これはNaughtiest Girl シリーズの2冊め。Kindle。
なぜか1冊目は有料だったので、無料で提供されていた中で一番最初のこれを読んだ。
英語はものすごく易しい。ほとんど止まらずにスイスイ読める。こんなの初めて。
内容は、前半はとても面白かった。新学期、主人公のElizabethがわくわくしながら寄宿学校へ戻るところから始まる。懐かしい友達と再開を喜ぶ。
新入りの3人のうち、一人Jennyとはすぐに仲良くなるが、いじめっ子のRobertとは徹底的に対立しenemyとなる。そして、もうひとりの新入りの女の子Kathleenは暗くて醜くて、そんな自分に卑屈になっていて、正反対のJennyとElizabethを憎むようになる。
そこから始まるKathleenの密かな嫌がらせと、Elizabeth とRobertとの争い。そのあたりはドキドキして、どんどん読み進んだ。
ところが、である。結局めでたしめでたしで解決するのだが、そこからは都合が良すぎる。そもそも、この学校は生徒たちの自治がしっかりしていて(一体何歳の子どもたちなんだ?)、リーダーの子たちが素晴らしすぎる。先生並に賢くて、判断も的確で、話すこともまるでカウンセラーのよう。カリスマ性もある。こんなことってありうるの?
また、RobertとElizabethが仲良くなるのは、まあそうなるだろうと思っていたし、納得できるけど、Kathleenはどうなんだろう。いくら反省したからといって、Elizabethたちにあれほどひどいことをしてきたのに、そうすんなり仲良くなれるものか?そもそも、あまり友達にナリたくないような子だったでしょ?
「気持ちの持ち方でこんなにも変われるんだ」なんてきれいごとを何度も何度も書いているけど、きれいごとすぎる。
そこらへんでうんざりして、もう、早く終わらないかな~と思ってしまった。そこからまだ3割もあった。後は大した事件もなく、小さなエピソードでつないでいるだけ。そして、最後はまた都合のすぎるめでたしめでたしの結末。
そもそも、ElizabethはThe Naughtiest Girlって言われるほど(前の本では)問題児だったらしいけど、成績も1番で、ラクロスもうまくて選手に選ばれるほどだし、ガーデニングも一生懸命やっていて、乗馬も得意、音楽も好きでピアノもうまい。友達も多い。ちょっと盛り過ぎじゃない?
Form : 《主に英国で用いられる》 (中等学校の)年級
find one’s feet :新しい環境に慣れる
stick up for :~を弁護する
slopped over :to overflow or spill, as a liquid when its container is tilted
monitor :〔教師を助ける〕学級[クラス]委員
file out :ぞろぞろ出ていく
in a trice : in a small amount of time : quickly
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