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mouthbirdさんの日記

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2009年
06月24日
09:54 mouthbirdさん

時制の一致:正しいほうを選べ!(中級編/解答編)

こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。




前回の「時制の一致:初級編」に続きまして、中級編でした。今回も皆様のコメント嬉しいです。ありがとうございました。




今回の「中級編」のテーマは『時制の一致の例外』と呼ばれるものの紹介でした。時制の一致の原則は、前回やりました。見てない人は確認してください。




『時制の一致』には、原則に外れる「例外」が3つあります。それをここでは確認しましょう。




――――――――――――




(1)過去の歴史的事実や過去の出来事がはっきりしていることは常に【過去形】

He knew that the Civil war broke out in 1861.
(彼は、南北戦争が1861年に起こったことを知っていた)
例文の knew や broke は両方とも同じ「過去形」です。前回の時制の一致の原則に則ると、「彼が knew ~(~を知っていた)」のと、「南北戦争が1861年に broke (起こった)」のは【同時期】と判断されてしまいます。だから「彼は、南北戦争が1861年に起こったことを知っていた」と言いたいならば、原則に則ると⇒ He knew that the Civil war had broken out in 1861. …としたいところです。しかし、ここに『例外』が適用されます。『過去の歴史的事実や過去の出来事がはっきりしていることは常に【過去形】』なのです。したがって、両方とも過去形にしに、
⇒He knew that the Civil war broke out in 1861.となり、意味は→(彼は、南北戦争が1861年に起こったことを知っていた)となります。




――――――




(2)普遍の真理は常に【現在形】

She knew that the moon goes around the earth.
(彼女は、月が地球の周りを回っていることを知っていた)
例文の knew は過去形ですが、goes は現在形です。注目して欲しいところは、goes のほうです。「月が地球の周りを回っている」のは「普遍の真理」とされます。「普遍」ってどういう意味か分かりますか? 「全体に広く行き渡ること。例外なくすべてのものにあてはまること」という意味です。「いつでも、どこでも当てはまること」を言います。「5000年前のエジプトでも、月は地球の周りを回っていた」だろうし、「1万年後の日本でも、月は地球の周りを回っている」でしょう。こういう事象は常に「現在形」で表します。(25日pm10:50追加⇒ 「普遍の真理」ではなく「不変の真理」が良いのではないかという意見をpantaniさんからいただいた。(>「不変」とは時間的垂直概念を示し、「時制」に関する話題には「普遍」より相応しい言葉だと思います。)というご意見であった。すぐにロイヤル英文法や江川の英文法解説を確認したところ、両者とも「不変」になっていた。「普遍」でも間違いではないと思うので直さないが、「不変の真理」で正しい! ということもここに明記する)




ここで、面白いのは「話者自身が、【普遍の真理だ】と思い込んでいるものも、現在形になってしまうことです。
例えば
When you meet her tomorrow, you will think that she is very beautiful.
(明日彼女に会うと、君は彼女がとても美しいと思うだろう)
彼女が本当に美しいかどうか…これは「普遍の事実」とまでは言えないでしょう。「誰が見ても、彼は美人だと思うかどうか」…これは確証がありません。しかし、少なくとも話者は「普遍の事実だ」と思っている(思い込んでいる)わけです。こういう場合も現在形にします。
この「普遍の事実は常に【現在形】」の類例で、「現在の特性や職業を表すとき」も常に現在形、というものもあります。

She asked me what my father does.(彼女は、私の父の職業は何かと尋ねた)
ここの(4)をご覧ください。(4)現在形は「今」を表さない。「今を含めて少し過去から少し未来までにおいていつでも当てはまる状況」を表す。
what my father does の意味は「父が、いつも何をしている状況なのか」つまり「父の職業」を聞いているのです。こういうのも常に現在形なわけです。




