では続き。
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「英会話は簡単だ」という見解の方は、概ね次の2つタイプに当てはまる
A・英語が好きで、学生時代から英語の成績が比較的良かった人
B・英語に興味がなくもないが、学生時代にまじめに英語を学習してこなかった人
一方「英会話が一番難しい」という見解の人は
C・英語が嫌いな人
ではないかと思います。むろん私はこれに当てはまる。
例外もいないわけではない
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前回の最後で↓こうまとめました。
英語のリスニングで
A・英語が好きで、学生時代から英語の成績が比較的良かった人は、
⇒「大体意味を正しく読み取っている自信がある⇒そしてそれは本当に大体正しく読み取っている⇒だから楽しい」
B・英語に興味がなくもないが、学生時代にまじめに英語を学習してこなかった人は
⇒「大体意味を正しく読み取っている自信がなぜかある⇒でも
実はそれは本当は大体正しく読み取っていない⇒
けれどもなぜか正しく読み取っていると本人は思い込む⇒だから
楽しい」
C・英語が嫌いな人は
⇒「大体意味を正しく読み取ってい
ない自信がある⇒そして
それは本当に大体正しく読み取っていない⇒だからちっとも
楽しくない」
これらを踏まえた、日本の英会話の現状についてまとめてみたいと思います。
社会人が「英会話をやってみよう!」と思い立つとします。実際日本人の社会人の何%かはそう思うと思います。A B C の人がそれぞれ「英会話を学ぶ」と、それぞれどうなっていくかを考えてみましょう。
A の人…非常にうまくいきやすい。日ごろから英語に興味があるので。脳に英語が定着しやすい。
B の人…
全く上手くいかない。
・しゃべるほうは⇒めちゃくちゃな英語を話す。本人は「ある程度以上正しい英語を使い、相手に意図が伝わっている」と思い込む。変な英語を聞かされた英米人はたまったもんじゃない。奇妙奇天烈な英語の意図を何とか理解し、会話を続けなければならない。
・聞き取りのほうも⇒めちゃくちゃ。本人は「私は(聞こえてきた英語は)大体意味をくみ取っている」と思い込む。しかし実際は意味を間違ってくみ取っているので、会話が成立しない。でも本人は「成立している」と思っている。
C の人…彼らはそもそもまず英会話に興味がないので学ばない。仮に学んだとしてもすぐにやらなくなる。間違えてばかりの連続になって、ますます嫌になるだけだからである。
↑こうなっているのが日本の英会話の現状と思います。
だとすれば、⇒Aの人は無問題、Bの人が問題、Cの人はそもそも英会話をやろうと思わない。
となると思います。
こうなると、Bの人だけを考えればいいと思いませんか? Bの人が上手くいかないわけですから。
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でもまさに「このBの人」が厄介なのです。
なぜなら
「間違ってても、それを間違いと認めないから」です。
つまり、いつまでたっても間違いが直らない⇒少しも上達しない⇒だったら喋れるようになるはずがない。
となるからです。
Bのタイプの彼・彼女らは実際に英米人に混ざって話をすると面白いです。
・めちゃくちゃな英語を使って、英米人を困らせる
・次第に、もしくは、途端に黙り込む
となっていきます。
それでも彼らは「上手く話せた!」と思い込む傾向があります。だって⇒そもそも自分の間違いを認めないので、どんなに上手く話せなくても「上手く話せた!」と思い込んでしまうからです。
ね! 厄介でしょう?
じゃあBの人が何かの切っ掛けで「私は英語を上手くしゃべっていない! 聞き取ってもいない!」と認識した場合、どうなるでしょうか?
⇒英会話がつまらなくなって次第に英会話の学習をしなくなって行くのです。
思う通りにならないからです。
しかし↑こうなってもBの彼・彼女らは「英会話は簡単だ」と思い続けるのです。なぜなら基本的には「自分の間違いを認めない」タイプだからです。
どんなに「英会話が上手くいかなかった過去」があっても、脳内で「ある程度は上手く話せた」と変換されてしまうのです。
だから、Bの人は英会話力が身につかないままになるわけです。
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金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。この続きは来週の
月曜日です。
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