも、大真面目にこういうことを言える人ってそうはいないし、それを真面目に自然に受け止められる人も・・・・
二人は結局強烈に惹かれあいながら、「パリとアメリカじゃ無理よ」と一夜限りで終わらせようとする。
う~ん。共感できない。そんなに簡単にあきらめられるもの?遠距離恋愛が成就する可能性は確かに低いかもしれないけど、努力してみもしないで最初からあきらめるなんて。
そういえば、彼らは愛や結婚に関して妙に冷めていて、「永遠の愛を信じる」タイプではない。感情より理性が勝っている。もっと感情に身を任せてみてもいいのに。
9年後の彼らを描いた続編を観ようかどうしようか、ちょっと迷っている。
では、キスシーンではなく、別れのシーンを。
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