――――――




(3)仮定法は「時制の一致」を受けない。
ここで軽く触れた「仮定法」も時制の一致を受けません。

(例文A) He thinks that if he were rich, he would live in Denenchohu.
    (もし自分が金持ちなら、田園調布に住むのに、と彼は思っている)
これは見事なまでの「仮定法過去」ですね。形は過去でも意味は現在です。大丈夫でしょうか? この例文A は「thinks」と現在形です。彼は常日頃そう思っているわけです。しかし、「今現在」はそう思っておらず、「過去にそう思っていた場合」を考えましょう。この場合 thinks は thought になりますね。すると↓こうなります。
(例文B)He thought that if he were rich, he would live in Denenchohu.
    (もし自分が金持ちなら、田園調布に住むのに、と彼は思っていた)
なんと、「that 以下」が微塵も変わりません。「過去の時点で想像した」のだから、仮定法過去完了で、こうなりそう→He thought that if he had been rich, he would have lived in Denenchohu. …なものです。しかし、こうならないのです。仮定法の英文の場合は「時制の一致」を受けません。thinks が thought になっても、that 以下は変わらないのです。過去の時点(thought)で「金持ちであれば」と仮定しても、意味が過去の「仮定法過去完了」にならず、意味が現在の「仮定法過去」になります。




――――――――――――




以上が「時制の一致の例外」でした。これらを踏まえて、問題を見てみましょう。




――――――――――――




(出典:「基礎からよくわかる 英文法問題集」綿貫陽著 旺文社)
次の各文の(  )内の語句のうち正しいほうを選びなさい。




(1)This book says that World War Ⅱ (ends, ended) in 1945.
【正解】:ended
【解説】時制の一致の例外の(1)過去の歴史的事実や過去の出来事がはっきりしていることは常に【過去形】。←これが適用される。第二次世界大戦が1945年に終わったのは、過去の歴史的事実。したがって【過去形】。(この本に、第二次世界大戦は1945年に終わったと、記されている)




――――




(2)Who first discovered that the earth (is, had been) round?
【正解】is
【解説】時制の一致の例外の(2)普遍の真理は常に【現在形】←これが適用される。地球が丸いのは、明らかな「普遍の真理」。したがって【現在形】。(誰が最初に地球が丸いことを発見したのだろうか)




――――




(3)He often cited the proverb that honesty (is, be) the best policy.
【正解】is
【解説】時制の一致の例外の(2)普遍の真理は常に【現在形】←これが適用される。こういった「ことわざ」は大体「普遍の真理」扱いになる。したがって【現在形】。こういう「ことわざ」が過去形だったらおかしい。例えば、「Time is money (時は金なり)」ということわざがあるが、これが仮に過去形だったら→「Time was money(時は金だった)」となる。明らかにおかしいことが分かるだろう。(彼はよく、正直は最良の策、ということわざを引用した)




――――




(4)You will find that this book (is, will be) interesting.
【正解】is
【解説】時制の一致の例外の(2)普遍の真理は常に【現在形】←これが適用される。言った本人は「この本が面白いのは普遍の真理だ」と思っている。したがって【現在形】。(君はこの本が面白いと分かるだろう)




――――




(5)He spoke English as if he (were, had been) an American.
【正解】were
【解説】時制の一致の例外(3)仮定法は「時制の一致」を受けない。←これが適用される。as if ~「まるで~のように」は(じつのところ、直説法もあるのだが)、基本的に「仮定法」が使われる。まして今回のように選択肢が「were」と「had been」の2択ならば、「仮定法に決定」である。したがって、この問題は「時制の一致を受けない」ことを念頭に置く。言いたい文章は「彼はまるでアメリカ人のように英語を話した」であろう。確かに過去の時点で「まるでアメリカ人のように」と仮定してるのだが、意味が過去の「仮定法過去完了」にならず、意味が現在の「仮定法過去」になる。したがって→「were」が正解。




――――




(6)Susie said she wished she (were, had been) younger.
【正解】were
【解説】時制の一致の例外(3)仮定法は「時制の一致」を受けない。←これが適用される。wish 「~であればなあ、~であったらなあ」の後は「仮定法」が使われる。したがって、この問題は「時制の一致を受けない」ことを念頭に置く。言いたい文章は「スージーは(その時点で)私が若ければなあ、と言った」のか、「スージーが(その時点より以前に、あの頃に)私が若かったらなあ、と言った」のだろうか? 後者であれば、had been だが、「あの時点で」といった「過去の時点」を示されていない。であれば、said の時点で「(今現在)若ければなあ」と意味を受け取るのが筋であろう。したがって、意味が過去の「仮定法過去完了」にならず、意味が現在の「仮定法過去」になる。ゆえに→「were」が正解。




――――――――――――




という具合でした。皆様いかがだったでしょうか? 今回は以上です。
ではまた来週~




問題編↓
http://q-eng.com/diary/2149

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コメント

1番~18番を表示

2009年
06月24日
11:26
さん

1:

serimasa のコメント:
過去の歴史的事実は常に過去形となるは、間違ってしまいました。

しかし、一つ賢くなりました。

2009年
06月24日
12:51
neginohanaさん

When you meet her tomorrow, you will think that she is very beautiful.

