http://q-eng.com/diary/22759?comment_count=0
http://q-eng.com/diary/22765
Tamayaは優等生タイプ。親に嘘はつけないし、学校の方針通り良い生徒になろうと努力している。それなのに、そうすればそうするほど、他の生徒達からは浮いてしまう。
If you actually tried to be good, to Tomaya thought bitterly everyone acted like you were some kind of freak.
Marshallも、バンドに力を入れて学校生活を楽しみ、家では幼い双子の弟妹の面倒もよく見る良い子だった。しかし、不良っぽいChadが転校してきてMarshallを目の敵にしたことにより、Marshallの生活は一変してしまう。
そういう多感な生徒たちの実生活がリアルに描かれている。そしてまた、Sacherらしく、いじめっ子側のChadの悲しさも後から明らかになる。
ひょんなことで森に入った3人はFuzzy Mudに冒されるが、そのサバイバルの場面はドキドキして聴いた。敵対していたはずの3人は生き延びるために連帯感を持ち助け合う。
また、新型コロナウィルスが世界中に蔓延している今、どうしてもそれと重ねて考えてしまう。クリーンなエネルギーとなるべく作られた人工的な微生物Bioleneがなぜか外へ漏れ出し、突然変異してFuzzy Mudの中でどんどん繁殖する。そして人や動物に感染していく。怖い。
この話では、あっけなく治療法が見つかって、めでたしめでたし、なのだが、本当にそういくのだろうか。怖い。
共感できる部分が多く、とてもおもしろかったが、3人が森から救出された後は、かなりつまらなくなってしまった。え? それで本当にいいの? という感じ。児童書だからハッピーエンドになるとは思っていたけれど、安易すぎないか?