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Before Sunset (ビフォア・サンセット) 映画
早速観ました、Before Sunrise の続編。これはよかった。この2本はセットで観るべきだったのだ!
「Before Sunrise」から9年後。
作家になったJesse。二人で過ごしたあの夜のことを書いた小説のサイン会にCelineが現れ、再会する。飛行機の時間までの限られた午後のひと時を共に過ごす二人。
Jesse: And then I think, to hell with it, right?
Desire's the fuel of life.
字幕: でも、欲望は人生の燃料だよ。
to hell with ~は「~なんてくそくらえ! ~なんてどうでもいい」と辞書に載っている。字幕では省略されているけど。
上の言葉は、納得できる。この後の会話にも、うん、うん、とうなずき、思わず参加したくなってしまった。欲望は意欲でもあるんだ。でも、欲望だけにとらわれて満足感を忘れては不幸になる。
Jesseが、以前会った修道士の話をしている。
Jesse: You know they weren't trying to hustle anybody.
字幕: 誰にも何も強要しない。
hustleは、日本語(ハッスルする)では「張り切る」とか「頑張る」とかいういい意味で使われるが、英語では「押し込む、せきたてる、強要する」という意味もあるんだ。
Celine: You start off that way, and after you've been screwed over a few times...
字幕: 恋をするたびに痛い思いをすれば―
screw 《人》 over で、《人を》不公平に扱う、《人》をだますという意味になるらしい。彼女の恋はいつも辛い終わり方をしたのだね。
このふたり、街を歩きながら延々と話し続けるところは、前作とまったく同じだが、9年の月日を感じさせられた。二人とも、確実に大人になっている。そして、彼らも言っていたが、人の本質は変わらない。本質は同じでありながら、その後の経験や学習によって成長し、人間的に深くなっている。
会話にしても、前作よりもずっと冗談が多く、下ネタも多い。そして、自分の心のうちを、ずっと直接的に言葉に出来るようになっている。
私には、こっちの方がずっとしっくりきた。やっぱり、前作の二人は若すぎたのかも知れない。
それにしても、二人ともお互いがそんなに大事だったのなら、どうして・・・・?
9年前は『マディソン郡の橋』とは違って不倫じゃなかったのだし、Jesseだって結婚する直前に彼女のことばかり考えていたくらいなら、『君に読む物語』みたいに行動に移せばよかったのに。
ラストは、これまた微妙にopenで、私も気に入った。
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