(明日彼女に会うと、君は彼女がとても美しいと思うだろう)



もし、これが普遍の事実と思っていないなら、she will be very beautiful. になるのでしょうか。

例えば、「you will think」じゃなくて「you may think」だったら?

あ、そういえばmayに未来形はないんでしたっけ?



勉強不足ですみません。

2009年
06月24日
14:17
さん

3:

yukari0611 のコメント:
>「歴史事実や過去の出来事がはっきりしてることは常に過去形になる。」「仮定法は時制の一致を受けない」 とても勉強になりました。
これから調べて解く癖をつけます。いつも為になる解説ありがとうございます。

2009年
06月25日
03:03
さん

4:

pencilcase のコメント:
ちょっと質問です。



時制が一つ下がる。で



If A (過去形v) , B would (現在形v)・・・ で



時制が一つ下がるというのは A(過去形V) がB(現在形V)より時制が下がっていること?



を説明してますか?



それともIf A(過去形v), ・・・の日本語訳より英文の時制が下がってる?



なんかややこしくなってきちゃって。。。



あともう一つ例文の

He thinks that if he were rich, I would live in Denenchohu.

この文章のI をheじゃだめですか?

2009年
06月25日
03:15
さん

5:

hada のコメント:
(1) は現在形になると勘違いして覚えていました。 今度は間違えないようにしなきゃ!

2009年
06月25日
03:56
mouthbirdさん

>serimasaさん

はい。ぜひ正確な知識を覚えてください。

>neginohanaさん

というか、

When you meet her tomorrow, you will think that she is very beautiful.

は「彼女が美しいことを「普遍の真理」と思ってくれるだろう」という意味ですね。

言っている本人が「彼女が美しいと思っていなく」ても、「あなたは彼女を美しいと思う」ときにも使えます。ただ、そうなら

When you meet her tomorrow, you may think that she is very beautiful.

と言うような気はします。



>yukari0611さん

はい。ぜひ調べてから解かれるようになさってはと思います。



>pencilcaseさん

>時制が下がる とは、

・本来「現在形」で言うべき時制のときに「過去形」を使い

・本来「過去形」で言うべき時制のときに「過去完了形」を使うことを言います。

例えば

If I were you, I would go there.(もし私があなたならば、そこに行くだろう)

「私があなた」になっている時(時制)は、今(現在)でなければならないのは分かりますか? (過去の時点で「私があなた」であっても意味がないではないですよね?)ですが、ここは If I am you ではなく、If I were you にしなければならないのです。これを「時制が下がる」と表現します。



>He thinks that if he were rich, I would live in Denenchohu.

>この文章のI をheじゃだめですか?



すみません! むしろhe でなければダメです><

今直しました。ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m



>hadaさん

はい。過去形です。ぜひご記憶ください^^

2009年
06月25日
08:04
さん

7:

my5 のコメント:
今回も詳しい解説ありがとうございます。mouthbird先生の解説は必ず例文を出して下さるので、とても分かりやすいです。

あと、pencilcaseさんと重なってしまうのですが、(例文B)He thought that if he were rich, I would live in Denenchohu. の"I" も "he" になるのでしょうか・・・?

2009年
06月25日
08:19
mouthbirdさん

>my5さん

いえいえ恐縮です。

あ、しまった、もう一箇所あったんだ! I は間違いで、he が正しいです。2箇所目も直しました。ご指摘ありがとうございます。ご確認ください。

m(_ _)m

2009年
06月25日
10:42
さん

9:

blue_moon_of_kfc のコメント:
もう一箇所ありますよ

2009年
06月25日
11:50
mouthbirdさん

>blue_moon_of_kfcさん

あっ! しまったっ! ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m

只今直しました。トホホ…

2009年
06月25日
13:10
ΨホルホルΨさん

 なるほど、(6)については「仮定法は時制の一致を受けない」という文言だけは頭にあったのですが、それを実地にどのように生かすべきかうまく頭が働きませんでした(^^;。

 ところで、「普遍の真理」ではなく「不変の真理」ですよ。

ロイヤル英文法
「時制の一致の例外・現在のままの場合」より
> (1) 不変の真理や社会通念を表すとき
> We were taught at school that the square of 10 is 100.

 「普遍」というのは広く捉えれば時間的垂直概念(時間がたっても変わらないこと)・空間的水平概念両方(どこへ行っても変わらないこと)両方を示すという解釈もできますが、狭義には空間的水平概念を示します。「不変」とは時間的垂直概念を示し、「時制」に関する話題には「普遍」より相応しい言葉だと思います。

2009年
06月25日
13:51
mouthbirdさん

>pantaniさん

ご指摘ありがとうございます。確かに「不変」で正しいようです。該当のロイヤル英文法の説明、ならびに、江川の英文法解説で、該当部分を確認をいたしました。両者とも「不変」になっていました。よって該当部分に「不変」で正しい旨の説明を追加いたしました。

(ただ、私は浪人時代「普遍の真理」とここを習ったのです。というか「普遍」という日本語をここで習ったのです。普遍でも間違いではないと思うので直しませんが、おっしゃるように「不変」のほうがこの場合ふさわしい、というご意見には同意いたします。m(_ _)m 

2009年
06月26日
15:55
さん

13:

my5 のコメント:
"he"で良いのですね!どうもありがとうございます。                      次回もよろしくお願いします(^^)

2009年
06月26日
22:35
さん

14:

ottyan のコメント:
丁寧な解説、誠にありがとうございました。

少しずつ頭に入って行くよう頑張ります。

忘れないよう、繰り返し・繰り返し なんですよね。

2009年
06月27日
14:39
さん

15:

sakana3 のコメント:
いわゆる『時制の一致』なる規則はない(英語は入れ子時制をめったに使わず、事実(時系列)を言うだけ)というのが私の立場です。この考え方だと「例外がない」と思うのですが。
http://smart.fm/users/sakana3/journal/2008/8/28/75865
ご意見や反論をお聞かせ願えればありがたいです。
(私的事情で長らくご無沙汰しましたが、徐々に復活します。(天敵として? (笑))

2009年
06月27日
15:18
mouthbirdさん

>my5さん

はい。こちらのミスでした。申し訳ありませんでした。こちらこそ次回もよろしくお願いいたします。



>ottyanさん

はい。ここが苦手であれば、ぜひゆっくりと理解されてはと思います。



>sakana3さん

実を言うと、私も「時制の一致」の理論は本当は反対派なんですよw sakana3さんと本当は同意見の感覚なのです。時制の一致なんてあるとは到底思えませんw

ただ、私にはもう1つの立場があります。それは「マジョリティのある説明方法から外れた説明をしない」という立場です。その理由は「各種の参考書などの説明とは違う説明」をすると、学習者は(特に時制が苦手な学習者は)さらに混乱しやすいのではないか、と思っているからです。

 例えば、私は、

・「現在形」という言い方は良くない。「□□□□」と呼ぶべきだ、とか、

・「過去分詞」という言い方も良くない。「○○○○」にすべきだ!とか

といったことをよく聞きます。それぞれもっともな説明がついています。ですが「その呼び方に変えて説明しよう」とは思わないのです。それは返って学習者側の混乱を招きかねないと思っているからです。他の参考書では名称が違うからです。

 同じように、「時制の一致なんてないよ」と思っていても、多くの参考書が伝統的な文法体系に則り「ある」とし、そちらのほうにマジョリティがあるかぎり、それに沿った説明をしたい…と私は考えているのです。そのうちマジョリティが変わり「時制の一致なんてない」という説明が大勢を占めたら、私は今度はそっちで説明するようになると思います。

 というわけで、現在は自分の感覚や意志に逆らって、「時制の一致」はあるという前提で説明せざるを得ないのです。(ちなみに、私はけっこう色々なことに対し自分の意志に逆らっています。そもそも私は英語なんて1文字も見たくないのに、見てるのですw)

て、天敵ですかw? そう言わず仲良くしていただきたいんですけれども…(^^; よ、よろしくお願いいたします。m(_ _)m

2009年
06月28日
09:49
さん

17:

riche のコメント:
今回もていねいな説明をありがとうございます。

お礼のレスが遅れてしまって、すみません。

まだ misspelling が1箇所残っていますよ。

She asked me what my father dose. → my father does ですね。



>ここで、面白いのは「話者自身が、【普遍の真理だ】と思い込んでいるものも、現在形になってしまうことです。

例えば

When you meet her tomorrow, you will think that she is very beautiful.

(明日彼女に会うと、君は彼女がとても美しいと思うだろう)

彼女が本当に美しいかどうか…これは「普遍の事実」とまでは言えないでしょう。「誰が見ても、彼は美人だと思うかどうか」…これは確証がありません。しかし、少なくとも話者は「普遍の事実だ」と思っている(思い込んでいる)わけです。こういう場合も現在形にします。

>(4)You will find that this book (is, will be) interesting.

【正解】is

【解説】時制の一致の例外の(2)普遍の真理は常に【現在形】←これが適用される。言った本人は「この本が面白いのは普遍の真理だ」と思っている。したがって【現在形】。(君はこの本が面白いと分かるだろう)

- 4番の英文は、「時制の一致」の適用およびその例外に関係したものではないですね。

「時制の一致」は、下 (↓) の「ロイヤル英文法」の記述にあるとおり主節の動詞が過去時制・過去完了時制にあるときに起こるものです。



「ロイヤル英文法」§ 351 時制の一致の原則

(1) 主節の動詞が現在・現在完了・未来のとき

時制の一致は行われず、従節は内容に応じてそれぞれの時制を用いる。

(2) 主節の動詞が過去・過去完了のとき

主節の動詞が過去または過去完了のとき、従節の動詞は原則として次のようになる。

現在 → 過去

過去 → 過去完了または過去

現在完了・過去完了 → 過去完了



出典の「基礎からよくわかる 英文法問題集」(綿貫陽/旺文社) には、どう解説してあるのでしょうか? その本を持っていないので教えていただきたいです。

それから、

You will find that this book is interesting. は「時制の一致」の適用およびその例外に関したものではないのと同時に This book is interesting. の部分は「不変の真理」でも何でもありません。これを「不変の真理」だと言い出したら、あまりにも多くの英文が「不変の真理」を述べたものとして扱われなければならなくなるでしょう。

This book is interesting. / She is beautiful.

 これらは、単に「話者が主観的にそうだと思っていること」ですね。



確かに下 (↓) の English Grammar in Use の記述にあるように、「話者が主観的に今もそうだと思っている」かどうか「客観的に今もそうである」のかどうかは、時制の一致を適用するかしないかに影響します。

それでも、

You will find that this book is interesting.

 という英文は、この文法 (時制の一致) とは関係がないですね。



Raymond Murphy 著 English Grammar in Use (Third Edition/UK版)

§ 48 Reported speech 2

It is not always necessary to change the verb in reported speech. If you report something and the situation hasn't changed, you do not need to change the verb to the past:

 direct   Paul said, 'My new job is very interesting.'

 reported Paul said that his new job is very interesting.

  (The situation hasn't changed. His job is still interesting.)

   .... (中略) ....

You can also change the verb to the past:

 Paul said that his new job was interesting.



But if you are reporting a finished situation, you must use a past verb:

 Paul left the room suddenly. He said he had to go. (not <del>has to go</del>)



>You will find that this book is interesting.

これは、Michael Swan 著の "Practical English Usage" にある § 580 tense simplification in subordinate clauses (従属節における時制の簡略化) という理解でよいのではないかと思います。



〔修正(2009.6.28): 時制の一致の例 → 「時制の一致」の適用およびその例外に関したもの〕

2009年
06月29日
05:22
mouthbirdさん

>richeさん

スペルミス、ご連絡ありがとうございました。直しました。

>(4)You will find that this book (is, will be) interesting.

>【正解】is

>出典の「基礎からよくわかる 英文法問題集」(綿貫陽/旺文社) には、どう解説してあるのでしょうか? その本を持っていないので教えていただきたいです。



出典もとの解説は「主節の動詞が未来のとき、従節の動詞も未来に合わせる必要はない」となっていました。

そうですね。「話者の主観」というのが適切かもしれないです。不変の真理ではないですが、その「亜流」のような発想で今回は考えていただけないかと思います。

う~ん、確かに、「主節の動詞が未来のとき、従節の動詞も未来に合わせる必要はない」のほうが、時制の一致のルールの説明的には正しいんですけどね…。う~ん。。。。

1番~18番を表示